「教員から別の仕事に転職したい」
「教員を辞めたい」
このようにお考えの方は多いです。
今回の記事では、僕自身が教員から転職した経験を踏まえて、転職するメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

元高校教員として3年間働き、疲れ果てて転職。
現在はフリーランスのWEBライターとして活動中。
教員から転職して感じたメリットは?

まず、僕自身が教員から他業種に転職してみて感じているメリットについて解説します。
僕は高校教員からIT業界へ転職し、現在はWEBライターとして独立しています。
色んな意味で転職して良かったと感じていますが、特に大きいのは以下のことです。
- 時間的に自由になった
- ストレスがなくなった
- スキルアップできた
- 収入が上がった
時間的に自由になった
まず、時間的に拘束されることがなくなりました。
今はフリーランスであるため、少々特殊ではありますが、独立する前は一般的な組織に転職したんです。
普通に会社員として働いていましたが、明らかに教師よりも終わる時間が早くてかなり楽でした。
教員時代は朝7時ごろに学校へ行き、夜の9時くらいまでノーストップで働く生活。
それに対し、転職してからは9~17時までできっちり終わる生活になったんです。
職種によってこんなにも違うのかと痛感しました。
ストレスがなくなった
次に、ストレスがなくなったのも、転職した大きなメリットと言えます。
教員時代は、もう本当に様々なストレスを抱えていました。
現在、教師として働いている方はよくお分かりだと思いますが、職員室の人間関係ってやばすぎですよね。
すぐに誰かの悪口を言いますし、とにかくギスギスしていました。
それに対し、現在はIT食ですが、良い意味でも悪い意味でもドライです。
深く関わらないので、ストレスが皆無の状態で働けています。
スキルアップできた
次に、転職してスキルアップできたことも非常に大きいことだと思っています。
教師だと、なかなかスキルを高めることが難しいのが非常に嫌でした。
授業力やコミュニケーション能力は鍛えられるものの、それって学校以外では役に立ちません。
それに対し、現在はIT職であるため世の中でも需要の高いスキルを日々習得しながら働けています。
スキルアップしたいと考えている方は転職も視野に入れるのがおすすめです。
収入が上がった
最後に、金銭的な面でもメリットがありました。
現在はWEBライターとして独立していますが、教員時代の月収を軽く超えています。
転職したての頃は収入が下がってしまいましたが、結果として当時の収入を上回れたことはかなり自信になりました。
教員から転職して感じたデメリットは?

上記では、教員から転職した際のメリットについて解説しました。
ここからは、実際に転職してみたデメリットについてご紹介していきます。
一時的に収入が下がった
まず、転職したばかりの頃はどうしても収入が下がってしまいました。
当然、教師としてのキャリアを捨てて、また1からのスタートになるため、収入の短期的なダウンは避けられないことが多いでしょう。
ただし、その反面で長期的に見れば今は当時の収入を上回っています。
また、やっぱり自分がやりたいと感じる仕事で働くことができているのも大きいと思いますね。
お金ももちろん大切ですが、自分のやりたい仕事ができている実感が何より大きいです。
周囲から反対・批判された
教師を辞めたいと感じている方は、もしかすると既に周囲の人にも相談しているかもしれません。
すると、ほとんどのケースで次のように言われます。
- 教師を辞めるなんてもったいない
- 教員が勤まらないなら、他に行ってもだめだ
- せっかく採用試験通ったのに、辞めるのはもったいない
など、その多くが批判的なものばかり。
こうした反対を受けると、どうしても「転職=だめなこと」のように思ってしまいますよね。
だけど、結局は自分の気持ち次第なので、辞めたいなら辞めるのが良いです。
ただ、こうした反対を押し切って辞める際はかなりストレスが掛かります。
そのため、そうしたキツさは辞める時のデメリットとして挙げられるでしょう。
社会的な地位を失った
この他にも、社会的な地位を失ったのもデメリットとしてあります。
やはり教員は公務員ですので、社会的な信頼度は高いです。
例えばローンを組むにしても、賃貸に住むにしても、公務員は一発で審査に通るでしょう。
その点、今は個人事業主という立場にあるため、比較的審査落ちする可能性は高いです。
僕自身はそうした信頼性よりも、自分自身の気持ちの方が数倍大切だと思っているので、なんともないですが、人によってはデメリットになり得るのではないでしょうか。
教員から転職する時にやっておくべきこと4つ

では、今から転職を考えている教員の方が事前にやっておくべきことについて解説します。
主に、以下の4つを行っておくのが良いでしょう。
- まずは自己分析を行うことが大切
- 自分で分析するのが難しければ、アプリでキャリア診断を行う
- 転職したことがある人に相談する
- 転職先をリサーチしておく
まずは自己分析を行うことが大切
最初に、自己分析を行っておきましょう。
なんとなく仕事を辞めたいと考えているものの、言葉でなぜ辞めたいのか表現するのは難しいのではないでしょうか?
- ライフワークバランスを整えたい
- スキルアップできる仕事がしたい
- 人間関係に悩まず働きたい
など、人によっても悩みの原因や今後の展望が異なるはずです。
こうした悩みについてはっきりしていなければ、これからどこを目指して転職すれば良いかわかりません。
例えば、スキルを習得したいならIT系などが良いでしょう。
ただ、働き方だけが悩みなら、就業時間をしっかり守っている企業に転職すれば問題ありません。
このように、悩んでいる原因によって転職の方向性も変わるため、まずは自己分析が大切です。
自分で分析するのが難しければ、アプリでキャリア診断を行う

自分自身のことを分析することが大切であると、上記で解説しました。
しかし、こうした分析を一人で行うのが難しい方も多いでしょう。
そのような時は、アプリでキャリア診断してみるのがおすすめです。
今では「VIEW」のように無料で診断できるアプリも登場しています。
簡単な質問に答えていき、3分程度で無料診断が可能です。
今から受けられる企業がすぐ分かるため、こうしたアプリを活用してみるのも良いでしょう。
▶︎3分でキャリア診断ができる!若手ハイクラス向け転職アプリ『VIEW』転職したことがある人に相談する
自分自身で問題を抱え込むのではなく、信頼できる人に相談することも大切です。
ただし、相談する際には注意点がいくつかあります。
- 同僚には相談しない
- 転職した経験がない人には相談しない
ということです。
まず、同僚についてはどれだけ信頼できる人であっても、職員室内ですぐに噂になるでしょう。
教員として働いている方はよくお分かりだと思いますが、とにかくみんな噂話が大好きです。
「あの人が辞めたがっているらしい」
なんて言いふらされたら、今後の仕事がさらに辛くなるでしょう。
あとは、なるべく転職経験がない人には相談してはいけません。
僕も、友人や家族など、身近な人にとにかく相談しました。
しかし、もらえるアドバイスというのは次のようなもの。
- せっかく教師になったのに、辞めるなんてもったいないよ
- 採用試験通ったのが無駄になる
- 教員がダメなら他の仕事もむり
転職した経験がない人は、こうしたネガティブな意見しかくれません。
教員の社会的地位や安定性ばかりに目を向け、辞めないようにしむけてきます。
そのため、できるだけ転職経験がある人に相談するのがおすすめ。
もし、身近にそうした人がいないのであれば、以下で紹介する転職エージェントなどを利用しましょう。
転職エージェントを利用してアドバイザーに相談する
ここまで解説した通り、教員が転職する際には信頼できる人に相談することが大切です。
しかし、周囲にそうした人がいない場合は転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
エージェントは無料で利用することができ、アカウントに登録しておけば専任のアドバイザーが相談に乗ってくれます。
転職市場に詳しい第三者が話を聞いてくれるので、職場に知られることもなく安心です。
利用しても必ず転職しなければならないわけではないため、まずは気軽にアカウントを登録しておくのが良いでしょう。
教員から転職した理由とは?

では、ここからは教員から転職した理由についてご紹介します。
おそらく、この記事を読まれているあなたも、当時の僕と同じようなことを悩まれているのではないでしょうか?
- 人間関係がきつかった
- 日々の仕事が忙しすぎた
- プライベートがなかった
- スキルが上がらなかった
人間関係がきつかった
まず、圧倒的に人間関係がきつかったです。
教員って、本当にいろんな人間関係の板挟みですよね。
- 生徒との関係性
- 同僚や上司とのギスギスした関係
- 保護者とのコミュニケーション
- 地域の人との接し方
など、とにかく人間関係の悩みが尽きませんでした。
この中でも一番辛かったのは上司との関係ですね。
当時の学年主任が、正直絵に描いたようなパワハラ上司でした。
飲み会の強要や暴言がひどく、うんざりだった・・・。
日々の仕事が忙しすぎた
次に、やはりシンプルに忙しいというのはどうしても辞めたかった理由です。
現在教師として働かれている方はとにかく忙しい生活だと思います。
- 朝は7時過ぎに出勤、そこから13~14時間働く
- 土日は部活動で休みなし
- 最長で3ヶ月無休
何よりも、教員って本当にブラック体質。
残業する人間が偉いという文化があります。
あれ、本当にどうにかならないものなのか。
この記事を読まれているあなたも、きっと苦しまれているはず。
プライベートがなかった
教員はとにかくプライベートがないですよね。
街中でも生徒からの視線に気をつけながら生活しなければなりません。
普段、買い物をしていたら生徒や保護者と遭遇して挨拶。
特に恋愛しているときはすぐに噂話になるため、かなりきつい。
別に悪いことをしていうわけでもないのに、わざわざ隣町まで行かなければならず辛かったです。(そして隣町まで行ってもなぜか会ってしまう・・・)
スキルが上がらなかった
他にも、個人的にはスキルが上がっていかなかったのもかなり辛かったです。
僕は割とビジネス本を読むのが好きで、市場価値とか高収入を狙うとかのお話が好きでした。
また、働き方改革や効率的な働き方を行うという点にも興味があり、
「このまま教育業界にいても、一生変わることがないだろうな・・・」
という諦めの気持ちがありました。
授業やコミュニケーションのスキルはつくかもしれませんが、社会的な価値がほぼ皆無。
収入には結びつきません。(そもそも、お金に興味があるなら教師に向いてなかった)
こうしたスキルアップができない環境も、転職を決めたきっかけの一つです。
教員転職でおすすめのサービスは?

上記でも解説しましたが、これから転職を検討している教員の方は、転職エージェントに登録しておきましょう。
- 専任のアドバイザーが相談に乗ってくれる
- 無料で求人情報を知ることができる
- 転職する際も面接の日程調整やアドバイスがもらえる
など、無料で様々なサポートを行ってくれます。
また、多忙な教員は働きながら転職活動するのが難しいですが、面接日程の調整まで行ってくれるのも魅力です。
まずは以下のリンクからアカウント登録を行っておくのが良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、教員を転職するメリットやデメリットについて詳しく解説しました。
僕自身は転職して非常に良かったと感じています。
この記事が皆様の良い選択に少しでも良い影響を与えられれば幸いです。

カケル

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