無料で使えると話題のエアレジ(Airレジ)が、さまざまな職種で人気を集めています。
無料で使えるのであれば、初めてPOSレジを導入する店舗でも活用しやすいでしょう。
とはいえ、「無料」と聞くと、本当に大丈夫なのだろうかと不安に思う人も少なくありません。
当記事では、エアレジ(Airレジ)の評判や口コミ、他のPOSレジと比較した時のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
これからエアレジ(Airレジ)の導入をしようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
エアレジ(Airレジ)の機能や概要

まずは、エアレジ(Airレジ)がどのようなPOSレジなのかを解説していきます。
エアレジ(Airレジ)について、あまり良く知らないという方はぜひ参考にしてください。
概要
エアレジ(Airレジ)は、株式会社リクルートライフスタイルが提供しているPOSレジアプリです。
もともと「ホットペッパーグルメ」や「じゃらん」などを提供しているリクルートが、店舗との顧客接点をきっかけに誕生したのがエアレジ(Airレジ)など業務支援サービスでした。
会計にまつわる手間やコスト、時間を軽減させるために生まれたのがPOSレジアプリです。
2021年11月の調査では、全国で663,000のアカウントに使用されており、利用店舗数ナンバーワンを記録しています。飲食店はもちろん、ホテルやクリニックなど幅広い業種に選ばれているPOSレジアプリなのです。
費用
エアレジ(Airレジ)の一番の魅力は、なんといっても無料で利用できるという点でしょう。無料で始められるPOSレジアプリは他にもありますが、エアレジ(Airレジ)なら導入費用だけでなく月額費用も0円となっています。
iPadやスマホを持っていない場合は購入する必要がありますが、既にiPhoneやiPadを使っている方はアプリをダウンロードするだけで簡単に始めることができます。
サポート料金も無料ですし、適用条件の制限もありません。周辺機器の料金については後述していきますので、そちらも参考にしてください。
機能
無料でありながら機能も充実しており、注文入力・会計の他に売上や客数、在庫数の自動集計機能など毎日の業務に必要な機能が揃っています。お店で必要な基本機能を備えつつ、シンプルで使いやすいのがエアレジ(Airレジ)の特徴です。
さらに、株式会社リクルートが提供しているさまざまなサービスと連携させることも可能です。たとえば、マルチ決済端末「Airペイ」と連携させれば、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済といったキャッシュレス決済にも対応できます。また、クラウド会計ソフトと連携すれば、帳簿入力の手間も省けるでしょう。
エアレジ(Airレジ)の評判・口コミは?
ここからは、エアレジ(Airレジ)の評判や口コミを解説していきます。良い口コミだけでなく、悪い口コミも紹介しますので導入時の参考にしてください。
エアレジ(Airレジ)の良い評判・口コミ
まずは、エアレジ(Airレジ)の良い評判や口コミから見ていきましょう。
良い口コミの多くが「使いやすい」「経費を抑えられる」というものでした。シンプルな操作性と機能なので、導入してすぐに誰もが使用できるでしょう。
また、さまざまなサービスと連携できるところに魅力を感じている人も多くいました。特に小規模な事業者にとっては、ぴったりなPOSレジだと感じる傾向が高いようです。
エアレジ(Airレジ)の悪い評判・口コミ
悪い評判や口コミも選ぶ際には参考にしておくべきポイントです。ここからは、イマイチな口コミを紹介していきます。
エアレジ(Airレジ)に限らず、「もう少し改善してほしい」という声は少なからず挙がってくるものです。エアレジ(Airレジ)はそのような声を吸収し、定期的にアップデートされていきます。
搭載機能も改善されていくので、少しずつ店舗にとって使いやすいPOSレジアプリになっていくことが期待されます。
また、メンテナンスや通信障害などで使用できない時間帯が発生することがあるようです。
どのPOSレジにもいえることですが、IT機器に関しては突然不具合が生じる可能性があります。エアレジ(Airレジ)はメールや電話でのサポートを受け付けていますので、すぐに問い合わせるようにしましょう。
エアレジ(Airレジ)のメリットは?
エアレジ(Airレジ)を導入することで、さまざまなメリットを得ることができます。
ここからは、エアレジ(Airレジ)を導入するメリットについて見ていきましょう。
手軽に導入できる
最初のメリットは「手軽に導入できる」という点です。POSレジアプリを使用するために、最低限必要なのはiPodまたはiPhoneとインターネット回線のみです。既にiPhoneやiPadが手元にあるという方は、アプリをダウンロードするだけで使用できるようになります。
iPhoneやiPadがない場合は購入が必要になりますが、お得に購入できるスターターパックなども用意されています。
あちこちの店舗でそれぞれの機器を購入するなど複雑な準備をせずに、すぐに導入できるので一時的な利用にもおすすめです。
無料で使用可能
次のメリットは「無料で使用可能」だという点が挙げられます。エアレジ(Airレジ)は初期費用や月額費用のどちらも無料で使用することが可能です。ランニングコストを抑えられるので、長期的に使用を続けても経費がほとんどかかりません。
利用料だけでなく、サポート全般利用料やすべての機能利用料なども無料なので費用の負担を気にせずに使用できます。サポートは電話、チャット、メールで行うことができ、導入相談は店頭でも可能です。
複数税率に対応可能
エアレジ(Airレジ)は「複数税率に対応」しています。標準税率10%のイートインと、軽減税率8%のテイクアウトの販売を行っている店舗は、商品によって税率が異なるので会計処理が複雑になります。
エアレジ(Airレジ)なら、商品登録時に税率を設定しておけるので会計がスムーズに進むでしょう。パソコンのブラウザからなら、一括編集も可能です。また、イートインとテイクアウトで違う税率であっても、同じ価格で販売するように設定することもできます。
アップデートで新しい情報に更新
エアレジ(Airレジ)はアプリなので、アップデートするだけで簡単に新しい情報に更新することが可能です。
更新するためにスタッフが来店したり、新しいソフトを購入し直したりする手間やコストはかかりません。計算だけでなく、レシートへの印字も自動的に対応してくれます。
特に税率に関しては、今後も複雑な変化が見込まれるでしょう。その都度、変更していくのは大変ですが、エアレジ(Airレジ)ならアップデートするだけでエアレジ(Airレジ)の運営会社であるリクルートが変更してくれるので店舗の業務負担も軽減されます。
充実した機能
「充実した機能」もエアレジ(Airレジ)のメリットのひとつです。「無料」と聞くと、ついつい機能が不足しているのではないかと思われがちですが、お店で必要な「商品管理」「顧客管理」「売上分析」といった日々の業務に必要な基本機能はすべてそろっています。
エアレジ(Airレジ)で会計するだけで、売上などの数字が自動的に集計されるので電卓で日々の売り上げを計算する必要はありません。売上だけでなく、客数や在庫数も自動で集計可能です。
複数アカウントを作成して店舗データを共有することで、オーナーへの売上報告もスムーズになります。
シンプルな操作性
エアレジ(Airレジ)は誰でも簡単に使いこなせる「シンプルな操作性」が特徴です。会計パネルをタッチするだけで良いので、金額をレジ打ちする必要がありません。
そのため、入力間違いなどといった人為ミスが減り、レジ締め業務もスムーズに行えるようになるでしょう。
構造がシンプルなうえに、普段から使い慣れているスマホやタブレットに似ている画面なので直感的に操作することができます。メニューの配置替えなどのカスタマイズも自由にできるので、店舗ごとに使いやすく設定することが可能です。
設定を変えるために、わざわざ業者を呼ぶ必要もありません。
キャッシュレス決済サービスと連携可能
次のメリットは「キャッシュレス決済サービスと連携可能」という点です。
株式会社リクルートからは「Airペイ」という決済端末を取り扱っています。Airペイを連携させることで、クレジットカードやApplePay、交通系電子マネー、クイックペイなどさまざまなキャッシュレス決済が可能になります。
エアレジ(Airレジ)で会計した情報はそのまま決済端末に反映されるので、金額を再入力する手間はかかりません。
レシートプリンターをエアレジ(Airレジ)と共用できるので、余計な機器を置く必要もなくレジ周りをすっきりさせておくことができます。ただし、Airペイを連携させるためには、申込みと審査が必要です。
Airシリーズと連携可能
Airペイ以外にも、Airシリーズではさまざまなサービスが展開されています。Airシリーズには下記のようなサービスがあります。
- オーダーシステム「Airレジオーダー」
- 受付管理アプリ「Airウェイト」
- 予約システム「Airリザーブ」
- シフト管理サービス「Airシフト」
- 経営アシスタント「Airメイト」
- 経費管理ができるビジネスカード「Airカード」
- 採用管理サービス「Airワーク」
- 資金調達サービス「Airキャッシュ」
- 請求書管理サービス」Airインボイス」
上記以外にも、お店に役立つサービス提案サイト「Airマーケット」や情報サイト「Airレジマガジン」などといったサイトも運営しています。自分のお店に合わせて、役立つサービスと連携させることで業務効率を向上させることができるでしょう。
出前館との連携が可能
Airレジは国内最大級の宅配デリバリー総合サービス「出前館」と連携できます。近年、在宅勤務や家で食事を取る人が増えた影響で、出前館などフードデリバリーサービスを利用する人が増えてきています。
出前館と連携することで、スムーズな注文管理や売上管理を行うことができるようになるでしょう。
出前館と連携するためには、加盟店申込が必要です。申し込みを行った後は担当からのヒアリングや必要情報の確認が行われ、その後はアカウント情報が発行されます。
出前館のサイトでお客様が注文した情報がそのまま厨房に伝わるので、伝達ミスを防いで業務改善につながります。
リクルート以外のサービスとも連携可能
エアレジ(Airレジ)は、リクルートから出ているサービス以外とも連携させることができます。クラウド会計ソフトと連携させることで、エアレジ(Airレジ)で集計した日々の売り上げデータを反映させられます。
それにより、帳簿入力の手間が大幅に削減できるでしょう。
クラウド会計ソフト以外でも、さまざまなサービスと連携させることが可能です。
たとえば、会計・申告ソフト「弥生」や四や言う台帳アプリ「レストランボード」、勤怠管理のできる「ジョブカン」などが挙げられます。それらのサービスと連携させることにより、店舗の運営をよりスムーズに行えるようになるでしょう。
店舗でお試しが可能
エアレジ(Airレジ)は購入前に、店舗で実際に試してみることが可能です。エアレジ(Airレジ)は全国のビックカメラで専用のサービスカウンターが設けられており、専門スタッフに相談することができます。
導入方法やお店に合ったサービスについて、専門的なアドバイスをもらうことができるでしょう。
周辺機器はその場で購入することもでき、保守サポートなどの申込みも可能です。ただし、ビックカメラの全店舗にあるわけではないので、お近くの店舗の営業状況を事前に確認しておくようにしましょう。
近くにお試しできるビックカメラがない場合は、電話での導入相談も可能です。
電話相談したい日時を事前予約すると、電話で実際の画面を見ながら説明を受けることができます。初めてPOSレジを導入する場合は不安なことは疑問点も多いので、ぜひ活用してみましょう。
エアレジ(Airレジ)のデメリットは?
導入時にはメリットだけでなく、デメリットについても知っておくことが大切です。ここからは、エアレジ(Airレジ)を導入するデメリットを解説していきます。
Androidには対応不可
最初のデメリットは「Androidには対応不可」だという点です。
エアレジ(Airレジ)が対応しているのは、今のところiPadやiPhoneといったiOS端末のみとなっています。Androidのタブレットやスマホには対応していないので、Android端末しか持っていないという人は注意が必要です。
どうしてもiPadやiPhoneを用意できないという場合、WindowsやMac搭載のパソコンでも利用できます。
ただし、AirペイのQRコードなど、一部の機能はiOSしか対応していないものもあります。補助金などで安く導入できるので、この機会にiPadの導入を検討してみるのもおすすめです。
免税機能がない
次は「免税機能がない」ことがデメリットとして挙げられます。複数税率に対応しているエアレジ(Airレジ)ですが、対応しているのは軽減税率対象の8%もしくは10%のみです。
非課税商品と課税商品を分けることはできないので、すべての商品が課税売上となってしまいます。
今後、機能が追加される可能性はありますが、今のところは免税会計に対応できる設定はありません。免税対応のPOSレジをお探しの方は、ユビレジやスマレジといったPOSレジサービスがおすすめです。
ITリテラシーのない人は使いにくい
次のデメリットは「ITリテラシーのない人は使いにくい」という点です。
これはエアレジ(Airレジ)に限らず、すべてのPOSレジに言える問題点になります。iPhoneやiPadの操作に慣れている人なら問題ありませんが、慣れていない人は導入時に抵抗を覚える可能性があります。
そういった従業員に対しては、一から丁寧に研修する必要があるでしょう。研修には時間やコストがかかるため、研修スケジュールも考慮したうえでPOSレジの導入を決めるようにしてください。
分割払いには対応不可
Airペイと連携させることでキャッシュレス決済やクレジットカード払いにも対応できるエアレジ(Airレジ)ですが、残念ながら分割払いには対応していません。一括払いにしか対応していないので、お客様の希望に沿えないこともあるでしょう。
POSレジの中には、分割払いに対応している機種もあります。ユビレジやスマレジは、分割払いに対応しているPOSレジのひとつです。
分割払いを希望するお客様が多い店舗においては、そのようなPOSレジを検討した方が良いでしょう。分割払いだけでなく、Coineyや楽天ペイには対応していません。
周辺機器の購入費用は必要
次のデメリットとして「周辺機器の購入費用が必要」だという点が挙げられます。初期導入費用や月額費用が無料のエアレジ(Airレジ)ですが、実は周辺機器は購入しなければなりません。
iPhoneやiPadがない場合も、POSレジアプリを使用するためには購入を検討する必要があるでしょう。
「無料だと思っていたにもかかわらず、周辺機器を購入したら思った以上に高額になってしまった」ということのないよう、事前に周辺機器の価格や導入費用については確認しておかなければなりません。
詳しい内容や導入費用については、後述しますのでぜひ参考にしてください。
管理できる顧客情報が少ない
エアレジ(Airレジ)は顧客管理機能が付いていますが、登録しておける情報はそれほど多くありません。登録可能な項目としては、名前や生年月日、電話番号、住所、お客様メモといった基本的な情報のみです。
エアレジ(Airレジ)を利用する店舗によっては、最終来店日や個別クーポン発信機能などが必要なお店もあるでしょう。より詳細な顧客情報管理機能が必要な場合には、別のPOSレジを検討してみる必要があります。
商品登録が面倒
最後のデメリットは「商品登録が面倒」だという点です。「悪い口コミ・評判」にもありましたが、エアレジ(Airレジ)を導入する際には商品の登録を一から行わなければなりません。それほど難しい操作方法ではありませんが、扱っている商品数が多ければ多いほど、最初の登録が面倒に感じることでしょう。
とはいえ、エアレジ(Airレジ)に限らず、どのPOSレジにおいても商品登録は自分たちで行わなければなりません。初期設定はスタッフが行ってくれるところもありますが、商品登録を行うためのコストや時間を計算しておくようにしましょう。
エアレジ(Airレジ)がおすすめの店舗とおすすめではない店舗
先述したメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分のお店に合ったPOSレジかどうかを見極めるようにしましょう。エアレジ(Airレジ)がおすすめなのは、下記のような店舗です。
- とにかく低コストでPOSレジを導入したい
- 誰でも手軽に使用できるシンプルなPOSレジがほしい
- 大手の老舗メーカーから信頼できるPOSレジを購入したい
エアレジ(Airレジ)の一番のメリットは、その安さです。他のメーカーと比較しても、初期導入費用や月額費用などトータルコストはかなり抑えられるでしょう。そのため、すぐにでも使える安いPOSレジを購入したい方におすすめのPOSレジです。
反対に、エアレジ(Airレジ)をおすすめできない店舗としては下記のようなものが挙げられます。
- 高機能なPOSレジを購入したい
- 充実したサポートを受けたい
- レセコンなど専門的な機器に連携したい職種の店舗
無料にしては高機能なエアレジ(Airレジ)ではありますが、有料のPOSレジに比べると多少機能が劣る部分もあります。会計や集計など基本的な機能以上の性能を求めるのであれば、有料のPOSレジを検討した方が良いでしょう。中には「POS+(ポスタス)」のように24時間サポートや全国駆けつけサービスといったアフターフォローが手厚いところもあるので、比較しながら検討してみてください。
エアレジ(Airレジ)の周辺機器や導入費用は?
先述したように、エアレジ(Airレジ)自体は無料で使用できますが、周辺機器の購入などの導入費用がかかるので注意が必要です。ここからは、エアレジ(Airレジ)周辺の機器を購入する費用を具体的に解説していきます。
iPad・iPhone
エアレジ(Airレジ)を使用するにあたって、必ず必要になるのがiPadやiPhoneといったiOS端末です。さらに、どの端末でも使用できるというわけではなく、iOS13~14と決められています。対応しているiOS端末を持っていない場合は、対応している端末を購入しなければなりません。
iPadの購入価格は税込49,800円~となっています。時期や機種によって市場価格は変わってきますが、エアレジ(Airレジ)ではiPadやロール紙がセットになった「スター精密mPOPセット」なども販売されていますので利用するのもひとつの方法です。
キャッシュドロア
次の周辺機器は「キャッシュドロア」です。キャッシュドロアとは現金を入れるための引き出しのことで、紙幣や硬貨を入れるための仕切り版が付いているため分けて管理することができます。分けて管理することで、不慣れな人でも簡単に使いこなすことができるでしょう。
キャッシュドロアの開閉部分は、自動のものと手動のものの2種類があります。自動開閉ができるキャッシュドロアは、エアレジ(Airレジ)のサイトからも購入可能です。市場参考価格は9,000円~10,000円程度となっています。
レシートプリンター
レシートプリンターもエアレジ(Airレジ)と同時期に導入したい周辺機器です。
感熱紙に焼き付けたり、インクを熱で溶かすことで印刷してレシートとして発行します。レシートプリンターには据え置きタイプと持ち運びタイプ、ドロア内蔵型があり、移動型店舗などの場合は持ち運びできるタイプが良いでしょう。
市場参考価格では据え置きタイプが40,000円~60,000円程度、持ち運びタイプは25,000円~40,000円程度で購入できます。先ほど紹介した「スター精密mPOPシリーズ」では、ドロア内蔵型のレシートプリンターがセットになっています。
カスタマーディスプレイ
次の周辺機器は「カスタマーディスプレイ」です。カスタマーディスプレイはお客様に向けて商品名や販売金額、値引額、合計金額、釣銭金額などを表示するための機器になります。
口頭では聞き取れない金額も、カスタマーディスプレイを見て準備できるので利便性の向上につながるでしょう。
絶対になくてはならないというわけではありませんが、あった方がスムーズに会計業務を行うことにつながります。20,000円前後で購入できるので、できるだけ用意しておきましょう。
エアレジ(Airレジ)の場合、iPhoneやiPadなどiOS端末をカスタマーディスプレイとして使用することも可能です。POSレジとして利用する端末以外にiOS端末があれば、別途でカスタマーディスプレイを購入する必要がありません。
バーコードリーダー
バーコードリーダーとは、商品についてバーコードにレーザーやLEDの光を当てて金額を読み込むための機器です。最近では商品だけでなく、QRコードやバーコード決済に対応する際にもバーコードリーダーが用いられます。
エアレジ(Airレジ)の場合、Airペイを導入するとバーコードリーダーが付属で付いてくるので別途購入する必要はありません。とはいえ、Airペイを利用するためには、申込みと審査が必要になります。また、手数料もかかるので注意が必要です。
Airペイを導入しない場合は、別途バーコードリーダーの購入が必要です。市場参考価格は50,000円前後となっています。
ラベルプリンター
ラベルプリンターとは、商品・サービスの各種ラベルなどのバーコード表示ラベルを作成するための機器です。宛名ラベルや商品ラベル、検体ラベル、現品票ラベルといったさまざまな種類のラベルを簡単に作成することができます。
通常のプリンターとは異なり、ラベルロールを給紙する装置やシート状のラベルを切り取るための装置が付いているのが特徴です。移乗価格は10,000円~20,000円程度となっており、エアレジ(Airレジ)の公式サイトからも購入できます。
インターネット回線の契約費用
次に用意が必要なのは「インターネット回線の契約費用」です。エアレジ(Airレジ)を使用するためには、インターネット環境が必要不可欠です。インターネットの料金は回線によって料金が変わってきますが、戸建てで5,000円前後、マンションで4,000円前後が相場になっています。
インターネット回線に比べ、WiFiを飛ばすための無線ルーターも購入する必要があるでしょう。既にWiFi環境が整っている場合は、新たに契約をする必要はありません。また、カード決済や集計作業をせず、注文から会計だけの使用であればインターネット回線がなくても使用可能です。
自動釣銭機
自動釣銭機は絶対に必要な機器ではありませんが、導入することで合計時の金額ミスを防いだり、レジ締め時間が短縮できたりといったさまざまなメリットを得ることができます。
現金の計算や受け渡しを自動で行ってくれるので、釣銭の数え間違いや渡し間違いといった人的エラーを防ぐことができるのです。
また、現金収納庫の開閉記録が残るので、セキュリティ向上や内部不正対策にもつながります。スタッフが現金に触る頻度も減り、衛生面でも安心です。導入費用はかかりますが、長期的な目で見るとコスト削減のつながるでしょう。
エアレジ(Airレジ)では、自動釣銭機「グローリー300」を取り扱っています。自動釣銭機の設置には、機器代金の他に設置費用がかかります。詳しい金額については、ぜひ問い合わせてみましょう。
お得なスターターパックも
エアレジ(Airレジ)では、導入後すぐに使い始められる「Airレジスターターパック」が用意されています。必要なものがこれひとつで揃うので、個別に用意するよりも手間がかかりません。
用意されているのは「スター精密mPOPセット」と「SⅡレシートプリンターセット」の2種類です。「スター精密mPOPセット」にはiPadとmPOP、ロール紙、カンタン初期設定ガイドが含まれています。
mPOPとはレシートプリンターとキャッシュドロアがひとつになった機器で、コンパクトなサイズなのでスペースが限られている店舗でもおすすめです。税込118,300円で購入できますが、iPadなしであれば68,500円で購入できます。
「SⅡレシートプリンターセット」は、レシートプリンターとキャッシュドロアが分離しているタイプのセットです。それぞれ別に設置できるので、使いやすくレイアウトすることもできます。iPad付きが102,200円、iPadなしが52,400円で販売されています。
Airレジの導入方法や使い方は?
ここからは、エアレジ(Airレジ)の導入方法や使い方を解説していきます。これからエアレジ(Airレジ)を導入される方は、ぜひ参考にしてください。
導入方法
エアレジ(Airレジ)の導入方法は簡単で、iPadやiPhoneにアプリをダウンロードするだけで導入が完了します。最初に登録すると、AirIDが発行されるのでお手元のiPadやiPhoneにAirIDを登録しましょう。
ダウンロードが完了したら、アプリ内から登録するアドレスや店舗情報を入力していきます。次はAirレジの基本設定です。「設定」画面を選択し、内税・外税の設定をしていきましょう。
さらに、お店で販売している商品をAirレジに登録します。商品はカテゴリー別に登録できるほか、色でも判別できるように設定可能です。設定内容はカテゴリー・商品名・金額・消費税率・表示の有無を登録していきましょう。すべての商品を登録したら、導入は完了です。
最初は地道な登録作業が必要になりますが、一度登録すれば後は簡単に使用できます。長期的に使用するものですので、時間がかかっても少しずつ登録作業を行うようにしましょう。商品登録は最大10,000件まで、カテゴリは最大200件まで登録可能です。
また、レシートプリンターを使用する場合は、エアレジ(Airレジ)と接続してレシート設定を行います。接続方法やレシートプリンターの機種によって異なるので、プリンターの接続方法を確認しながら接続するようにしてください。
使い方
エアレジ(Airレジ)はシンプルなデザインになっており、直感的な操作が可能です。たとえば、お会計をする際には「注文入力・会計」を押します。次に、お客様が購入する商品を選択しましょう。選択した商品の金額情報が表示されたら、お客様に伝えてお会計をします。
お客様から預かった金額を入力してください。以上で会計業務は完了です。難しい操作方法は必要ないので、誰でも簡単に操作できるでしょう。
閉店後は「レジ点検・精算」画面からクレジットカードや電子マネーといった売上情報を確認し、伝票の打ち間違いがないかどうかを確認してください。点検レシートを使って確認することも可能です。必要に応じてその日のジャーナルも発行できます。
売上データや来店客数は、グラフ化されて分かりやすく表示されます。CSVで出力することもできるので、会計ソフトにデータを反映させることもできるでしょう。
Airレジをキャッシュレス対応にする方法
先述したように、エアレジ(Airレジ)をキャッシュレス対応にするためには「Airペイ」というアプリが必要です。
Airペイと連携させることで、クレジットカードや電子マネー、PayPayやLINEPayといったQRコード決済に対応できるようになります。
Airペイを導入する際には、iPadとカードリーダーも用意しなければなりません。カードリーダーの価格は税込21,780円です。
ただし、キャッシュレス導入0円キャンペーン中であれば、iPadとカードリーダーを無料で導入することができます。振込手数料や固定費も無料なので、コストを抑えたい方にはぴったりです。
Airペイは申込みから2週間程度で利用できるようになります。
最初の申し込みは10~20分程度で完了しますが、審査のためにいくつかの書類が必要です。審査には口座情報、本人確認書類または登記簿謄本、許可証(業種によっては不要)、店舗確認書類等が求められます。
必要書類を準備し、申し込んだ後は通常3日程度審査に時間が必要です。審査に通った場合は、2~4日ほどで店舗に配送されます。カードリーダーとiOS端末を接続し、10~20分程度で初期設定を行った後はすぐに利用が可能です。
Airペイの決済手数料率は業界最安値で、3.24%または3.74%で利用できます。お店の規模や業種には一切影響されません。Airペイの導入資料は無料でダウンロードできますので、気になる方はぜひ公式サイトからダウンロードしてみてください。
Airレジと類似サービスの比較一覧
最近では多くの企業からPOSレジが販売されており、エアレジ(Airレジ)に似た商品もいくつか出てきています。
今回は類似商品のスマレジやユビレジと比較しながら具体的にどんな点に違いがあるのか、下記の表で確認してみましょう。
サービス名 | エアレジ(Airレジ) | スマレジ | ユビレジ |
---|---|---|---|
運営会社 | 株式会社リクルートライフスタイル | 株式会社スマレジ | 株式会社ユビレジ |
初期費用 | 0円~ | 0円 | 0円~ |
月額料金 | 0円~ | スタンダードプラン:0円 プレミアムプラン:1店舗5,500円/月 プレミアムプラスプラン:1店舗8,800円/月 フードビジネスプラン:1店舗12,100円/月 リテールビジネスプラン:1店舗15,400円/月 | お試しプラン:0円プレミアムプラン:6,900円/月 |
お試し・デモ体験 | 店舗のみ | あり(30日間) | あり(1ヶ月) |
対応端末 | iOS端末 | iOS端末 | iPad |
サポート体制 | メール対応電話対応(10時~19時)チャットサポートビックカメラのサービスカウンター | メール対応電話対応(9時~22時) | メール対応電話対応(10時~22時)※3ヶ月目以降は2,000円/月 |
格安で利用できるイメージが共通している上記3つのPOSレジですが、料金プランやサポート体制についてはそれぞれ異なる特徴があることが分かります。
エアレジ(Airレジ)は老舗の大手企業グループであるリクルートが運営していることもあり、宣伝力や営業力に秀でています。
これまでの実績や営業力を活かし、さまざまなサービスと連携できるのも大きな特徴といえるでしょう。導入数も企業トップクラスとなっており、圧倒的な安心感が持てるPOSレジアプリです。
Airレジの導入で使える補助金制度
エアレジ(Airレジ)のアプリは無料でダウンロードできるとはいえ、周辺機器などをある程度そろえると5万円~15万円程度はかかってしまいます。
従来のPOSレジよりもお手軽価格で導入できるとはいえ、それほど余裕がないという店舗もあることでしょう。POSレジの中には、小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金が使えるものもあります。
エアレジ(Airレジ)の導入で、補助金や助成金が使えるのであればぜひ活用したいところです。しかしながら、エアレジ(Airレジ)の導入に使える補助金制度はありません。
初期費用や月額費用のかからないエアレジ(Airレジ)は、小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金といった制度の対象外となってしまうのです。iPadや周辺機器も汎用性が高く、補助金の対象外となるため予算計画を立てる際には注意しましょう。
Airレジの解約方法
POSレジ導入時に気になるのは、いつでも解約できるのかという点ではないでしょうか。
手軽に始められるエアレジ(Airレジ)ですが、使ってみてから「やはりもっと高機能なPOSレジに変更したい」と思うようになる可能性もあります。
そんな時に解約手数料がかかってしまうと、変更は難しくなってしまうでしょう。
エアレジ(Airレジ)を解約する際、解約手数料はかかりません。
登録したAirIDを削除することで、すべての個人情報が消去されるので安心して解約することができます。
削除するには、エアレジ(Airレジ)のサイトから削除申請をしてください。ただし、Airペイのサービスが解約されていないと、エアレジ(Airレジ)も解約できません。
また、出前館や弥生、freee会計といったサービスと連携している場合は、連携を解除したうえで削除申請を行いましょう。詳しい解約方法については、エアレジ(Airレジ)のサイトにも記載されていますのでぜひ参考にしてください。
まとめ
エアレジ(Airレジ)の評判や口コミ、またメリットやデメリットを解説してきました。エアレジ(Airレジ)は無料で使うことができるので、コストを抑えながらPOSレジを導入することができるでしょう。しかし、POSレジアプリ自体が無料とはいえ、周辺機器の導入には費用がかかります。
レシートプリンターやキャッシュドロアなど、必要な機器を揃えるためにはある程度まとまった費用が必要になるので予算に入れておくようにしましょう。また、導入時には自分たちで商品登録を行わなければなりません。扱っている商品数が多ければ多いほど、時間がかかるので事前にスケジュールを組んでおくようにしましょう。
改善を求める声もあるエアレジ(Airレジ)ですが、それらの声を基に定期的にアップデートが行われています。無料で登録できるので、まずは導入してみてはいかがでしょうか。初めてPOSレジを導入する店舗でも、気軽に導入できるエアレジ(Airレジ)はおすすめです。


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