今の仕事は自分に合っていない。
転職しようかな。
そう考えたときに、
「いや、それはただの甘えだ」
「今の仕事から、ただ逃げているだけではないのか」
と感じたことはありませんか? 責任感が強い人や根が真面目な人、自己評価が低く自分に自信が持てない人などは、そのように感じやすい傾向にあります。
しかし、転職を逃げや甘えだと感じてしまうのには、それ以外の意外な原因があることが多いです。
今回の記事では、転職を逃げや甘えだと感じる原因と、そうならないようにしておきたいこと解説していきます。

転職を逃げや甘えだと感じる原因や、その対策法について解説します!
転職は逃げや甘えではない

まず大前提として、転職は逃げでも甘えでもありません。
なぜなら、転職したいと感じるのには必ず理由があるからです。
転職は逃げではないかと考える人は、自身の転職の正当性について、客観的な目線で疑問視ができる人です。
それほど、自身の転職としっかり向き合っている状態であると言えます。
それでもなお、転職したい気持ちが芽生えるのは、それ相応の理由が存在するためですよね。
その理由が明確で、転職することによって解決されるのであれば、転職は逃げや甘えではなく、正当な手段です。

転職する理由が明確であれば、逃げや甘えではなく正当な手段だと言えます
逃げや甘えと感じる原因は「自己分析」ができていないからかも

では、転職を必要とする相応の理由があるのにも関わらず、なぜ「転職は逃げだ」「転職は甘えだ」と感じてしまうのでしょうか。
例えば、転職したい理由が「残業が多いこと」だとします。
その場合、残業が少ないところに転職すれば解決するでしょう。
しかし、それでは、
「ただ残業から逃げているだけなのでは?」
「残業が多いからといって転職をするのは甘えでは?」
という気持ちになってしまいますよね。
なぜそのような気持ちになってしまうのか。
それは、転職をしたい理由に確固たる自信がないからです。
そして、転職理由に確固たる自信が持てない原因は、自己分析が不足しているからかもしれません。
転職を考える前に、今の自分自身を十分に理解することで「転職したい」気持ちに自信を持つことができるのです。

自己分析を行うことで、転職したい自分の気持ちに自信を持てます!
3ステップでできる!自己分析のやり方

中には「自己分析なんてしなくても、自分のことはよく分かっている」と感じる人もいるでしょう。
しかし、意外と自己分析によって、自分でも気づかない考え方の癖や、価値観などが分かります。
ここでは自己分析のやり方についてご紹介します。
まず掘り下げる大まかなテーマを考える
まず、今の状況を分析するために大まかなテーマを考えてみましょう。
ざっくりとで良いので、以下のように悩んでいることを決めます。
- 仕事が辛いのはなぜ?
- 自分がやりたいことは何?
- 今後どんな人生を歩みたい?
など、大まかなテーマを決めてみましょう。

まずは何について悩んでいるのか、大まかなテーマを決めましょう!
決めたテーマをさらに掘り下げてみる
次に、上記で決めたテーマについてさらに掘り下げてみます。
例えば、「仕事が辛いのはなぜ?」というテーマにした場合、
- 何が辛いの?
- 人間関係?仕事内容?
- それはどうすれば解決する?
など、さらに深く考えてみます。
重要なのは、その悩みが具体的にどうやったら「解決」できるのか、まで考えることです。
例えば、人間関係が辛いのであれば、「周囲に気を配る」「部署異動」「転職」など、具体的な選択肢があるはず。
そうしたことまで掘り下げることが大切です。

悩んでいる事柄に対して、どうすれば解決できるのかについてまで考えましょう!
優先順位を決め、実際に行動に移す
最後に、分析して終わるのではなく、実際に行動に移しましょう。
例えば、人間関係が悩みであれば、「周りに気を配って他の人と仲良くなる」方法もあります。
しかし、悪口や態度が悪すぎる上司など、どう考えてもそれが実行不可能な時もあるでしょう。
そんな時は、部署異動を願い出るなどの方法もあります。
ただ、会社によっては異動できる部署がないこともあるはず。
そのような時は転職先を探す。
というふうに、優先順位をつけて行動に移すのが良いです。
ここまでやって、ようやく状況を変えることができます。

分析して終わりではなく、解決するために行動するのが大切!
自分一人で分析できない場合はアプリで診断してみる

ここまで、自己分析のやり方を解説しましたが、自分一人だけで分析するのが難しい方もいらっしゃるでしょう。
そんな時はアプリによるAIのキャリア診断を利用するのがおすすめです。
今では「VIEW」などの無料でキャリア診断ができるサービスが登場しています。
キャリア診断は3分で完了し、今から受けられる企業が一目でわかるのです。
診断しても必ず応募する必要はないので、自己分析のツールとして利用してみるのがおすすめと言えます。
▶︎3分でキャリア診断ができる!若手ハイクラス向け転職アプリ『VIEW』自己分析で分かることは?

では、自己分析を行えばどのようなことが分かるのでしょうか。
以下ではその内容について詳しく解説していきます。
- 転職したい根本的な原因
- 自分が本当にやりたいこと
- 自分の得意と苦手を次にどう活かすか
- どんな職場に転職したいのか
<転職したい根本的な原因>
「転職したい理由=根本的な原因」であるとは限りません。
今、漠然と感じている転職したい理由には、隠れた根本的な原因が、必ずと言っていいほど存在します。
自己分析は、そうした根本的な原因を探るのに適しているのです。
先ほど例に挙げた「残業が多い」という転職理由も、ではなぜ残業が多いのが苦痛なのかと考えてみると、その答えは人によって違ってきます。
その具体例を以下に挙げてみましょう。
①定められている業務自体に無駄が多く、そのために残業を強いられるという環境に不満がある
②同じポジションのメンバー間で業務量が偏っており、自分が多く残業をしなくてはいけないことが不満
③終電ギリギリまでの残業が毎日あり、身体的にも精神的にも苦痛だから
この場合、①~③全ての根本的な原因が「残業が多いこと」であるとは言えないですよね。
①の場合、残業の有無に加え「無駄な業務が多い」ことに対する不満が大きい状態。
②であれば、メンバー間の業務の偏りという不公平さに加え、そういった業務体制自体への不満もありそうです。また、これらの理由もさらに深掘りをすると、また違った原因があるかもしれません。
自己分析をすることで、自分の心的傾向が明らかになるため、その根本的な原因が見えてきます。
根本的な原因が分かり、それは転職でしか解決されないと確信したときに、改めて「自分の転職は逃げではない」と実感できるでしょう。

自己分析は自分が転職したい本質的な理由を明確にします!
<自分が本当にやりたいこと>
過去に自分が興味を持ったことや、熱心に打ち込んだこと。
一見全く関係がない物事に見えても、意外な共通点やつながりがある場合があります。
そして、それは今の自分の考え方やポリシーの基盤となっている可能性も少なくありません。
過去の自分の関心事を明確にすることで、自分が本当にやりたいことが見えてきます。
それが、仕事につながることなのか、そうでないのかはわかりません。
しかし、仮に仕事につながらないことだとしても、生きる上での指標となるため、いずれにせよ転職する際の大きな判断材料となるはずです。

自己分析を行うことで、今後のキャリアに向けて判断材料を得ることができます
<自分の得意と苦手を次の仕事にどう活かすか>
自己分析をしているうちに、自分の得意なことや苦手なことが明確になってきます。
それにより、今の自分の武器となるものや、逆に不足しているものがわかり、本当に自分に向いている仕事や職場環境が見えてくるでしょう。
得意なことをそのまま伸ばしたいのか、それとも不足しているところを得意に変えたいのか。
それは、今の仕事では本当に叶わないことなのか。
それらも全て、自分次第です。自分の得意と苦手が活かせる仕事を想像することも、自信をもって転職できる状態へつながります。

自分の得意、不得意を見極めて次回の仕事に活かせます!
<どんな職場に転職したいのか>
将来自分がどのような働き方をしていたいか、どのような生き方をしていたいか。
それらが自己分析で見えてきたときに、ではそれを実現するためにはどのような働き方をするべきなのか、どのような職場で働くべきなのかも、自然とイメージがついてくるはずです。
・「高い給与は望まないから、その分趣味などの自分の時間を大切にして、慎ましく生きていきたい」
・「欲しいものや行きたい場所を、お金によって制限されない自由さを手に入れたい」
・「働きながら英語の勉強をして、ゆくゆくは海外へ移住したい」
それぞれの目的によって、適した就業環境は違ってきます。
自分のなりたい姿と、そのために行うべきこと、優先順位などのバランスが、自分に適した転職先のヒントになります。

生き方を明確にして、自分が選ぶべき職場の姿をはっきりさせることができます!
「今が辛いから転職したい」だって正当な転職理由

転職を考えている人の中には
「やりたいこととか、なりたい姿なんて今はわからないし、考える余裕もない」
「とにかく、ただ今が辛すぎるからとにかく転職をしたいのだ」
という人もいるかもしれません。
しかし、じゃあそれは逃げなのか、甘えなのかと言われると、決してそうではありません。
なぜなら、自分のことをゆっくり整理できる余裕がないほど、辛くて逃げ出したいと感じる、そのような状態が自身の明るい将来を作る可能性は、極めて低いからです。
人は追い詰められている時ほど、自分のことを見失いがちです。
まずは自分の気持ちに余裕を持たせるためにも、具体的に「転職」を視野に入れてみてください。
そこから、少し余裕ができたときに、自己分析で自分を整理してみることをおすすめします。
また、転職エージェントに登録しておくだけでも、求人情報などを得られるので心が楽になります。
以下のリンクから登録してみてください。
まとめ:「転職したい」は人生の棚卸し作業のチャンス!
今回は、転職は逃げでも甘えでもない理由と、自己分析の大切さについて解説してきました。
今は転職が当たり前の時代となっており、特に何の罪悪感や迷いもなく転職活動をする人もたくさんいます。その中で、自身の転職に対し「逃げや甘えではないか?」と考えられる人は、それだけ自分は何のために転職をするのかを、真剣に考えられる人です。
この機会を、自分の人生を見直す棚卸し作業のチャンスに変えて、転職活動にぜひ役立ててみてください。

カケル

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