コインパーキングは個人経営も可能？｜個人運営の基礎知識を解説

コインパーキングを個人で経営してみたい

個人経営と業者委託だと何が違うの？

個人で経営するメリット・デメリットは？

このようにお悩みではないでしょうか。

コインパーキングは個人で経営している方も多く、個人ならではのメリットも多く存在しています。

今回の記事では、コインパーキングを個人で経営するメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

これからコインパーキング経営を個人で開始しようと思われる方は、ぜひ参考にしてください。

コインパーキング経営は個人でも可能

まず、結論ですが、コインパーキング経営は個人でも行うことが可能です。

業者に委託するよりも、業務内容などが負担にはなりますが、完全に個人で経営を行うこともできます。

ただし、運営の際には以下のようなメリット・デメリットがあるため、開始する前にチェックしておきましょう。

コインパーキング経営を個人で行うメリット

コインパーキング経営を個人で行う場合には、以下のようなメリットがあります。

・収益を全て自分のものにできる
・自分が思ったように運営できる

まず、最大のメリットとしてはコインパーキングを経営する上で得た利益は全て自分のものにできることでしょう。

業者に委託する場合には、管理手数料を業者に支払わなくてはなりません。委託方法にもさまざまなものがありますが、一部を委託する”管理委託方式”を選択した場合、おおよそ収益の5~10%前後の金額を業者に支払う必要があります。

また、”一括借り上げ方式”であれば駐車場の稼働率が高くても常に収益は一定であり、大きく儲けることは難しいでしょう。

その点、個人経営なら手数料もなく、収益を最大化することができます。

また、集客方法や料金設定なども個人の意志で決めることが可能な点も、個人経営の魅力です。

業者に委託した場合には担当者から賃下げ交渉などを求められることもあり、場合によっては不利益になることもあるでしょう。

個人経営ならこうした交渉もなく、全ての運営について自分で決めることができます。

コインパーキング経営を個人で行うデメリット

コインパーキング経営を個人で行う場合には、以下のようなデメリットがあります。

・集客を自分で行う必要がある
・クレーム対応や清掃、メンテナンスも自分で行う
・費用は全て自分で支払わなくてはならない
・本業が他にあると全ての業務を行うのが難しい

個人で経営する場合には、集客や日々の運営まで全て自分で行わなくてはなりません。

業者に委託した場合、垂れ幕を作ったり、周辺地域へのポスティングなどを代行してもらえますが、個人ならこうしたことも自分で行う必要があります。

また、費用について全て個人負担となる点もデメリットです。例えば一括借り上げ方式を採用した場合には、設置費用やメンテナンス代など全て業者が負担してくれます。

オーナー様には経済負担がなく運営できるので、コストを掛けたくない場合は一括借り上げ方式がおすすめです。

この他にも、オーナー様自身が他に本業を持っている場合、掛け持ちで運営するのは難しい点もデメリットとなるでしょう。

こうしたデメリットを把握した上で個人で経営するのか、業者に委託するのかを検討するのが大切です。

コインパーキングを個人で経営する場合の業務内容

ここからは、個人でコインパーキングを運営する場合の業務内容について見ていきましょう。

駐車場の設置

個人経営であれば、まずは駐車場の設置からスタートしなくてはなりません。

具体的には、以下のような作業が必要になります。

・駐車場の整備
・自動精算機の設置
・ゲートの設置
・防犯カメラの設置
・料金看板の設置

経営を開始するに当たって、まずは地元でこうした作業を依頼できる会社探しからスタートさせる必要があります。

精算機などの機器については一括購入するか、レンタル形式で借りるかを選択して設置まで行います。

料金看板を設置する際には価格設定を検討する必要があるため、まずは周辺のコインパーキングがいくらで価格設定をしているのかリサーチすることが必要です。

利用者の集客

個人で運営していく場合、コインパーキングの利用者も自分で集客していく必要があります。

コインパーキングは時間貸しと月極契約の大きく二つありますが、できれば月単位や年間単位での契約を取れた方が収入も安定するため、そうした利用者を探すことをおすすめします。

具体的な集客方法としては、

・垂れ幕を作る
・周辺住民に対してポスティングを行う
・ネットで発信する

などが挙げられるでしょう。できればオープンする前から宣伝を行い、オープン時にはすぐさま利用者が確保できるような状況であれば理想的と言えます。

集金や機器メンテナンス・清掃

コインパーキングを開設したら、日々の集金や機器メンテナンスを行っていきます。コインパーキングの場合、自動精算機を設置することになるため、一定期間ごとに集金作業を行う必要があります。

また、数ヶ月に一度機器にトラブルが発生していないかメンテナンスを行うことも大切です。

この他にも、清潔な駐車場を保つために定期的な清掃を行いましょう。ゴミが散乱しているようなコインパーキングは不良や悪質顧客の溜まり場になりやすく、トラブルの原因となってしまいます。

必ず週に1度は清掃を行うことも重要です。

問い合わせやトラブルへの対応

コインパーキングの運営について近隣住民や利用者から問い合わせの電話が入るケースもあります。そうした際には都度電話での対応を行わなくてはなりません。

場合によっては騒音トラブルなど、近隣住民からのクレームが入る恐れもあるため、もしクレームが入った場合には対応策を検討することも重要です。

また、コインパーキング内で車両同士がぶつかるなどのトラブルが発生した場合、利用者から連絡が入る恐れもあります。

そうしたトラブルに対しても運営者として対応していかなければなりません。

確定申告

個人事業者としてコインパーキングを運営していく場合、年度末に売上を集計し決算を行う必要があります。

基本的には会計ソフトを用いて自分で決算書を作成し、税務署に提出することで確定申告が完了します。

収益に応じて税金を支払う必要があるため、注意しましょう。なお、こうした税金関連の作業は税理士に依頼すれば代理で行ってもらうこともできます。

コインパーキングを個人経営する際に注意すべき経費と税金

個人でコインパーキングを経営する場合、どのような経費と税金が必要になるのか事前に把握しておくことが大切です。

ここでは、コインパーキング経営に掛かる経費と税金についてご紹介します。

初期費用

コインパーキング経営において掛かる初期費用としては主に以下の費用が必要になります。

集客費用

集客費用としては主に以下のような費用が必要になります。

・垂れ幕：5~10万円
・チラシ：5~10万円
・ネット広告費：5万円~15万円

集客についてはそもそも実施するかどうかによっても費用が異なるので、行う場合には大まかに上記のコストが掛かることを押さえておきましょう。

駐車場設置費用

駐車場設置費用としては主に以下のような内容が挙げられます。

・自動精算機の設置：40~50万円
・整地費用：10~20万円
・照明や看板、防犯カメラ：50~80万円
・車止め設置：10万円/台

メーカーや業者によって費用は異なりますが、設置費用としてはおおよそ100万円程度は見積もっておくのが良いでしょう。

ただし、業者によってはセット価格が提供されており、上記の料金よりも安くなる可能性はあります。

ランニングコスト

ランニングコストには主に以下の費用が掛かります。

・電気代
・機器トラブル時の修理代
・保険料
・管理手数料(収益の5~10%)

これらの費用については状況によって大幅に料金が異なるため、いくら掛かるとは言えませんが、こうしたランニングコストが発生することも念頭に置いておくことが大切です。

その他税金

コインパーキング経営においては、他にも税金が掛かります。

主な税金としては、以下の通りです。

・固定資産税
・都市計画税
・消費税
・償却資産税
・所得税
・住民税
・個人事業税

収益に応じて上記の税金が徴収されることになるため、注意しましょう。

個人経営以外のコインパーキング運営方法

ここからは、個人経営を行う以外のコインパーキング運営方法をご紹介します。

管理委託方式

管理委託方式はコインパーキングの経営はあくまでもオーナー様が行いつつ、日々の駐車場管理を業者に委託する方法です。

例えば、清掃や集金、クレーム対応やメンテナンスなど、日々の管理業務について業者に依頼することができるため、オーナー様も運営に関わりつつ業務を委託することができます。

他に本業を持っており、常に経営に携わることができない方にはおすすめの方法です。ただし、管理委託方式を採用した場合には一般的に収益の5~10%を業者へ支払う必要があるため、事前に注意しておきましょう。

一括借り上げ方式

一括借り上げ方式とは、オーナー様が保有している土地を業者が一括で借り上げ、業者がオーナー様に対して毎月一定の金額を支払う形式の運営方法です。

こちらの方法を採用した場合、

・初期費用やランニングコストなど、全て業者が負担してくれる
・毎月の収入は稼働率に関わらず一定
・日々のメンテナンスや運営は全て業者が行う
・撤退する場合も全て業者が行ってくれる

などのメリットがあります。費用負担も運営負担もないので、できるだけ業務は委託し、コストも掛けたくない場合には一括借り上げ方式がおすすめです。

ただし、その反面で稼働率が高くても常に収益が一定であるため、大きく儲けることができないデメリットもあります。

個人経営でコインパーキング運営を成功させるためのポイント

ここからは、個人経営でコインパーキングの運営を成功させるためのポイントをご紹介していきます。

全て自分で運営するか、一部or全て委託か検討する

まず、本記事をお読みいただいた上で、そもそも完全に個人で経営を行うべきかお悩みになっている方も多いのではないでしょうか。

上記でも解説した通り、委託する場合でも管理委託方式を採用すれば部分的な委託が可能です。

どの範囲まで委託するかは業者に応じて違いがあるため、状況によっては一部だけでも委託することを検討してみるのも良いでしょう。

また、予算が少ないものの土地は保有しているという方であれば、一括借り上げ方式で全てを業者に委託してしまう方法もあります。

個人経営が難しいと感じた場合には業者に委託することも選択肢であるため、まずはどのように運営していくべきなのかを考えるのがおすすめです。

複数業者の中から自分に合った業者を選ぶ

業者を選ぶ際には、必ず複数の業者に見積もりを取った上で最終的に一つの業者に絞る形を取りましょう。

その際、最低でも3つ以上の業者に相談してみることをおすすめします。1つの業者にしか見積もりや資料を請求しなかった場合、その業者の価格やプラン内容が本当に適正なものなのか判断することができません。

また、ある業者では一括借り上げ方式に強く、ある業者では個人経営のサポートに強いなど、各会社によって強みも異なります。

個人経営を運営するのであればなるべくサポートに強みを持った会社に相談するのがおすすめであるため、複数者の中からそういった特徴を持った会社を選ぶようにしましょう。

コインパーキング経営に詳しいコンシェルジュに相談する

これからコインパーキング経営を検討しているのであれば、駐車場コンシェルジュにご相談ください。

駐車場コンシェルジュに相談していただければ、個人でコインパーキングを開始する際の手順やおすすめの業者など、全面的にサポートさせていただきます。

利用料は提携している業者から受け取る仕組みとなっているためオーナー様は完全無料で利用することができます。

面倒な複数業者への一括見積り請求や、業者側との交渉など、オーナー様がストレスに感じることは全て代理で行います。

以下のリンクより無料カウンセリングへお申込みいただけますので、まずはどのようなことでもお気軽にご相談ください。