「もう仕事を辞めたい」
「死にたい・・・」
などと考えてはいないでしょうか。もしかすると、それはうつ病になっているかもしれません。
責任感の強い人ほど、うつ病にかかる可能性が高いです。もし、うつで仕事を辞めたいと考えている場合には、その原因を考え、しっかりと対処することが大切になります。
今回の記事では、うつで仕事を辞めたい場合に行うべきことについて解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
仕事でうつになる理由とは?
そもそも、うつ病になってしまう原因とはどのようなものなのでしょうか。
社会人になると仕事に関する悩みや人間関係の悩みなど、様々な問題が発生します。
以下ではうつになる理由について詳しく解説していきます。
職場の人間関係が苦しい
仕事をしていて、人間関係に悩む人は非常に多いです。
些細な関係に思い悩むのは当然だと思いますが、中には転職や退職を考えるほどに追い込まれてしまう人もいます。
そして現状の職場で人間関係が悪いのに我慢を続けて仕舞えば、うつを発症するケースもあるのです。
特に、過度な叱責などのパワハラ、性的なハラスメントなどを受けている場合は深刻です。
このような劣悪な人間関係は、どうしても一人だけで解決できません。
うつを発症する前に、対処する必要があるでしょう。
過度な労働
ブラック企業という言葉が存在しているように、長時間労働は社会問題になっています。
毎月100時間を超える残業、土日出勤など、不当に長時間労働を強いられることもあるでしょう。
終わらない労働をきっかけにしてうつ病を発症するケースもあり、かなり深刻な状況にあります。
もし、明らかに違法な労働時間になっている場合には、転職することも視野に入れた方が良いかもしれません。
自分の特性と仕事が合っていない
そもそも、今の職場と自分自身の特性が合っていないケースもあります。
例えば、人と話すのが苦手なのに対人スキルを求められる営業職についてしまったり、その反対に技術が全くないのにスキルが必要な仕事に就いた場合、大きなストレスになります。
このように合わない環境に配置されることで、うつ病を発症するケースもあるようです。
もし、あまりにも自分の性格と仕事が一致していないと感じるのであれば、いますぐ仕事を転職した方が良いかもしれません。
プライベート上の理由
このほかにも、プライベート上の都合でうつになってしまうというものも挙げられます。
仕事とは関係ありませんが、身近な人が亡くなってしまったり、恋人と別れてしまった場合など、精神的なショックなども要因します。
こういった明確な理由があれば原因が分かりやすいのですが、中には何が理由なのか分からないケースもあります。
遺伝性のものや生まれ持った特性の場合もあるため、うつになる理由が明確ではない場合もあるのです。
うつになる前にできる対処法
ここからは、うつで退職してしまう前に行うべき対処法について解説していきます。
当然ですが、最も良いのはうつになる前に早めの処置を行うことです。
そのため、以下のことを意識して慎重に対応することが大切になります。
周囲の人にも協力してもらうことが必要になりますので、できるだけ他の人に頼りながら対応するようにしましょう。
当然ですが、うつ病になってしまう前にできるだけ対策を取っておくことが理想と言えます。
責任感が強かったりプレッシャーを感じやすい人ほどうつ病にはなりやすいため、早い段階で対処する必要があるでしょう。
以下の対処法を参考にしてみてください。
うつだと感じたら、まずは病院へ
自分がうつ病かもしれないと思ったら、まずは病院へいくことをおすすめします。
うつ病のセルフチェックなどを行い、うつ傾向にあると判断できる場合には心療内科の受診しましょう。(うつ病セルフチェック)
心療内科で診断を受ければ、専門の医師が親身になって相談に乗ってくれます。
また、しっかりとした処方箋が出されるため、寝不足や精神不安の改善につながるでしょう。
少しでもうつ症状の不安があるのであれば、受診してみてください。
心療内科に行きづらいなら、内科や産業医を受診する
精神科や心療内科と聞くと、なんとなく敷居が高く行きにくいと感じる場合もあるでしょう。
そのような場合は、まず受診しやすい内科などを受診してみるのもおすすめです。
普段受診している身近な病院に心理的な症状を話せば、医療的な立場から診断してもらえることもあります。
また、産業医などを利用する方法もあります。
産業医とは、労働安全衛生法に基づいて常に50人を超える労働者がいる事業所に配置されている医師のことです。
一定の規模の事業所であれば産業医が在籍しているはずなので、いきなり心療内科を受診するのが難しい方は利用してみると良いでしょう。(参考:厚生労働省「産業医について」)
家族や上司、友人などの身近な人に相談する
家族や上司など、信頼できる人に相談することも大切です。
責任感が強い人であれば言い出しにくい場合もあるかもしれませんが、自分がうつ病の疑いがある場合には、早めに身近な人に相談した方が良いでしょう。
うつ病になってしまえば休職したり退職しなければならなくなります。
そのようなことになる前に、何か対策を取れる場合もあるはずです。
家族などに事前に相談していなければ、退職する際にも何かとトラブルになりかねません。
例えば親の理解が得られず、黙っていることで家族も敵に回してしまうこともあります。
そのようなことにならないためにも、あらかじめ周囲の理解を得ておく必要があるのです。
もし上述したようなうつ病になる原因があるようならば、身の回りの人に相談してみてはいかがでしょうか。
勤労支援機関への相談
次に大切なのは、勤労支援機関への相談です。
勤労支援機関とは身近な地域で雇用や保健福祉、教育などの関係機関の連携拠点となる施設のことです。(参考:厚生労働省:主な地域の就労支援機関の概要)
もし、うつ病と診断され、その要因が仕事の進行方法や体調の管理などである場合には、勤労支援機関から指導を受けることができます。
就労移行支援などを無料で受けられるメリットもありますので、一度相談してみることをおすすめします。
ただ、こちらの支援を受けるには専門医によって発行された診断書が必要です。
そのため、まずは病院へ行って診断を受けるようにしましょう。
しばらく仕事を休む
休職制度などを利用し、仕事を休むことも手段の一つです。
深刻なうつ病になってしまう前にある程度の休みをとり、一度仕事から離れてみれば状況が変わる場合もあります。
ただし、休職する際には医師の診断書が必要になるので、あらかじめ病院に行っておくことをおすすめします。
また、休職できる期間についても会社ごとに取り決めがあるため、チェックしておくと良いでしょう。
部署の変更ができないか相談してみる
人間関係などのはっきりした理由がわかっている場合には、一度部署移動できないか相談してみるのも良いでしょう。
どうしても合わない上司や同僚がいる場合、部署が変わることで状況が改善される場合もあります。
やはり人間には合う人と合わない人がいるため、環境が変わるだけでもかなり違うはずです。
まずは関係性の近い上司などに相談してみると良いでしょう。
少しのきっかけで、気持ちも楽になるかもしれません。
もし、仕事を辞めたいと思ったらすべきこと
もう出勤するのも嫌だ。しんどい。辛い。 もし現在そのように考えているとしても、すぐさま退職届を提出するのはやめましょう。
なぜならば、勢いだけで行動してしまえば後で後悔することになるからです。 仕事をいきなり辞めるのではなく、いちど休職するという選択肢もあります。
気持ちが追い込まれているときに辞表を提出してしまえば冷静な判断ができない可能性もあります。
まずは身近な人に相談してみていちど客観的な意見を聞いてみてはいかがでしょうか。
気持ちが辛くて生きていくのが難しいと言う方は医師に相談してみるのも良いでしょう。
本当に仕事を辞めなければ解決しない問題なのか考える
そもそも現在直面している問題は仕事を辞めなければならないことなのでしょうか。ストレスとなっている原因についてよく考えてみましょう。
もしパワハラやセクハラなどどうしようもない問題に直面しているのであれば転職することを選択の1つに入れても良いかもしれません。
しかし、仕事を覚えられず辛いと感じていたり、知識不足によるストレスなどであれば必ずしも転職することが良いとは 言えないこともあります。まずは冷静になってストレスの原因が何かを考えてみるのが先決です。
辛いことを整理する
辛いと感じる事は何なのか整理してみましょう。そもそもストレスの原因は何でしょうか。
なんとなく自分でわかっているつもりでも紙などに書き出してみると気持ちが整理されることもあります。
だまされたと思っていちど悩んでいることを紙に書き出してみてください。人間は悩みを視覚化することで自分の気持ちを整理することができます。
紙やノートなどに悩み事を箇条書きしてみましょう。意外とすっきりとするかもしれませんよ。
仕事を辞める前に考えるべきこと
仕事に行きたくないあまり、衝動的な行動をとってしまいがちですが、感情的になってはいけません。
まずは次のようなことをしっかりと考えてみてください。
本当に冷静かどうか考える
あなたは今、冷静でしょうか。嫌な気持ちが先行するあまり、辞表を提出しようとしていませんか。
もし、そうなのであれば、一度冷静になって考えてみましょう。焦って辞表を出してしまえば、取り返しのつかないことになりかねません。
まずは頭を整理し、自分はどうすべきなのかをよく考えることが大切です。
退職する以外に選択肢はありませんか?
人間がストレスを感じてしまう要因には、環境から来るもの、身体的なもの、心理的なもの、社会的なものに分けられるそうです。
そして、これらのうちのいくつかの要因が重なることで、うつになってしまうケースもあります。
そのため、本当にストレスの原因が仕事かどうかについてはしっかりと見極めなければなりません。
もしかすると、仕事以外にも原因がある場合も考えられるからです。
理由を細かく分析する
しっかりと考えた結果、やはり仕事がストレスの元凶である場合、具体的にはどのようなことがストレスになっているか考えてみましょう。
仕事と一括りにしても、人間関係であったり仕事内容であったりとその原因も様々です。
自分自身の悩みのもとになっているのが何かを明確にすることで、状況が改善されることもあるでしょう。
うつ病について知ろう
そもそも、うつ病とはどのようなものなのかを知れば、気持ちも楽になる場合もあるでしょう。
「自分は病気かもしれない」
と悶々と悩むのではなく、実際にどのような病気なのかを知ることが大切です。以下のリンクから調べてみると良いでしょう。
向いていない仕事は、辞めた方が良い
最後に、僕自身の話をします。
僕は過去に3年ほど教師として働いた過去があり、最後は体調を崩して仕事を辞めました。
辞める時には精神科へ行き、軽度のうつ状態にあるという診断を受けたのです。
体験談を交えて少しだけお話したいと思いますので、参考にしていただければと思います。
真面目な人は要注意
自分で言うのもおかしな話ですが、僕自身はとても真面目な性格をしていると思います。
これまで言われたことはしっかりとやるタイプでしたし、学校の成績も優秀ないわゆる優等生でした。
しかし、そういった真面目なタイプな人ほど、うつになりやすいと断言できます。
この記事を読んでいるあなたは、以下のようなことを考えてはいないでしょうか。
- 周囲の人の評価を落としてはいけないと思っている
- 自分は周りの友人や同僚よりも優秀であるべきだと考えている
- 何事も努力することで解決できると考えている
- 親や上司の期待を裏切ってはいけない
- 仕事を辞めることは、悪いことだと考えている
- 今の仕事が勤まらなければ、他の仕事もできないと考えている
もし、このようなことを普段から考えているのであれば、それは非常に危険です。
向いていない仕事をやり続けると、極度にストレスが溜まる
僕自身がそうでしたが、上記の特徴を持っている人は周囲の評価を極度に気にしています。
何事も上手くやらなくてはいけないと考え、努力します。
それ自体は素晴らしいのですが、人間どうやっても上手くいかないこと、向いていない仕事は存在しているのです。
そんな人は仕事を変えると上手くいく場合があります。
例えば、自分は対人関係が非常に苦手でした。
そのため、教師の仕事をするのがとても苦痛だったのですが、WEBライターに転職してからは毎日のお仕事が楽しいです。
このように、人間は環境によって輝ける場所も異なっています。
今の職場が苦しくても、別の職場では楽しい日々が待っているかもしれません。
向いていない仕事は、さっさと辞めよう
もし、今の仕事に向いていないと思うのであれば、早めに辞めてしまった方が良いかもしれません。
僕は仕事をとにかく3年続けなさいと言われました。
しかし、実際に続けてみて体を壊しました。
その3年間に何か意味があったのかと言われると、ちょっと分かりません。(我慢強くなったことくらいでしょうか笑)
正直、1年もあれば合う仕事なのかどうかというのは判断できるものではないでしょうか。
ストレスを溜めて、うつになってしまえば取り返しがつかないことになります。
そうなる前に、向いていない仕事は辞めてしまった方が良いと思います。
転職し、環境を変えれば、思いがけない自分の才能に気がつくかもしれません。
まとめ
もし仕事が辞めたいと思うのと同時に生きるのが辛いと感じているのであれば、うつ病になっているかもしれません。できるだけ無理をせず、病院に行くことがおすすめと言えます。
コメント
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