今の仕事に向いていないと感じるあなたへ。苦手なことは逃げて良い。

向いてない 逃げる 辞めたい

人間、誰しも苦手なことはあると思います。僕は、人とコミュニケーションを取ることが苦手でした。「でした」という表現は少し違うかもしれません。実は、今でも苦手です。

とはいえ、表面上うまく話すことはできるのです。例えば仕事の話、他愛もない身の上話など、基本的な会話は行うことができます。しかし、心の底から感情を剥き出しにしたり、本心を相手に悟られるような発言をすることは滅多にありません。

そのような僕は23歳の時、何を思ったのか教師になりました。

苦しみの教師時代

感情表現が上手くできないような人間が教師になると、非常に苦労することが多いです。いや、正しくは感情表現の「演技」ができない人は苦労すると言った方が正しいでしょうか。

教師には怒った雰囲気を出したり、悲しい気持ちを上手く表現したり、あるいは思いやりを生徒に伝えるような力が求められるように思います。そうした感情を、本当のものかどうかは別として「演じ」てでも相手に伝えなければならないのです。

また、生徒だけではなく、職員室内での人間関係をクリアすること。例えば主任や先輩教諭と上手くやれる力も求められるでしょう。

残念ながら、僕はそのどちらも持ち合わせていませんでした。にもかかわらず、明らかに向いていない職業に就いてしまったことが問題の根源であると言えるでしょう。

合わない仕事に就いた僕は、結局3年目に体調を崩してしまうことになります。

人は意外と、得意なことを理解していない

しかし、どうしてこのようなことになってしまうのでしょうか。それは、自分自身をよく理解していないことに理由があったように思うのです。

例えば、あなたは自分自身に何が「出来るのか」ということを、明確に答えることができるでしょうか。重要なのは、「好きなこと」ではなく、「出来ること」という部分です。

つまり、好きかどうかは分からずとも、明らかに得意で、これなら毎日継続できると言えるものを自分で理解しているのか、ということです。

自分自身を知らないまま、社会に出る人は多い

もう一つお話ししたいのは、上述したような形で思い悩む人は意外と多いのではないか、ということです。これは僕だけの問題ではなく、現代において多くの人が抱える悩みではないのかと考えているのです。

噛み砕いてお話すれば、ただなんとなく大学へ行き、とりあえず社会に出る。そこで就いた職業がたまたま適性のあるものであれば問題ありませんが、非常に相性の悪い場合は悲惨です。

対応策が分からず、どうすることもできず、ただ耐えるだけの日々になっている人は多いのではないか、という疑問があるのです。

向いてないと感じていても、辞めるのは難しい

ここで大切なのは、とりあえず社会に出てみて、毎日なんとなく苦しい、なんとなく合わないと感じる。多分、向いてないだろう。そう感じたとしても、社会は優しくないということなのです。

「君はこの仕事に適性が無いから、こっちの仕事に移ろうか」

などという神の助言はありません。もっと言えば、本当にその仕事に向いていないのかどうかも自分で判断するしかないのです。

「何となく向いてないとは思う。しかし、続けていれば慣れるかもしれない。」

「苦労してここまで地位を築いたのに、辞めるなんて・・・」

という感情のもと、どうにも動けなくなる人がほとんどだと思うのです。さらに厄介なことに、向いていないと感じる心情を同僚や上司、家族に相談すれば、そのほとんどが現状維持を勧めてくるということでしょう。

「もう少し頑張ってみれば?」

「とりあえず3年働かないと、何も分からないよ。」

キャリアに悩むとき、このような言葉は常套句と言えます。

苦手なことからは、逃げるという思考

自分自身が曖昧な状態では、人は物事を決断できないことが多いです。特に、周囲の人間から反対に合えば「そうかもしれない」と感じる方がほとんどでしょう。

ただ、理解しなければならないのは、違和感を感じる時、重要な答えというのは基本的に自分の中にある場合が多いということです。何かモヤモヤする。憂鬱な気持ちになる。そうした時、あなたは苦手なことに直面しているかもしれません。

例えば上司との人間関係。極めて繊細なやりとりが求められます。上司が体育会系で飲み会が好きな場合、上手くやるためには嫌でもお酒に付き合わなければいけない場面もあるでしょう。

僕は、どうしてもそのような柔軟な対応ができませんでした。このような飲み会を始めとして、誰かの冗談に上手く切り返したり、嘘でも相手を褒めるようなことも苦手です。いわゆる、「空気を読む」ことが苦手ということでしょう。

苦手なのに、それを求められる職に就職し、仕事をするまでそのような人間であることを自覚していませんでした。

初めから向いている仕事に就職できるわけではない

ここまでの話から解決策を考えるとき、「そもそも苦手な仕事ではなく得意な仕事に就職する」ことが挙げられるでしょう。しかし、実際にそんなことができるのかは非常に疑問なのです。

なぜなら、多くの人は上述したように自分自身をよく知りません。何となく生きて、そして何となく仕事へ就くのです。そうして、今も悩みを抱えながら生きる方も多いはず。自分もその一人でした。

もっと言えば、何がやりたいか分からないけど、とりあえず安定していて、他人より給料が良くて、すごいと思われるような仕事に就きたい。そのような短絡的な思考のもと、自分の適性も考えず職を選ぶ人もいるでしょう。

話が逸れましたが、ともかく「最初から適した仕事に就ければ苦労はしない」ということなのです。

「苦手」に直面するとき、「得意」が何かを考えるきっかけになる

では、どうするのか。向いていない仕事に就いてしまえば、それでジ・エンドなのか。当然、そんなことはありません。僕は、苦手なことに直面しているときこそ、自分が本当に何が得意なのかを考える時であると考えています。

少し自分の話をします。教師となって3年目、僕は自分がおおよそ今の仕事に向いていないということを理解していました。教師となって1年目、2年目は仕事の全体像も分からず、仕事とは「嫌なことを我慢すること」だと考えていたのです。

しかし、3年も勤めれば大体の流れがわかりました。どのような人が教師という職業に向いていて、自分はそうではないということを何となく理解したのです。

そこで、まず何が向いていないのか、苦手なのかを紙に書き出しました。

・怒鳴れないこと ​

・そもそも、教育に打ち込めないこと

・労働時間の長さに耐えられないこと

・対人よりも対物への仕事がしたいという気持ちがあること

これ以外にも様々なことがありました。現状、苦手だと感じていることや、向いていないと感じることをとにかく紙に書き出したのです。そうして、その反対にどのようなお仕事であれば自分にとって「出来る」仕事なのかを考えました。

そうすると、今のWEBライターという職業に行き着いたのです。人に感情を表現することは苦手でしたが、パソコンとであれば永久に向き合うことができました。タイピングも好きでしたし、これなら自分に出来そうだと考えたのです。

そうして、現在に至ります。

「苦手」な現状を放置しない

もし、現状が苦しく辛いと考えているのであれば、その感情を放置しないことが大切だと思います。そもそも何が辛く、どのようなことが自分に出来ることなのかを明確にしなければ、解決することはできません。

重要なのは、「仮説」を立てることです。なぜなら、得意なのかどうか、出来るのかどうかというのは実際にやってみないと分からないからです。自分には向いていると思っていても、やってみれば上手くいかないということもあるでしょう。

しかし、そもそも仮説を立て、実行しなければどうにも問題は解決しません。言語化し、視覚化することで今よりも好転するきっかけづくりは行えるはずです。

だからこそ、苦手な現状を放置せず、少しでも得意であると思うことを自分で手繰り寄せる必要があるのです。

現状を変えられるのは自分自身

ここまで、「得意」で生きることについてお話してきました。結局、状況を変えられるのは自分しかいないということを必ず押さえておく必要があります。

「多分、これなら出来るだろう」

そう思ってやってみたものの、上手くいかないことは必ずあります。行動を起こせば、他者からは不思議なほど批判を受けます。

しかし、そうすることでしか状況を変えることができないのです。失敗や批判というのは、自分が変化しようとしている証です。

もし、苦手な状況に直面しているのであれば、とにかく耐えるということは絶対にやめましょう。

自分の心に耳を傾け、視覚化し、行動することです。一歩踏み出す勇気を持って、状況を変えてみてはいかがでしょうか。

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カケル

カケル

高校教諭を3年勤めたのち、激務により体調を崩す。その後はフリーランスWEBライターとして活動。WEB系のお仕事情報や、その他さまざまなお仕事に関する知識を発信しています。
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