「新卒で薬剤師になったけど、もう辞めたい」
「仕事で悩んでいるけど、どうしたら良いか分からない」
このようなお悩みを抱えていないでしょうか。
新卒で薬剤師になったものの、環境にうまく馴染めずに苦しんでいる方は多いです。
今回の記事では、新卒で薬剤師を辞めたいと感じてしまう時の対策や、その理由、新卒で薬剤師を辞めるメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
新卒の薬剤師が辞めたい時の対策とは?

まず、新卒で薬剤師を辞めたいと思った時の対策についていくつかご紹介していきます。
現在、お仕事でお悩みの方は、以下のことを実践してみると良いでしょう。
まずはゆっくりと休む
新卒で働き始め、心身ともに疲弊していると感じているのであれば、まずはゆっくりと休むことをおすすめします。
職場に馴染むことができなかったり、仕事がなかなか覚えられないなど、大学を卒業してからさまざまな悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。
仕事で疲弊していると、どうしても余裕がなくなり、冷静な判断を下すことができません。
まずはゆっくりと休暇をとり、心と体を休めましょう。
休職制度がある場合、それを利用してみるのも選択肢の一つ。
また、一度退職してしばらく休んでみるのも良いでしょう。
趣味に没頭してみる
仕事から一度離れて、趣味に没頭してみるというのも良いでしょう。
毎日残業ばかりで、土日も休みなく働いていると、どうしてもストレスが溜まってしまいます。
オン・オフをうまく切り替えるには、趣味の時間を作って仕事から一度離れるのがおすすめです。
- 友達と買い物に出かける
- ゲームに没頭する
- スポーツをして汗を流す
- 旅行に出かける
など、どのようなことでも良いので趣味に時間を使ってみましょう。
仕事以外のことに打ち込めれば、普段のストレスも忘れることができます。
先輩や上司に相談してみる
辛い気持ちを自分一人で抱え込むのではなく、先輩や上司に相談してみるのも良いでしょう。
自分だけで悩んでいても、問題は解決しません。
また、日頃の失敗や業務の疑問点などで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そのうした仕事の悩みは、先輩や上司の方が色々と知っていることが多いです。
信頼できる人が身近にいるのであれば、まずは相談してみましょう。
誰かに気持ちを打ち明けることで、心理的にも悩みが整理されて落ち着きます。
もし、身近に相談できる人がいないのであれば、後述する薬剤師専門のコンサルタントに相談してみるのが良いでしょう。
店舗異動を願い出る
調剤薬局やドラッグストアなどで働いている場合、店舗の異動を願い出てみるのも選択肢の一つです。
人間関係上の悩みは薬剤師の中でも最も大きな悩みの一つ。
同僚や上司でどうしても合わない人がいる場合には、マネージャーなどに別店舗への異動を申し出てみましょう。
店舗を変えるだけでも、状況が大きく改善されることも多いです。
ただし、新卒で働き始めたばかりの場合、最初から異動を願い出ることができないケースもあります。
どうしても問題が解決しないのであれば、一度退職して再就職することも視野に入れましょう。
問題を洗い出してみる
現状、何に対して悩んでいるのか問題を洗い出してみましょう。
人間が不安を感じるとき、自分の悩み事に対してよく分かっておらず、どうすれば良いか分からないことが原因です。
そのため、今現在悩んでいることについて紙に書き出し、視覚化することができれば悩みを整理することができます。
「〜〜さんとの関係性が辛い」「業務内容が覚えられない」「そもそも、今の仕事に向いてない気がする」など、悩んでいることについて書き出してみましょう。
問題を明確にすることで、心理的にも落ち着くはずです。
薬剤師専門のコンサルタントに相談する

今現在、薬剤師の仕事に悩んでいて転職も視野に入れているという人は、薬剤師専門の転職サービスを利用しましょう。
お仕事ラボなどのサービスを活用すれば、あなたの悩みを専門のコンサルタントに聞いてもらえます。
悩んでいることや、不満に感じていることなどを相談し、自分に合った職場を紹介してもらうことも可能です。
利用は完全無料なので、お悩みの方はまず気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
新卒の薬剤師が辞めたいと感じてしまう理由とは?

ここまで、新卒の薬剤師が辞めたい時の対策をご紹介してきました。
そもそも、新卒で薬剤師を辞めたいと感じる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、その具体的な理由について解説していきます。
人間関係が辛い
直属の上司や一緒に働いている同僚など、薬剤師を取り巻く人間関係には悩みのタネがたくさんあります。
大手のドラッグストアなのであれば、薬剤師ではないパートの方やアルバイト店員の方もいるでしょう。
また、総合病院などに勤めている方は、看護師やドクターなどとの関係作りも必要になります。
いずれにせよ、狭い空間で協調していかなければならないため、人間関係で悩んでしまう人は多いです。
もし、ある程度の大手に勤めているのであれば、人事異動などを願い出て環境を変えてもらうのも選択肢の一つでしょう。
しかし、個人経営の病院や小規模の調剤薬局に勤めているのであれば、逃げ場がないこともあり得ます。
どうしても辛い場合には、早めに退職して別の職場を探すことをおすすめします。
仕事量が多すぎる
薬剤師業界は慢性的な人材不足に陥っています。
ドラッグストアや薬局、病院など、どのような環境でも一人当たりの業務量が増えているような状態です。
このような環境下において、個人病院や個人経営の薬局などでサービス残業が発生しているケースもあります。
新人であれば仕事を押し付けられやすく、本来薬剤師がやる業務ではないものもやらされるということも。
「この仕事、本来は医療事務の仕事なのに・・・」
「なんで自分ばかりこんなに業務量が多いの?」
と、不満に感じている方も少なくないのではないでしょうか。
あまりにもブラックな環境で働いているのであれば、パートで働いたり、一度派遣社員になってみるなど、薬剤師として幅広いキャリアの選択を行ってみるのも良いでしょう。
給料が安い
どうしても収入面の問題は労働と切り離せないことでしょう。
薬剤師の勤務先別初任給としては、以下のようになっています。
- 調剤薬局・・・・・・月収22~30万円程度(年収300〜420万円)
- 病院・・・・・・・・月収20~25万円程度(年収300〜350万円)
- ドラッグストア・・・月収30万円前後(年収350万円〜450万円)
- 製薬会社・・・・・・月収22万円前後(年収300万円〜350万円)
- 国家公務員薬剤師・・月収21万円前後(年収300万円程度)
大まかではあるもののこのような平均値になっています。
比較的にドラッグストアや調剤薬局などであれば収入が高めです。
ただし、病院などでは年収水準が低くなっており、
「え?薬剤師なのに、これだけしかもらえないの・・・?」
と感じている方もいらっしゃるでしょう。
もし、収入アップを狙いたいのであれば、ドラッグストアなどに環境を移すのも選択の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
患者さんとの関係がきつい
薬剤師としての仕事は、調剤だけではありません。
患者様の対応や顧客対応など、対人関係でもストレスを感じながらお仕事をされている方もいます。
中でも、ドラッグストアでの仕事は接客を行う必要があり、
- 無理難題を要求される
- 怒鳴られる
- 嫌味を言われる
など、理不尽な場面も多いです。
こうしたことばかりが続いていると、辞めたいと思うのも無理はありませんよね。
新卒の方は対応にも慣れておらず、困ってしまうことも多いです。
仕事で結果が出ない
一口に薬剤師と言っても、その業務は多岐に渡ります。
調剤や雑務がうまくこなせないと、周囲からの風当たりが強くなり、現場にいづらくなってしまうことも。
特に薬剤師の職場は非常に狭い環境が多いので、
「この新人、仕事ができないな・・・」
と思われてしまうとその後が辛いです。
また、現場に年配女性などがいればわざとそうしたレッテルを貼ってくるパターンも。
もし、今の職場で理不尽な対応をされていると思うのであれば、環境を変えてみることも考えてみてはいかがでしょうか。
業務でミスしてしまった
新人の薬剤師として働いているうちは、なかなか仕事を覚えられずにミスをしてしまうこともあるでしょう。
例えば、
- 調剤過誤をしてしまった
- なかなか仕事を覚えることができない
- 患者からクレームをつけられる
- 調剤用機器を間違える
など、新人ならではのミスをしてしまうこともあるでしょう。
薬剤師は小さなミスでも患者の命に直結してしまいます。
そのため、プレッシャーを感じて辞めたいと感じる新卒の方も多いです。
また、大きな病院や大手薬局であれば総合科目を取り扱うことによって、さらにミスが発生する可能性も高くなるでしょう。
新卒の間はある程度のミスは仕方がないと言えます。
むしろ、先輩や上司がしっかりと管理できていないことにも責任があるでしょう。
あまり自分を責めすぎず、淡々と仕事をこなすくらいで良いかもしれません。
教育体制が整っていない
新卒から働く場合、職場内でしっかりとした教育体制が整っているかどうかで、業務の充実度が大きく変わってしまいます。
そもそも、業務を教わっていないのに責任のある仕事を任されて辞めたいと感じる方も多いです。
- 研修期間があまりにも短い
- 分からないことを上司や先輩に聞いても「自分で考えろ」と言われる
- 仕事は見て覚えろという文化がある
もし、このような環境下で働いているのであれば、仕事に不満を感じてしまうのは無理もありません。
新卒で入った職場が、あまりにも教育体制を疎かにしているのであれば早めに環境を変えるのも選択肢の一つです。
新卒の薬剤師が退職するデメリットは?

今現在、辛い状況に陥っており、早く仕事を辞めたいと感じている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、新卒の薬剤師が転職するデメリットについて詳しく解説していきます。
無職になる
まず、転職先を決めずに退職してしまった場合は無職になってしまいます。
当然ですが、職を失うことになるため、無職期間の間は収入が入ってきません。
また、無職になるのは金銭面だけではなく、精神面での負担も大きいです。
- 周囲から無職だと馬鹿にされる
- 徐々に貯金がなくなる不安
- 同期はみんな働いているのに、自分だけ無職になる劣等感
など、目には見えないストレスが掛かってしまうでしょう。
実際、この記事を書いている僕自身も20代で無職になった経験があります。
実際のところは、金銭ではなく、精神面でのプレッシャーがすごかったです。
こうしたデメリットも把握した上で、退職すべきかどうかについて検討するようにしましょう。
すぐ辞めたと批判される
新卒で仕事を辞めてしまった場合、周囲からはすぐに辞めたと批判される恐れがあります。
後述しますが、一般的に「3年は続けよう」といった認識があり、どうしても新卒で辞めるのは早いと考える方も多いです。
ただ、この点については何年目であったとしても批判はされてしまうでしょう。
新卒でなくとも、退職する時に円満に離れるのは難しいものです。
他人からの批判を恐れていると、いつまで経っても嫌な職場で働き続けなければなりません。
他人は自分の人生の責任を取ってくれないため、こうした意見は気にせず、自分がどうしたいのか真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
辞めるまでがきつい
退職を決断する場合、辞める旨を伝えてから退職するまでが辛いケースが多いです。
というのも、新卒で働き始めてすでに辞めたいと思う職場ですので、ブラックな環境である可能性が高いでしょう。
そうした職場はなかなか辞めさせてもらえないことも多く、退職届が受理されたとしても辞めるまでに嫌味を言われることも。
もし、どうしても自分一人で退職するのが難しいのであれば、退職代行という手段もあります。
ブラックな職場でなかなか辞めさせてもらえなさそうであれば、利用してみるのも選択肢です。
新卒の薬剤師が退職するメリットは?

上記では、新卒の薬剤師が退職するデメリットについて解説しましたが、悪いことばかりではありません。
ここでは、新卒の薬剤師が退職するメリットについて解説します。
転職に有利
まず、新卒で転職すれば転職に有利です。
薬剤師は基本的に資格保有者として、年代に関係なく転職市場で苦労することはありません。
しかし、やはり年齢によっても有利、不利はあります。
同じようなスキルや、未経験の職種であれば、若い世代が優先的に採用されるのは他の職業と同じです。
新卒で早めに転職活動を開始すれば、第二新卒としての強みを生かして有利に転職を進めることができるでしょう。
自分に合う職場を見つけられる
薬剤師の職場は、今の環境が全てではありません。
上記でも解説したように、病院や調剤薬局、ドラッグストアや公務員と働き口も多種多様です。
たまたま最初に入った会社が自分に合っていないというだけで、他の職場へ移れば悩みも解消されるケースもあるでしょう。
合わない職場に留まり続けると、ストレス過多の状態が続いて適応障害やうつ病になってしまうこともあります。
そうしたリスクを回避するためにも、早めにもっと自分に適した環境を探し始めてはいかがでしょうか。
経験を積める
新卒のうちに退職すれば、それだけ他の職場経験を積むことができます。
最初に入った環境が、
「なんとなく合わないなぁ・・・」
「思っていたような業務内容じゃなかった」
と感じている人も多いのではないでしょうか。
そのような方も、早めに環境を変えることでいろんな経験を積むことができます。
短期的に見れば退職したことがマイナスに思えるかもしれませんが、この先の人生はまだまだ長いです。
長期的に振り返ってみて、「あの時転職して良かった!」と思えるよう、転職先のリサーチを進めるのが良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、新卒で薬剤師を辞めたいと感じている方に向け、具体的な対策をご紹介しました。
新卒の間はなかなか仕事で覚えられないケースも多く、何かと悩んでしまうことも多いでしょう。
薬剤師は資格保有者としての価値も高く、転職活動においてもスムーズに進めることができます。
今の職場以外にも働ける場所は無数にあります。
まずは転職先のリサーチから開始してみてはいかがでしょうか。


最新記事 by サービス比較.com編集部 (全て見る)
- 北九州市のコピー機(複合機)リース・レンタル会社10選 - 2023年9月22日
- 松山市のコピー機(複合機)リース・レンタル会社6選 - 2023年9月22日
- 沖縄・那覇のコピー機リース会社9選|おすすめを比較 - 2023年9月21日