「教師辞めてよかった!」
今の僕は胸を張ってそう言う事ができます。
僕は25歳になるまで、新卒から3年間高校教員として働きました。しかし、この記事を読んでいるあなたにはお分かりになると思いますが、教師は非常に激務です。
僕も教師の生活に耐えられず、退職しました。今回は教師を辞めて良いか迷っている方に向け、体験談や辞める時のポイントについて解説していきます。

実際に教員を退職した僕が、体験談やポイントを解説します!
- 教師を辞めてよかったと思う理由
- 教師を辞める時に大変だったこと
- 教師を辞めたい時の対処法
教員を辞めてよかった!そう思う理由とは?
まず、教員を辞めてよかったと思う理由について解説します。たくさんあるのですが、僕個人としては次の事が大きかったです。
- 狭い人間関係に悩まなくなった
- 休日ができた
- 合わない仕事から解放された
- 嘘の人格者を演じなくて良くなった
- 自分がやりたい仕事と巡り会えた
狭い人間関係に悩まなくなった
まず、狭い人間関係に悩む必要がなくなったのは大きいですね。現在教師として働かれている人はよく分かると思いますが、教師はとにかく人間関係がきつい。
- 職員室内部の関係
- 生徒との関係
- 保護者との関係
- 部活動関連の人間関係
- 地域の人との関係
このように、とにかく教員は様々な人と関わっていかなければなりません。僕が個人的に一番きつかったのは職員室での人間関係ですね。
困難校だったのもあり、みんなストレスを抱えていました。みんなで一緒に協力するどころか、足を引っ張りあっているような状態。
ストレスが高すぎて、常に誰かの悪口を言い合っているような職員室で本当にきつかった。
それだけではなく、生徒との関係や保護者との関係など、とにかく人間関係での悩みが多すぎる状況でした。仕事を変えたことで、こうしたストレスから解放されたのは本当に良かったと感じています。

当時は夢に出るほどきつかったです。上司、同僚、どの点を取ってもストレスでしかありませんでした。
休日ができた
次に、教員を辞めることによって休日が取れたことは大きいです。僕は高校教師をしていましたので、土日も部活動がありました。
若手の先生であればお分かりになると思いますが、とにかく若手は部活動を主顧問で持たされがちです。運動部の主顧問などを持たされた場合、休日はあるようでないみたいなものでしょう。
また、部活動だけではなく授業準備も大変でした。部活が終わればそのまま教材研究を行うような生活で、結局自分の時間なんてほぼない。
転職することでしっかりと休日ができるようになり、自分の時間を大切にすることができたり、友人や家族との時間ができたことは非常に大きいです。

教員をしていたときはとにかく時間がなかった・・・。
合わない仕事から解放された
良かったことは色々あるのですが、一番はこれでしょうか。結局、自分自身が教師という仕事そのものに対して合っていなかったと感じています。なぜなら、次のようなことが要因だったように思います。
- 怒鳴るのが嫌いだった
- 休日出勤が嫌いだった
- 子供との接し方がよくわからなかった
- もっとキャリアやスキルを高めたいという考え方だった
- プライベートの時間を大切にしたいと考えていた
困難校に勤めていたので、基本的には大きな声を出して生徒を抑えられないと厳しい環境でした。
しかし、僕はそもそもこうした指導が大嫌いでしたし、今でも意味がないと考えています。ただ、そんなことを現場に話したところでどうしようもありません。
実際、ある程度の恐怖心を与えられなければ子供を統率するのは難しいのは現場の方々がよくお分かりなのではないでしょうか。最後まで、僕はこうした教育観と合いませんでした。
他にも、休日出勤や残業の文化、プライベートがないことなど、とにかく価値観が合わなかったです。残る人が偉いみたいな空気感があると思うのですが、理解できませんでした。
そうした合わない環境から解放されるという点が、辞めてよかったと感じている一番大きな要素ですね。続ければ変わるのかなぁと思いながら3年粘りましたが、嫌悪感が増しただけで全然ダメでした。

合わない仕事はやっぱり3年続けても合いませんでした
嘘の人格者を演じなくて良くなった
言葉は悪いかもしれませんが、正直言って教師って人格者でもないのに偽善者を演じなくてはいけないと思います。当時からそう思ってましたし、今でもそうです。
例えば、街中でも常に誰かの目を気にして生きていかなければなりませんでした。別に悪いことをしているわけではないのに、常に生徒や保護者に見張られているような感覚。
地元の街を歩けば必ず生徒や保護者に会ってしまうので、わざわざ隣町まで出かけないといけませんでした。(それでも遭遇してしまう謎)
あらゆる環境下で、「善良な人間」を演じなくてはなりません。そんなふうに自分に嘘をつきながら、40年も生活するなんて僕にはできなかった。
教師は素晴らしい職業ですし、なくてはならない仕事です。それは否定しません。しかし、「人生をかけて」「自分の時間を削って」「生徒や学校と一体となって」仕事に取り組めない人にはキツすぎる仕事であることも否定できません。
だからこそ、若いうちに合わないと感じるのであれば早めに決断して転職すべきであると、強く思っています。

教師という聖職から解放されたことで、自分を偽らずに生きていけるようになりました
自分がやりたい仕事と巡り会えた
色々書きましたが、僕は教師を辞めた後に天職と巡り合いました。今もこうして文章を書いていますが、WEBライターという仕事に就いたのです。
常日頃から、できればデスクワークがしたいと考えていました。でも、当然教師ではそうした願いは叶いません。
職種は大きく変わりましたが、詰まるところ向いている仕事に就職できたと考えています。
現状、何年か働いてすでに教師を辞めたいと考えている場合、できるだけ早めに判断した方が良いです。やっぱり、向いていない仕事は何年かけても向いていないものだと思います。
その反対に、適職は最初から違和感なく仕事ができるものです。教師のときは毎日死にたいと考えていたのに、転職してから仕事が辛いと感じた経験が一度もありません。
向いている仕事って、そういうものです。自分の可能性をつぶさないためにも、転職を視野に入れたほうが幸福度の高い人生を送れる可能性を高める事ができるでしょう。

転職して思ったのは、向いている仕事に就職した方が人生ずっと幸せになるという事でした
ちなみに、もしそもそも退職できそうにない(自分では言い出せない)という場合にも退職代行というサービスがあります。自分の代わりに手続きを全て行ってくれますので、参考にしてください。
教師を辞める時に大変だったこと
今現在、教師を辞めるべきか困っている人は、
「具体的にどんなことが大変だったの?」
という事が知りたいかもしれません。そこで、以下では僕が当時大変だったことについて解説していきます。
- 辞める時に周囲から蔑んだ目で見られること
- お金がなくなること
- 次の仕事を探すこと
辞める時に周囲から蔑んだ目で見られること
まず、正直言って一番精神的に辛かったこととして記憶に残っているのは「周囲」との戦いです。なぜなら、上司、同僚、親族、友人、全てが反対してくるからです。
おそらく、教員として働いているあなたの周りには、真面目で転職や退職、挫折などを経験した事がない人が多い傾向にあるのではないでしょうか。
教員の子供が教員になったり、公務員の子供が公務員になるように、同じような仕事をしている人が周りには多いはずです。
教員であれば公務員の家族や友人が多いはず。そうした場合、辞めたいと相談した時に返ってくる言葉は次のようなものでしょう。
- まだ辞めるには早い。もう少し頑張ろう
- せっかく教員採用試験に通ったのにもったいないよ
- 仕事のやり方が悪いんじゃない?環境のせいにするのはダメだよ
- 教師以外の仕事も大変だよ?
などなど、基本的には「今の仕事でどうにか頑張る」方向以外のアドバイスは見込めません。なぜなら、周囲に経験した人が少ないのですから。
例えば、教員の転職率を見れば分かるように、非常に少ない数値なんですよね。自分の時も、同僚で教師を辞めたのは僕一人。
逆(企業から教師になる)パターンはありましたが、わざわざ安定を求めてみんな教師になってるので、それを辞めるような勿体無いことはしないんです。
親が公務員である場合も、転職に猛反対されるでしょう。
僕の場合、そうした人たちのアドバイスよりも自分は絶対にこの仕事に向いていないという確信が勝ちました。ですが、当然周囲の人から理解は得られません。
「途中で仕事を辞めた情けないやつ」
的な目で見られていたことでしょう。しかし、そんなこと気にしてはいけません。なぜなら、この記事を読んでいるあなたは当時の僕と同じように命の危険に瀕しているのですから。
それでもし自殺でもすれば、周囲の人たちはきっとこう言うでしょう。
「嫌ならなんで辞めなかったの?」
分かるでしょうか。他人の意見なんてそんなものなのです。中身なんてありません。批評は基本無責任。自分にとって何が大切なのか、もう一度よく考えてみてはいかがでしょうか。

大切なのは自分の人生と命。人の批判は基本的に無責任です。気にしてはいけません。
お金がなくなること
次に大変だったのは、お金に対する恐怖心もあります。ただ、正直言って意外とこの部分は少なかった。なぜなら、自分の場合は精神的に病みすぎて自殺を考えていたからです。
「お金なんていらないから、とにかくこの苦しみから解放されたい。」
そんな気持ちでした。とはいえ、不安が無かったわけではありませんので、一応記載しておきます。

お金に関する不安は少々あったものの、正直そこまで不安ではありませんでした!それより批判や評価が下がることの方が怖かったです(それも異常ですが)
次の仕事を探すこと
最後に、次の仕事をどうするのかという点が問題になりました。なぜなら、教師って基本的になんのスキルも持っていないので転職によわいんです。
教員採用試験を受かって就職しているので、就職活動をしたことがない人も多いでしょう。実際僕もそうでした。
「転職ってどうするの?何から始めるの?」
そんなレベルです。
そのため、僕の場合、退職してすぐさま転職するのではなく、一旦スキルを身につけてから転職しようという考えに至ったのです。
当時はプログラミングと会計どちらにしようか悩みましたが、結局会計の方を選択しました。しかし、結果的に試験に落ちてしまい、今では選択を間違えたと考えています。
もしこれからスキルを身につけるのであれば、プログラミングの方が良いと思います。なぜなら、人材も不足していて転職しやすく、教師からでも十分戦えるからです。
全国的にも展開しているテックキャンプなどに一度相談してみるのもありです。スキルを身につけた状態で転職すれば、これまで市場価値の高いスキルを持っていなくとも有利になります。
また、教師の方は勤勉ですので、覚えるのもきっと早いはず。参考にしてみてください。
教師を辞めたい場合、転職エージェントに登録しておきましょう

最後に、もし現在教師を辞めたいとお考えであれば、転職エージェントに登録しておくことを強くお勧めします。
その理由には以下のような事が挙げられるでしょう。
- 教師は忙しすぎて転職活動する時間がない
- 自分の市場価値が分かる
- 全て無料で利用できる
- 求人を知るだけでも心が楽になる
- キャリアコンサルタントに相談できる
そもそも、教師は普段の生活が忙しすぎるので転職活動を行う余裕はないはず。転職エージェントを利用することで、こうした問題については解決できます。
また、就職活動をおこなった事がなくともサポートしてもらえますので、安心感もあります。流れてくる求人広告を見るだけでも、「教師以外にも選択肢がある」と感じられるので精神的に落ち着くケースもあるでしょう。
登録から利用まで全て無料なので、とりあえず登録しておいて情報を収集しておくことをおすすめします。キャリアコンサルタントがあなたに適したお仕事の情報を提供してくれるでしょう。
まとめ
今回は、教師を辞めてよかったことについて詳しく解説しました。正直、辞めたことに1ミリも後悔がありません。
当時から辞めたくて仕方がなかったので、心の底から辞めてよかったと痛感しています。恨み節ばかりですみませんが、やっぱり今の教育業界の労働環境は異常です。
合わない方は早めに逃げたほうが良いと思いますね。


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