「新人薬剤師だけど、転職したい・・・」
「薬剤師1年目だけど、辞めて違う仕事がしたい」
「忙しすぎてきつい」
など、学生時代に思っていた薬剤師の仕事とギャップがあり、転職を考えてはいませんか?
実際1年目で薬剤師を辞めたいと思う人は多いのです。
自分で変えられることが無く転職せざるを得ない状況であれば転職活動を勧めますが、ただ「嫌だから」と転職を考えているのであればおすすめしません。
そこで今回は薬剤師1年目で転職を考えている方に、以下の内容について執筆しました。
- 新人薬剤師が1年目に転職するリスク
- 転職したい時の解決策
- 転職を成功させるポイント
- 転職におすすめのサービス
- 転職理由のまとめ
- 辞めるべきかの判断基準
- 転職するときの注意点
最後まで読めば、職場を辞めるべきか転職すべきか分かります。
新人薬剤師が1年目で転職しても問題ない?

志があって薬剤師になったものの、1年目で転職したいと思う人が多いのも事実です。
そこで、薬剤師を1年目で転職するリスクについて解説していきますので参考にしてみてください。
薬剤師1年目で転職したい人は多い
「忙しい」「残業が多い」「人間関係に悩みがある」と、学生時代に思い描いていた薬剤師像とギャップがあり、1年目で転職を考える人は多いのです。
「たった1年しか働いていないのに辞めたいなんて甘えなのかな?」と思われるかもしれませんが、あなただけではないのでご安心ください。
ただし、簡単に転職するのは危険
薬剤師を1年目で転職したいと思う人は多いのですが、実際1年目で転職するにはリスクが伴います。
その理由は転職先が以下3つのことを懸念するからです。
- すぐに辞められるのではないか
- 協調性に欠ける人かもしれない
- トラブルメーカーかもしれない
あなたはそうではないと思っていても、一般的に1年目で退職するのは印象悪く思われてしまいます。
では、「転職せずに辛い環境で働けばいいのか?」というと、それもまた違います。
次に転職したい時の解決策を紹介しますので、参考にしてみてください。
新人薬剤師の転職|1年目で転職したい時の解決策

ここでは新人薬剤師が1年目で転職したいと思った時の解決策をご紹介します。
具体的には以下の内容です。
- しっかり休んでオンとオフを明確にする
- 仕事を効率化してみる
- 信頼できる人に相談する
- 転職を検討する
それでは順に解説していきます。
しっかり休んでオンとオフを明確にする
残業続きや休憩を取りにくい職場環境で働いている人は、身体も心も疲れている可能性があります。
まずは、しっかりと休んでオンとオフを切り替えられるようになりましょう。
1年目は新しいことの連続で仕事についていくのに大変な時期です。
栄養・睡眠を取って身体を休ませてあげましょう。
仕事のことを考えてしまって眠れない方は、寝る前に仕事に対する思いを紙に書きだすと気分がスッキリして眠れますのでぜひ、試してみてください。

仕事を効率化してみる
1年目ということで、仕事を早くさばく方法を見つけられていない可能性があります。
ヒントは仕事の早い先輩を観察してみることです。
もしくは、「二度手間になっている仕事は、一度で終わらせられるように工夫する」や「今、手作業でやっていることを自動化できないか」と考えてみてはいかがでしょうか。
仕事を早く終わらせる人になるには、常に効率化できないかと探しながら仕事をする必要があります。
ぜひ、仕事を効率化して勤務時間を減らしていきましょう。

信頼できる人に相談する
自分の気持ちをため込んで折れる前に、必ず気持ちを吐き出してください。
職場に信頼できる先輩や上司がいれば、相談してみましょう。
もしかすると、先輩や上司も過去に同じ経験をしてきたかもしれません。
もし、職場に信頼できる人がいなければ家族や友人に話を聞いてもらってみてはいかがでしょうか。
周りに相談できる人が居なければ、電話で話を聞いてもらうサービスを使うのも手です。

転職を検討する
1年目での転職はおすすめしませんが、身体に不調をきたすようであれば転職を検討した方が良いでしょう。
しかし、転職活動にも体力・精神力が必要です。
働きながら転職活動ができそうか検討しなければなりません。
繁忙期・閑散期が分かれている職場であれば、閑散期の時期に転職活動を始めることをおすすめします。
次に、薬剤師1年目で転職を成功させるポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

新人薬剤師の転職|1年目の転職を成功させるには?

1年目に転職を成功させるには、気持ちの整理・状況の整理をしなければなりません。
これから紹介する以下のポイントをじっくり考えて転職活動をしてください。
- なぜ転職したいのか理由を明確にする
- 転職先に求める条件を明確にしておく
- 将来まで視野に入れた転職を行う
- 現状の不満を考慮して転職先を選ぶ
- 薬剤師に特化した転職サービスを利用する
それでは順に解説していきます。
なぜ転職したいのか理由を明確にする
厚生労働省で2020年に公開された「平成30年若年者雇用実態調査」では以下の結果が出ています。
- 全業界における若い正社員(15~34歳)の自己都合退職は平均28.7%
- 医療・福祉業界で働く若い正社員(15~34歳)の自己都合退職は36.1%
医療・福祉業界の離職率は平均よりも高いのです。
離職率が高いとはいえ、1年目で安易に転職活動をするわけにはいきません。
なぜなら、薬剤師は経験値が転職活動に大きく影響するからです。
転職後も薬剤師を続けるつもりであれば、今の職場で働きたくない理由を洗い出しましょう。
転職先に求める条件を明確にしておく
あなたが洗い出した「今の職場で働きたくない理由」を反対の意味で捉えると、転職先に求める条件になります。
例えば、
- 残業が嫌→残業なし(ワークライフバランスを求める傾向)
- 給料アップしたい→残業してもいい(給料アップを求める傾向)
- スキルアップできない→質問できる環境がいい(スキルアップを求める傾向)
などです。
さて、あなたの転職先に求める条件は以下の傾向のどれに当てはまりますか。
- ワークライフバランスを求める傾向
- 給料アップを求める傾向
- スキルアップを求める傾向
ぜひ転職先に求める条件を明らかにして、求人探しに役立ててください。
将来まで視野に入れた転職を行う
転職するなら5〜10年後の自分を想像してみましょう。
実際に仕事をしてみて業務ごとに向き不向きが分かったと思います。
学生時代に抱いていた薬剤師像をリセットして、今、あなたがなりたい薬剤師を考えていきませんか。
なお、薬剤師資格を生かせる職業は多岐にわたり、調剤薬局や病院だけではありません。
卸売販売会社や食品メーカー、公務員でも募集しています。
調剤薬局や病院が向いていないと思った方は、薬剤師の資格が活かせる職業の情報を集めて将来像を見つけていきましょう。
現状の不満を考慮して転職先を選ぶ
薬剤師1年目で転職したいと思ったら、職場選びを誤った可能性があります。
以下は薬剤師の基本的な勤務先と先ほど紹介した特殊な勤務先の一覧です。
ぜひ参考にしてみてください。
業種・業界 | 特徴 | おすすめな人 |
病院 | 専門知識がつく競争率が高く転職難易度は高い | 専門性を高めたい 認定薬剤師や専門薬剤師を取得したい |
調剤薬局 | 大学病院近くは午前中忙しく、午後は時間通りに追われる傾向皮膚科や小児科近くでは診察が長引けば残業になる | コツコツと作業できる調剤技術を高めたい |
ドラッグストア | 医薬品以外の知識習得が必要シフトの融通が利く | 人と話すのが好き OTC医薬品に興味がある |
卸売販売会社 | 医療用医薬品の品質管理、情報収集・提供 | 薬事法についても勉強したい 残業少なめがいい |
食品メーカー | 薬効のデータ分析や調査非公開求人が多い | プレゼン等の一般企業に必要なスキルを身につけたい |
公務員 | 一般教養が必要指導や管理など公務員による | 社会貢献したい |
薬剤師に特化した転職サービスを利用する
1年目での転職は新卒の就職活動とは異なり、必要なかった書類の準備をしなければなりません。
就職活動との違いに戸惑うため、1年目で転職活動をする方は一般的な転職サイトではなく薬剤師専門の転職サービスを利用すべきです。
転職サービスとは、転職希望者と転職先を無料で橋渡してくれるもので、以下のサービスを受けられます。
- 求人紹介
- 履歴書/職務経歴書の添削サポート
- 職場環境のリサーチ
- 待遇の交渉
さらに、一般公開しない求人情報を持っているため職場選びの幅が広がります。
新人薬剤師の転職|1年目の転職でおすすめのサービスは?

ここでは、1年目の新人薬剤師でも利用できる転職サービスを紹介します。
転職サービスに登録すると、面談を設けられるため転職に対する不安や相談ができます。
3つの転職サービスを紹介しますので自分に合ったところを活用してみてください。
ファルマスタッフ

20〜30代の若手薬剤師を積極的に採用しているファルマスタッフ。
地域密着の転職サービスなのでUターン転職も可能です。
2022年2月時点、土日祝日休みの求人は3,900件あり、600万円以上の高給与求人は1万件を超しています。
ワークライフバランスを重視する方、高給与やキャリアアップを目指している方におすすめの転職サービスです。
他にも薬剤師から異業種に転職したい方に向けて、「異業種転職相談会」を実施しています。
利用者からのコンサルタント評価は高いため、的確なアドバイスをもらえるでしょう。
マイナビ薬剤師

大手のマイナビが運営する転職サービスのため、サイトは充実しています。
転職ノウハウを公開していたり、お役立ちガイドがあったりするのはうれしいところ。
また、オンラインセミナーや各地で転職相談会を実施しているため、相談しやすい環境を作ってくれています。
退職交渉の相談にも乗ってくれるため、退職〜転職先の就業までサポートしてくれるのが特徴です。
LINEでの相談もできるため、気軽に利用したい方におすすめです。
利用者の年齢層は幅広いため、多くの相談を受けてきたコンサルタントは将来を見据えたキャリアアドバイスをしてくれるでしょう。
薬キャリ

サイトには人それぞれのライフステージや気持ちに合わせた転職事例を紹介しています。
長く働ける職場選びをするためにも、目を通してみると良いでしょう。
薬キャリの特徴は「職場の内部事情に精通したコンサルタント」「病院の転職に強い」といったメリットがある一方、「電話相談のため親切味に欠ける」「早く転職をする人には良いが、考えたい人には不向き」といったデメリットもあります。
しかし、病院勤務の求人には強いため、病院勤務を望む方は利用してみてはいかがでしょうか。
上記で紹介した転職サイトはデメリットも存在しているため、以下の記事も参考にしてください。

新人薬剤師の転職|1年目で転職したい理由とは?

ここでは、多くの1年目薬剤師が「辞めたい!」と感じた理由をご紹介します。
具体的には以下の内容です。
- 人間関係が劣悪
- 収入しか見ておらず、就職先の選択を間違えた
- 収入が低すぎる
- 新人研修など、育成制度が整っていない
- 求人票に記載されていた条件と違った
それでは順に解説していきます。
人間関係が劣悪
薬剤師は毎日狭い空間で長時間過ごすため、一度人間関係が悪くなると最悪です。
忙しい環境では上司も先輩も余裕がなく、あなたにきつく当たってしまうこともあるでしょう。
そうなるとあなたも「聞きたいことが聞けなくなる環境」ができあがってしまうため、悪循環になります。
今の状況は新人のうちだけなのか、今後も続くのか見極めなければなりません。
人間関係の問題はどの職場でもありますが、上司に相談してもパワハラ・モラハラ、いじめが解消されなければ、心が壊れないうちに転職をおすすめします。
収入しか見ておらず、就職先の選択を間違えた
「高収入につられて職場を決めたら残業時間が多くて激務だった」という話はよくあります。
高収入やキャリアアップは前向きな目標で良いのですが、挫折してしまっては元も子もありません。
長時間労働が辞めたい原因だった方は、長期目線でキャリアアップしていける職場を探してみてはいかがでしょうか。
収入が低すぎる
ワークライフバランスを考えすぎて収入が低くなってしまったパターンもあります。
薬剤師になるために高い授業料を出して6年間大学に通ったのに、授業料を取り戻せる収入でなければ辞めたくもなりますよね。
職場を変えれば収入アップできるため、積極的に転職活動をしてみてはいかがでしょうか。
そうは言っても、ワークライフバランスを大事にしたい方は、ファルマスタッフなどの転職サービスでコンサルタントに相談してみると良いでしょう。
新人研修など、育成制度が整っていない
OJT教育を重視した職場では、研修をしない場合もあるでしょう。
しかし実際は忙しくてOJT教育する時間がなく、新人育成をおろそかにしてしまっている職場もあるようです。
薬剤師は現場経験がものを言う仕事と割り切って、「日々の仕事の中で学んでいこう」と切り替えてみてはいかがでしょうか。
求人票に記載されていた条件と違った
「残業なしと書いてあったのに毎日残業している」など、求人情報と現状が違う場合があります。
どうしても譲れない労働条件であれば一度、上司に相談すると良いでしょう。
上司に相談しても状況が変わらない場合は転職をおすすめします。
転職サービスは職場の内部情報を持っていたり、労働条件の交渉をしてくれたりするので、求人票と職場のアンマッチが出にくいのが特徴です。
次回は職場選びを間違わないように、転職サービスを活用するのがおすすめです。
新人薬剤師の転職|1年目で辞めるべきかの判断基準

ここでは、薬剤師1年目で退職すべきかの判断基準を解説します。
「職場を辞める・辞めない」は重要なので、自分でしっかり考えましょう。
これから解説する内容は以下です。
- 転職しなければ解決しない問題かどうか考える
- 自分の希望通りの転職ができるか考える
- 長期的に見て転職した方が良いか考える
それでは順に解説していきます。
転職しなければ解決しない問題かどうか
あなたが転職したい理由が、数年経っても解決できない問題なのか考えましょう。
教育制度が整っておらず分からないことが聞きにくい職場であっても、
「聞く努力をすれば何とかならないか?」
「失敗を経験していったら数年後には分かるようになっているのではないか?」
と客観的に自分を見つめる必要があります。
あれこれと嫌な理由で転職を繰り返すのは、マイナスイメージを持たれて採用されなくなります。
キャリアアップも難しくなるため、現状を変えられないか考えて努力してみましょう。
自分の希望通りの転職ができるか
1年目で転職して自分の希望通りの転職が出来るか考えなければいけません。
もし転職先に多く求めていたのであれば、求めた分だけの働きができるか考えてください。
希望年収や業務内容はスキル・経験とともに上がっていくものです。
今のスキル・経験で転職先に求めすぎていると感じた方は、第二新卒の求人票を確かめてみましょう。
ファルマスタッフでは、求人検索で「新卒可」にチェックを入れると新卒・第二新卒で求められるスキル・経験を考慮した求人情報が出てきます。
新卒・第二新卒の求人内容と自分の希望が一致しているか確かめてみましょう。
長期的に見て転職した方が良いか
5〜10年の将来、どのように働いているか考えてみてください。
今の職場で10年働いた場合と転職10年後は、どのような差がありますか?
知識・経験・キャリアアップの面で2パターンの未来を想像し、比較してみましょう。
具体的に思い浮かばない方は、10年目くらいの先輩が参考になります。
転職先の情報は、転職サービスのコンサルタントに「勤務10年くらいの方の立場(役職等)を教えてください」と質問してみると教えてくれますよ。
新人薬剤師の転職|1年目で転職するときの注意点とは?

薬剤師1年目が転職する時の注意点を解説します。
具体的には以下3つの内容です。
- 空白期間を作らないようにする
- 年収アップは必ずしも期待できない
- 辞め癖に注意
それでは順に解説していきます。
空白期間を作らないようにする
転職の際は職務経歴書を書かなければなりません。
いつ、どこで、どのようなことをしたかを記す書類です。
職務経歴書に空白期間があると採用担当者は「心身ともに健康なのか?」と不安になります。
空白期間に薬剤師としてステップアップした経験を話せるのなら良いのですが、無職期間があると印象が悪くなります。
転職活動は在職中に行い、空白期間を作らないようにしましょう。
年収アップは必ずしも期待できない
1年目での転職は一般的に大したスキルも経験もしていないと判断されます。
そのため同業他社へ転職しても収入アップは期待できません。
しかし、業界を変えて薬剤師資格を活かしながら転職すると年収アップできる可能性があります。
ファルマスタッフなどの転職サービスを利用して、年収アップを実現するには、どの業界で薬剤師として働けば良いかコンサルタントに相談しましょう。
辞め癖に注意
あれが嫌だ、これが嫌だと言って転職してしまうと「嫌なことがあれば辞めればいいや!」と辞め癖がついてしまいます。
転職先で嫌な出来事があると再び辞めたいと考えてしまう辞め癖はとても厄介です。
そこで1年目の方にはぜひ、今の職場で何か1つ成し遂げて転職してもらいたいと思います。
1年目であっても努力したことは面接時でエピソードとして話せますので、何か1つゴールを決めて成し遂げてみてください。
まとめ
薬剤師1年目での転職はキャリアを傷つける可能性大です。
そのため転職活動をする前に自分を客観視して転職すべきか考える必要があります。
今の延長線上にどのような未来があるか、転職後の未来は望むものにできるのかをしっかり見極めて転職活動をしましょう。
見極めが難しければ、ファルマスタッフなどの転職サービスに頼るのが成功の秘けつです。
ぜひ、転職成功のために活用してみてください。


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