近年、退職代行サービスを利用する人が増えています。
その理由にはブラック企業と呼ばれるような悪質な企業が増えたことや、どの業界でも人手不足が発生しており、労働している個人に対する負担が増えている現状が挙げられるでしょう。
退職代行サービスの活用は、会社から無理難題を強いられている状況や自分で退職の手続きを行わなくて良いために、ストレスから解放されるメリットがあります。
しかし、日本の文化やサービスが浸透しきっていないことで、退職代行の利用を卑怯だと批判する人もいるようです。
そこで、今回の記事では退職代行の利用は卑怯ではない理由や、退職代行サービスの選び方について詳しく解説していきます。
これから退職代行サービスを利用しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
退職代行が卑怯ではない理由を解説します
退職代行は卑怯ではない理由
まず、結論からお話してしまいますが、退職代行の利用は卑怯ではありません。(言うまでもありませんが)
現在、入社したものの辛い日々を送っている人たちは、自分を卑下する必要はないのです。
その理由としては以下のことが挙げられます。
- そもそも、労働者が置かれている状況が厳しい
- 法律上利用しても問題ない
- 退職代行が世間に浸透していないだけ
それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。
そもそも、労働者が置かれている状況が厳しい
退職代行の利用が卑怯ではない要因として、そもそも労働者が置かれている状況が厳しいというものが挙げられるでしょう。
近年ではブラック企業と呼ばれるような企業が増えており、過酷な労働状況の中で働いている人も少なくありません。
- 退職届を提出したのに、受理してもらえない
- 退職したいことを伝えると脅迫される
- 退職するなら損害賠償を請求すると言われる
- 退職を切り出した人がひどい扱いを受けている
こうした理不尽な対応をされてしまえば、退職したいと思っていたとしても一人だけで手続きを行うのは難しいでしょう。また、退職そのものが失敗することも。
そのため、退職代行サービスを活用して退職の専門家の力を借りる方がスムーズな退職を行う上で有効なのです。

退職代行を利用しようと思う方が働いている会社はブラックな音がほとんどで、一人ではどうしようもないケースが多いです。
法律上利用しても問題ないから
退職代行の利用は法律上全く問題がなく、誰でも利用することが可能です。
正社員やアルバイトなど、身分に関係なく男性も女性も利用する事ができます。
ただし、退職代行を利用する場合には一点だけ注意が必要になります。
それは、労働組合や弁護士以外の退職代行業者が残業代や退職金に関する交渉を行なった場合には、違法になる可能性があるということです。
そのため、もし法律上のトラブルが怖い場合には、労働組合か弁護士が運営している退職代行サービスを利用するのが良いでしょう。

退職代行は法律上利用しても問題なく、罪悪感などを感じる必要はありません
退職代行が世間に浸透していないだけ
退職代行の利用が卑怯だと批判される要因として、サービスそのものが世間に広く浸透していないということが挙げられるでしょう。
人間は新しいものやサービスに対しては拒絶反応を示したり、抵抗感を感じたりするものです。
例えば携帯電話の例が分かりやすいです。
スマートフォンが登場した当初はまだまだガラケーが一般的な存在であり、利用する人が異色な存在のように思われていました。
しかしその後はスマホの利用者が増え、今ではほとんどの人がスマホを使用しています。
すると、ガラケーを使っている人の方が少数派となり、異色な存在となっているのです。
このように、初めは新しいサービスの利用者が少なく、使用している人は何かと批判されやすい存在と言えます。
しかし、サービスが広まりそれが一般なものになれば世間の評価は一変してしまうのです。
こうしたことからも、世間の評価というのは非常に薄っぺらいものであり、気にする必要はありません。
もう少し時間が経てば、むしろ退職する際には退職代行を利用するのが当たり前であるという時代が来ている可能性もあります。
時代の移り変わりは早く、そうしたことを気にしていてはいつまで経っても退職することはできないでしょう。
卑怯などという意味の分からない批判は気にすることなく、効率的なサービスを利用することをおすすめします。

今後、利用者の数が多くなれば、退職代行サービスの利用が一般的になる可能性があります!
退職代行が卑怯だと思われる理由とは
上記では退職代行の利用が卑怯ではないということについて解説しましたが、そもそもどうして退職代行が卑怯であると批判する人がいるのでしょうか。
その理由としては以下のことが挙げられるでしょう。
- 自分の問題は自分で解決すべきだと考えている
- 卑怯だと思わせて辞めさせないようにしている
- 日本人は退くことが苦手
自分の問題は自分で解決すべきだと考えている
あなたは、次のような考え方をしていないでしょうか。
- 自分自身の問題については、自分一人の力でどうにかしなくてはいけない
- 退職するのは逃げることであり、本来はやってはならないことだ
- 今の問題が解決できないのは、自分の努力不足が原因だ
- 第三者の力を借りて退職するのは情けない
責任感の強い人というのは自分を追い込みがちであり、とにかく悩みを一人の力で問題を解決しようとしています。
私もかつてはそうでした。
しかし、実際には自分一人ではどうにもならないことはたくさんあります。
例えば、今の会社や職場がブラックな環境であり、やめようとしても辞められない状況なことも。
自分自身が精神的に疲弊している状態であれば退職することも難しいでしょう。
そのような状況に自分一人で対応しようとすれば、上手く対応できずに会社の都合が良いように扱われてしまいます。
そのため、第三者の力を借りて退職することがおすすめです。
自責思考の方は優しい人が多いと思います。
他の人に迷惑をかけずに自分一人で問題を解決しようという姿勢や意思は大切なことですが、時には誰かの力を借りたほうが良い時もあるのです。
必ず自分だけで解決しようとせず、一度専門の業者の力を借りてみることを検討してみてはいかがでしょうか。

責任感が強い人ほど、自分だけでどうにかしようと思いがちです!
ブラック企業などから個人の力で退職するのは大変です。一人で抱え込まず、第三者の力を借りましょう!
卑怯だと思わせて辞めさせないようにしている
会社側が労働者に今すぐ辞めさせないよう働きかけていることもあります。
例えば、次のような状況は退職させないようにコントロールしていると言えるでしょう。
- 退職した人や、退職を切り出した人に嫌がらせをしている
- 退職することそのものを逃げることと思わせている
- 仕事を続けることこそが最も素晴らしいと洗脳している
- 残業や休日出勤を美化している
- 「退職代行なんてクズだよね」などと、さりげなく圧をかけてくる
世の中のブラックな企業や職場で働いていると、とにかく長く働くこと=素晴らしいことであるかのように洗脳しようとしてきます。
僕もかつてはそういった環境で働いていたことがあり、毎日遅くまで残業している人や、土日に出勤している人が一番頑張っているというような空気でした。
しかし、当然ですが長く働けば良いというものではありません。
こうした思想や空気感は会社にとって都合が良い人間を育成しようとしているだけであり、危険であると言えます。
もし、退職を切り出した人が職場内で仲間外れにされるなど圧迫されるようなことがあればかなり注意すべきです。
退職することを卑怯だと言ったり、悪であるように批判されても気にする必要はありません。
自分自身を大切にして、より良い選択をするようにしましょう。

会社側が退職代行を利用させたくないと思わせるように洗脳している可能性も!
日本人は退くことが苦手
このほかにも、日本人は何かを辞めることに対して良くないことであるかのように教育されている背景もあります。
例えば、次のような雰囲気を味わったことはないでしょうか。
- 部活などは引退するまで続けなければならない雰囲気があった
- 途中で何かを辞めると、何かと批判された
- とにかく諦めないこと、続けることがえらいという空気感がある
昔から途中で辞めることに対して良くないことであると教育されていることが多いので、退職することに対しても否定的な意見を持つ人もいます。
しかし、現代の社会であれば退職や転職することは当たり前となっているので、むしろ向いてなかったり、労働環境が悪い会社に居続けることのほうが危険であると言えるでしょう。
雰囲気に流されず、自分はどうしたいのかをよく考える必要があります。

何かを途中で投げ出したくないというのは、日本人特有の文化であると言えます!
退職代行は卑怯だと思わずに利用する方が良い
上記では退職代行の利用は卑怯ではないということについて解説しましたが、利用すると様々なメリットがあります。
その内容としては、主に以下の通りです。
- 会社の人と顔を合わせずに退職することができる
- トラブルがあっても対応できる
- 残業代や退職金が返ってくることもある
会社の人と顔を合わせずに退職することができる
退職代行サービスを活用する最大のメリットは、会社の人と顔を合わせずに退職することができることでしょう。
退職代行を利用したいと考えている多くの人は、できるだけ会社の上司や同僚と顔を合わせずに退職したいと考えているはずです。
退職代行を利用すれば自分の代わりに業者の人が手続きを行ってくれます。
そのため、あなたは一切職場の人と顔を合わせずに仕事を辞めることができるのです。
ストレスなく退職することが可能であるため、非常にメリットが大きなサービスと言えます。

退職代行を利用すれば、会社の上司や同僚と顔を合わせずに辞めることができます!
トラブルがあっても対応できる
退職する際に心配なのは、トラブルが発生することだと思います。
特に退職代行を利用しようと考えるほどの会社であれば日常からパワハラやセクハラが横行していることも多く、何かとトラブルに発展しやすいです。
- 辞めるなら他の人材を連れてくるように言われる
- 慰謝料を請求される
- 嫌がらせを受ける
仕事を辞めるとなればこうした理不尽な対応を会社側から受けることもあるでしょう。
しかし、退職代行を利用すればこうしたトラブルにも対応することができます。
法律に詳しい専門家の力を借りることで退職する際にどのようなトラブルが発生しても安心して辞めることが可能です。

何かとトラブルになりやすい退職の手続きですが、退職代行を利用することでトラブルにも対応可能です!
残業代や退職金が返ってくることもある
退職代行を利用するほどの会社であれば、残業代の未払いや休日出勤した際の支払いなど、様々な面でお金の支払いが滞っていることも少なくありません。
しかし、自分だけで退職を行う場合にはこうした未払い分の賃金の請求を行うのは容易なことではないでしょう。
退職代行を利用することで、このようなお金が戻ってくる可能性もあります。
正当な対価を第三者とともに請求することができるので、これまで働いた分の請求を行えるかもしれません。
退職代行を利用するにはコストが掛かりますが、結果的にプラスになることさえあるのです。

退職代行を利用することで、未払いになっている残業代や退職金が返ってくる可能性もあります!結果的に退職代行を利用した方が、コストが掛からないことも!
退職代行のデメリットとは?
上記では退職代行を利用すべき理由について解説しましたが、デメリットも存在しています。
実際に利用する際には良い部分だけではなくデメリットについても把握しておくことをおすすめします。
- 利用時にお金が掛かる
- 会社からのイメージは悪い
- 罪悪感を感じる場合もある
利用時にお金が掛かる
まず初めに、退職代行を利用することによってお金が掛かってしまうのはデメリットとして挙げられるでしょう。
当然、自分で退職した場合には費用も必要ないため、お金をかけずに辞めることができます。
退職代行を利用すれば3〜5万円程度のコストが発生することになるので、その点は事前に理解しておく必要があるでしょう。
ちなみに、退職代行全体の相場は以下の通りになっています。
- 弁護士による退職代行(50,000円ほど)
- 労働組合による退職代行(30,000円ほど)
- 通常の業者による退職代行(20,000円ほど)
このように、全体として大まかにこれだけのコストが発生することになるため、押さえておくと良いでしょう。
ただ、10万円以内で現在の劣悪な環境から抜け出せることを考えれば、費用対効果は悪くないと言えます。

退職代行を利用すれば費用が掛かってしまうことが一番のデメリットと言えます!
会社からのイメージは悪い
次に、退職代行を利用しての退職は会社からのイメージはあまり良くないため、その点も押さえておく必要があります。
中には、会社からの評価を悪くしてしまうことを恐れて退職代行サービスを利用できない人もいるかもしれません。
ただ、退職する時点で、多くの場合は評価を落とします。
円満退職という言葉もありますが、そもそも円満に仕事を辞められるような環境であれば退職代行を利用しようとは思わないはずです。
また、ブラックな環境であれば働いている人の多くが仕事を辞めたいと考えているので、どのみち退職によって批判されてしまうでしょう。
このように、退職代行を使う・使わないに限らず、批判されてしまうことになるのです。
そうであれば、会社のイメージなど気にせずに退職代行を利用して、できる限りストレスのない辞め方をしたほうが得策であると言えます。
しかも、退職してしまえばこれからの人生で会社の人間と関わる機会はありません。
そのため、辞める上で会社からの評価は気にする必要はないでしょう。

退職代行を利用すると、会社からのイメージは悪いです!
罪悪感を感じる場合もある
このほかにも、罪悪感を感じてしまうケースもあります。
退職代行を利用することに対して罪の意識を持っている場合、退職した後に罪悪感を感じる方も少なくありません。
しかし、退職代行は法的にも問題のない正式な手段であり、利用することに罪悪感を感じる必要はないのです。
また、真面目で誠実な人ほど罪悪感を感じてしまう傾向にあり、むしろそうした方こそ退職代行を利用すべきであるとも言えます。
その理由は以下の通りです。
- 罪悪感を感じる人は精神を病みやすい
- 罪悪感を感じても自分の命の方が大切
- 罪悪感を感じるということはすでに十分頑張っている
罪悪感を感じるということは、自分自身で葛藤しており、退職代行を利用するかどうかについてかなり悩んでいるということになります。
このような人は責任感が強く、自分自身を責めやすい性格です。
そのため、限界まで自分を追い込んでしまい、中にはうつ病などを発症してしまうケースも。
そうなる前に退職代行を利用して仕事を辞めるのが賢明です。
卑怯などとは思わずに、退職代行を利用してみてはいかがでしょうか。

人によっては罪悪感を感じることもあります!
退職代行の選び方とは?
では、具体的に退職代行サービスを選ぶ際にはどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。
主に以下のことに注意するようにしましょう。
- 退職代行の種類に気を付ける
- できるだけ信頼できそうな業者を選ぶ
- 法的に問題が発生しそうなら弁護士のサービスを利用
退職代行の選び方とは?悩んだらコレ!おすすめサービスを徹底比較!
退職代行の種類に気を付ける
まず初めに気を付けるべきことは、退職代行の種類についてです。
一口に退職代行と言っても、主に以下の3つに分かれています。
- 一般的な退職代行業者
- 労働組合が運営する退職代行業者
- 弁護士による退職代行
大まかな違いとしては、労働組合もしくは弁護士が運営する退職代行であれば賃金の請求や退職金の請求などの交渉を行うことができます。
しかし、一般的な退職代行業者であれば退職の意向を伝えるにとどまるということです。
これは退職に関する交渉を行うことができるのは労働組合や弁護士に限定されているため、それ以外の人間が交渉を行うと非弁行為となってしまう恐れがあることが理由となっています。
そのため、もしこれらの交渉まで全て行ってもらいたいのであれば、あらかじめ労働組合か弁護士による退職代行を選ぶようにしましょう。

どの退職代行業者を利用するのかについて、しっかり見定めるようにしましょう!
できるだけ信頼できそうな業者を選ぶ
また、できるだけ信頼できそうな退職代行業者を選ぶことも大切です。
退職代行サービスでは、多くの場合無料相談を行っています。
そのため、最初の段階でやりとりを行い、レスポンスが早いかどうか、対応が丁寧かどうかを見極めるようにしましょう。
退職代行業者と言えども、やはりそれぞれによって対応に異なりはあるはずです。
退職は人生の中でも重要な選択ですので、この業者なら任せることができるという業者にお願いするようにしましょう。

同じ退職代行業者でも、それぞれ対応が異なります!自分に合っていると思う業者を選ぶようにしましょう!
法的に問題が発生しそうなら弁護士のサービスを利用
もし、法的なトラブルに発展しそうな場合には、最初から弁護士による退職代行を活用することをおすすめします。
先ほども解説しましたが、ブラック企業などであれば何かとトラブルに発展しやすいです。
そんな時でも弁護士の退職代行を利用しておけば、あらゆる事態に対処することができます。
もし心配であれば、最初から弁護士のサービスを選ぶようにしましょう。

とにかくリスクを避けたいのであれば、コストは高めですが弁護士の退職代行を利用するのが最もおすすめです!
退職代行のおすすめは?

最後に、退職代行サービスのおすすめについてお話しします。
退職代行サービスのおすすめは、弁護士法人みやびの退職代行サービスです。

- 法的なトラブルが発生しても安心
- 残業代の未払いや退職金の請求などを行うことができる
- 労災の認定を獲得できる可能性がある
- 書類の手続きなどで不安なことは質問できる
何かとトラブルに発展しやすい退職代行サービスですが、最初から弁護士が提供している退職代行を利用しておけば、どのような問題が発生しても安心して利用することができます。
また、ブラック企業で働いていれば残業代の未払いや退職金の未払いなどが発生していることも多いでしょう。
そうした際にも、法律の専門家が手厚くサポートをしてくれるので、不安がありません。
このほかにも、労災の手続きを行う際には難しい書類の処理においてもサポートを行ってもらえます。
リスクを避ける意味でも、最初から弁護士による退職代行を利用しておくことがおすすめです。
弁護士法人みやびでは、LINE上から申し込むことができる無料相談が行われています。
まずは気軽に以下のリンクから申し込んでみてはいかがでしょうか。
退職代行は卑怯?:まとめ
今回は、退職代行の利用は卑怯なのかについて解説しました。退職代行の利用は法的にも問題がなく、今後利用者も増えていくサービスであり、料金も利用しやすい価格ですので、卑怯などという批判は気にすることなく利用すると良いでしょう。
このブログでは退職代行業に関する記事を多数解説しています。社員の方でも中には即日で自由になれる可能性があるでしょう。メールなどで簡単に連絡・依頼できるので、あとは勇気を出して無料相談をしてみてはいかがでしょうか。

カケル

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