アパレル店におすすめの自動釣銭機5選｜選び方やメリットを解説

おしゃれで最先端のアパレル店に欠かせないのがスムーズなレジの操作です。その中核となるのが自動釣銭機で、その進化はめざましいものがあります。

高速で正確な釣銭、現金と電子マネーの切り替え、紙幣と硬貨の両方を扱えるなど、店舗運営をスムーズにサポートする機能が充実しています。しかし、一方で種類が多く、どれを選べばよいか迷ってしまう方も少なくありません。

そこで、本記事ではアパレル店に最適な自動釣銭機の選び方と、おすすめの5選を紹介します。

アパレル店におすすめの自動釣銭機5選

それではさっそく、アパレル店におすすめの自動釣銭機5製品を紹介していきます。

株式会社ビジコム

参考：https://www.busicom.co.jp/product/bcpos/dispenser/

ビジコム株式会社のECS-777は、硬貨と紙幣の操作口にLED照明を備えている自動釣銭機です。視認性が高まり、操作も容易になります。誰でも無駄な手間なく利用することが可能です。

また、硬貨回収BOXを設置すれば、超過した硬貨は自動的に集められる機能も付いています。管理者の作業負担を大幅に軽減できるでしょう。

紙幣の回収方法については、カセットスタイルとドアスタイルの2つから選べます。特定の状況や好みに合わせて選択することが可能です。

さらに、紙幣の収納枚数も従来モデルより増加しているため、繁忙時でも作業効率を維持することができます。

そして、セキュリティ面も強化されており、預金を一時保留することが可能です。金銭のやり取りに関する問題を未然に防ぐことで、ユーザーは安心してECS-777を利用できます。

■価格・費用情報

本体価格	640,000円〜
導入時に必要な費用目安	990,000円〜

グローリー300

出店：https://www.glory.co.jp/product/detail/id=44

グローリー300は、POSレジシステム「スマレジ」との統合が可能な自動釣銭機で、その高性能さは大手メーカーの製品ならではです。他の製品と比較して本体価格は高めですが、その性能の高さが特徴となっています。

スマレジは、全国121,000店舗以上での導入実績があり、その信頼性は折り紙つきです。規模や業態を問わず、様々な店舗で利用可能です。購入には一定の投資が必要ですが、サブスクリプションプランが用意されており、毎月2万円台からの導入が可能な点も魅力的といえるでしょう。

ただし、スマレジと自動釣銭機の連携を利用する場合、プレミアムプラン以上の契約が必要となりますので、その点は注意してください。

■価格・費用情報

本体価格(税別)	845,000円〜
導入時に必要な費用目安	1,000,000円〜※周辺機器を含めて
各プラン	サブスクプラン(1~60ヶ月まで対応) 月額26,400円

NEC

参考：https://jpn.nec.com/press/202202/20220208_02.html

NECのFAL3は、その高精度と早いお釣りの返却速度が特徴の自動釣銭機です。硬貨では最大999円を1秒で、紙幣では最大9,000円を2.4秒で返却する能力があります。

他の製品と比較してもこの返却速度は驚異的で、結果として迅速な会計処理を可能にします。

また、自動リセット機能を備えているため、硬貨や紙幣が詰まった場合に自動で解決してくれるのも便利です。万が一問題が生じた場合でも、タッチパネルに表示されるイラストによる説明が分かりやすく、迅速に問題解決に取り組むことができます。

■価格・費用情報

本体価格	要問い合わせ
導入時に必要な費用目安	70~100万円程度

■製品情報

製品名	NEC自動釣銭機FAL3
サイズ	硬貨部　W253×D570×H130mm紙幣部　W227×D570×H130mm
提供会社	日本電気株式会(NEC)

東芝テック

参考：https://www.toshibatec.co.jp/products/pos/vt330/

ターミナルPOSレジの大手メーカー、東芝テックが開発したVITESE VT-330は、信頼性が高い自動釣銭機として知られています。東芝テック製のPOSレジとシームレスに連携し、スタッフも顧客も容易に操作が可能です。その特徴的な機能の一つとして、紙幣は上部に投入するだけで自動的に処理が行われ、読み取りエラーが防止されます。

硬貨の投入口は大きめに設計されており、手間なく投入できます。また、向きがバラバラの紙幣や状態が良くない紙幣も機器内部で自動的に分類され、同じ向きの紙幣のみが出てくる機能も便利です。

■価格・費用情報

本体価格	スタンダードタイプ：900,000円大容量タイプ：1,188,000円
導入時に必要な費用目安	100~150万円程度

■製品情報

製品名	VITESE（ヴィッテス） VT-330
サイズ	硬貨部　W260×D530×H155mm紙幣部　W220×D530×H122mm
提供会社	東芝テック株式会社

ローレルバンクマシン

参考：https://www.lbm.co.jp/product/ace-100/

硬貨や紙幣の忘れ物があると、ブザー音とLEDランプで即座にお知らせします。そのため、お釣りを忘れる心配はありません。

4.3インチの液晶パネルは、誰もが見やすく操作しやすい設計となっています。エラー発生時にはイラスト付きで解決方法を示すため、問題が起きても安心です。

また、紙幣の収納可能枚数は300枚で、これは自動釣銭機としては大容量に属します。しかし、その大容量にも関わらず、コンパクトなデザインを採用しているため、設置場所に困ることなくスペースを有効活用できるでしょう。

■価格・費用情報

本体価格	要問い合わせ
導入時に必要な費用目安	要問い合わせ

■製品情報

製品名	ACE-100
サイズ	(W)480×(D)530×(H)121.5mm
提供会社	ローレルバンクマシン株式会社

自動釣銭機の価格・費用相場はいくら？

自動釣銭機の価格や費用相場はどのくらいなのでしょうか。この章では、自動釣銭機の本体価格、保守費用、周辺機器費用など、必要な費用について詳しく解説しています。

自動釣銭機の本体価格	100,000円〜2,000,000円程度 (機能性や中古などによって、変動)
保守費用（年間）	50,000円〜200,000円程度
POSレジシステムの利用料	無料〜月額20,000円程度
周辺機器費用(タブレットやプリンター、バーコードリーダー等)	50,000円〜300,000円程度(すでに必要なものが揃っていれば、不要)
導入時の設置サポート費用	無料〜100,000円程度
総額合計	300,000円〜2,500,000円程度

自動釣銭機の本体価格

自動釣銭機の本体価格は、メーカーや機能によって異なりますが、一般的には数十万円から数百万円程度が相場です。

高性能な機種ほど価格が高くなる傾向がありますが、中には使いやすくて安価な機種も存在します。自社のニーズや予算に合わせて比較検討することが重要です。

なお、本体価格を抑えたい場合には、中古品の購入やリース契約も検討する価値があります。これらの選択肢を検討することで、より経済的な導入が可能となるでしょう。

保守費用（年間）

自動釣銭機の保守費用は、一般的に年間数万円から数十万円程度です。保守費用には定期点検や故障時の修理などが含まれます。

メーカーや販売店によって異なるため、導入前に保守費用について確認することが重要です。提供されるサービスによっても内容が異なります。

例えば、A社ではチャットサポートのみ提供している一方、B社では故障時の駆けつけサポートや導入時の研修など、より充実したサポートを提供していることがあります。

利用予定のサービスがどのようなサポートを提供しているかを把握しておくことが重要です。ただし、保守費用が著しく高額な場合は、他のメーカーの製品を検討することも検討しましょう。

POSレジシステムの利用料

POSレジシステムは、自動釣銭機と組み合わせて使用し、売上管理や在庫管理などの機能を提供するシステムです。このシステムを利用すると、売上管理、顧客情報の管理、在庫管理などをデータで数値化し効率的に管理できます。

利用料は、システムの種類や提供会社によって異なりますが、一般的には月額数千円から数万円程度です。導入前には、自社の業務に必要な機能や予算に合わせて選ぶことが重要になるでしょう。

周辺機器費用

自動釣銭機と組み合わせて利用する周辺機器には、バーコードリーダーやプリンターなどがあります。周辺機器の価格は、種類やメーカーによって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度です。

自社の業務に必要な機器を検討することも重要になるでしょう。本体価格だけでなく、周辺機器がどのようなものが必要になるのかも事前にチェックしておくのがおすすめです。

導入時の設置サポート費用

自動釣銭機を導入する際には、設置サポート費用が発生します。これには、専門の技術者による設置や設定、トラブルシューティングなどのサポートが含まれます。

導入規模や機器の種類によって費用は異なりますが、専門業者に依頼する場合、数十万円から百万円以上の費用がかかることもあるでしょう。

導入時は様々な手続きが必要であり、自社だけでは対応が困難です。そのため、設置時にサポートが提供されるサービスを選ぶことをおすすめします。

また、一部の業者ではスタッフへの使い方指導や、事前研修まで行ってくれる場合もあります。不安な場合は、このようなサービスを利用してみることを検討してみてください。

自動釣銭機選びのポイントは？

自動釣銭機選びに失敗しないためには、いくつか選び方のポイントをおさえておかなければなりません。ここでは、自動釣銭機選びのポイントを5つ紹介します。

機能性と使いやすさ

自動釣銭機選びの重要なポイントの一つは、機能性と使いやすさです。適切な機能を備え、操作が簡単でスタッフが迅速に取り扱える機種を選ぶことが重要です。

例えば、商品登録や金銭の受け渡し、お釣りの計算などの基本的な機能がスムーズに行えるか確認しましょう。

また、ユーザーインターフェースやタッチスクリーンの使いやすさも重要です。使い勝手が良い機種を選ぶことで、スタッフの作業効率が向上し、顧客へのサービス提供も円滑に行えます。

品質と耐久性

信頼性の高い製品を選ぶことで、長期間にわたって安定した動作が期待できます。

耐久性がある機種は、頻繁なメンテナンスや修理の必要性が少なく、運用コストを抑えることが可能です。

耐久性の高い製品は、高品質な材料や製造技術によって作られており、頑丈で故障のリスクが低い特徴があります。

信頼できるメーカーやブランドの製品を選び、製品の品質や耐久性について調査し、長期的な運用に対応できる製品を選びましょう。

互換性と連携性

POSシステムや周辺機器との連携がスムーズに行える機種を選ぶことが重要です。

互換性が高い機種は、他のシステムとのデータの受け渡しや統合が容易であり、業務の効率化を図ることができます。また、周辺機器との連携性も考慮しましょう。

バーコードリーダーやプリンターなど、自社の業務に必要な周辺機器との接続がスムーズに行えることが重要です。

事前に互換性や連携性について調査し、シームレスな連携が可能な機種を選ぶことが求められるでしょう。

サポートと保守

メーカーが充実したサポート体制を持ち、迅速なトラブル対応や保守サービスを提供しているか確認しましょう。

サポートが手厚いと、導入後に生じる問題や疑問に迅速に対応してもらえます。また、定期的なメンテナンスや修理などの保守サービスも重要です。

適切な保守サービスにより、機器の稼働率や寿命を最大限に引き出し、安定した運用を実現できます。

事前にサポート体制や保守サービスの内容を確認し、信頼できるメーカーを選びましょう。

コストパフォーマンス

適切な価格帯で必要な機能と品質を、バランスよく満たす製品を選びましょう。安価な製品でも、品質やサポートが妥協されていないか注意が必要です。

また、長期的な運用を考えて総合的なコストを見極めましょう。導入費用だけでなく、保守費用や周辺機器の費用なども考慮し、将来の運用コストも予測するのが大切です。

コストパフォーマンスが高い製品は、適切な価格で必要な機能と品質を提供し、長期的な運用においても経済的で効果的な選択となります。

アパレル店に自動釣銭機を導入するメリットは？

アパレル店に自動釣銭機を導入すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、自動釣銭機を導入するメリットを5つ紹介します。

時間の節約

自動釣銭機を利用することで、精密な釣銭計算やお釣りの準備が自動化されます。

スタッフは手作業での釣銭計算や、お釣りの用意にかかる時間を大幅に短縮することができるでしょう。

その結果、会計処理がスムーズに行われ、レジ待ちの時間が短縮されるため、顧客の満足度も向上します。

さらに、スタッフは時間と労力を商品の販売や顧客サービスに集中することができ、店舗業務の効率化につながるのもメリットのひとつです。

会計ミスの軽減

自動釣銭機は正確な計算機能を持っており、お金の受け渡しやお釣りの計算を自動化します。

スタッフの手作業による会計処理ではヒューマンエラーが発生する可能性がありますが、自動釣銭機を使用することで計算ミスが減ります。

正確な金額が計算され、お客様への返金もスムーズに行えるため、お客様との信頼関係が築けるでしょう。

その結果、会計ミスによるトラブルやクレームの発生を軽減することにもつながります。

顧客サービスの向上

自動釣銭機は金銭のやり取りを迅速かつ正確に行うことが可能です。お客様は円滑な支払いやお釣りの提供を受けることができ、スムーズなレジ処理が実現されます。

自動釣銭機の導入により、待ち時間が短縮され、お客様のストレスが軽減されます。また、正確な釣銭計算やお釣りの提供により、信頼性の構築にもつながるでしょう。

顧客にとっては利便性と満足度が向上し、良好な顧客体験を提供することができます。顧客満足度の向上は、リピートビジネスや口コミによる集客にも有効です。

売上管理の効率化

自動釣銭機は売上データを正確に集計し、レポート化する機能を備えています。日々の売上や売れ筋商品、顧客の購買傾向などをデータとして把握できます。

売上のトレンドや効果的な販売戦略を分析し、経営の意思決定や戦略立案に役立てることが可能です。

また、在庫管理や需要予測にも活用でき、適切な商品の補充や仕入れを行うことができます。売上管理の効率化により、収益性の向上や効果的なビジネス運営が可能となるでしょう。

セキュリティ強化

自動釣銭機は現金の取り扱いをセキュアに行うための安全機能を備えています。例えば、偽札検知機能や防犯カメラとの連携などです。

セキュリティ強化により、不正な金銭の混入や偽札の取り扱いを防止することができます。

また、自動釣銭機は現金を保管し、安全に管理する機能も備えています。現金の盗難や紛失のリスクを低減し、店舗のセキュリティを向上させることができるでしょう。

アパレル店に自動釣銭機を導入するデメリットは？

自動釣銭機の導入は、メリットだけではありません。いくつかデメリットもあります。ここでは、自動釣銭機を導入するデメリットについてみていきましょう。

初期費用

自動釣銭機の導入には本体価格や周辺機器の費用、設置サポート費用などがかかる場合があるため、導入時に一定の費用が必要です。

予算計画を立て、経営資源を適切に割り当てる必要があります。初期費用を上手にコントロールし、投資対効果を見据えることで、自動釣銭機の導入による効果や利益の向上を期待できるでしょう。

電子機器のトラブル

自動釣銭機の導入には、電子機器のトラブルが発生するリスクがあります。例えば、故障や動作不良などが起きる可能性があるでしょう。

一時的なレジの停止や正確な金銭処理の妨げとなることがあります。適切な保守やメンテナンスを定期的に行い、トラブルの早期発見と修理を行うことが重要です。

また、スタッフにはトラブル対応のトレーニングを提供し、迅速かつ適切に対処する能力を養う必要があります。

しっかりとしたサポート体制を確保し、トラブルのリスクを最小限に抑えることが大切になるでしょう。

スタッフの教育と運用

スタッフは自動釣銭機の操作やメンテナンス方法を正しく理解し、適切に運用する必要があります。

教育プログラムやトレーニングセッションを通じて、スタッフに必要な知識やスキルを提供することが重要です。

また、適切な運用のためのルールや手順を確立し、スタッフの遵守を促す必要があります。スタッフへの継続的なサポートやフィードバックを通じて、スキル向上や問題解決能力の強化を図ることが求められるでしょう。

スタッフの教育と運用の充実は、自動釣銭機の効果的な活用とスムーズな業務運営に不可欠です。

依存度の高さ

スタッフが自動釣銭機に頼りすぎると、計算能力やコミュニケーションスキルの低下、手作業での金銭取り扱いの不慣れさなどが懸念されます。

そのため、適度な依存度を保つために、スタッフには依然として計算やお金の取り扱いのスキルを持たせ、バックアップ手段を確保する必要があります。

また、トラブルや故障時の備えとして、スタッフが手動で対応できる方法を確立することも重要です。

適切なバランスを保つことで、スタッフと自動釣銭機の相互補完が実現し、円滑な業務運営が行えるでしょう。

システムのアップデート

自動釣銭機のシステムは、新たな機能やセキュリティ対策のために定期的なアップデートが行われることがあります。

アップデート作業には時間と手間がかかり、一時的なレジの停止や業務の一時中断が必要な場合もあります。

また、アップデートに伴ってシステムの互換性や操作方法が変更されることもあるため、スタッフへの適切なトレーニングや情報共有が必要です。

定期的なアップデートを適切に管理し、最新の機能やセキュリティ対策を取り入れ、システムの安定性とセキュリティを維持することが求められるでしょう。

アパレル店に自動釣銭機を導入する手順は？

ここでは、自動釣銭機をスムーズに導入するための手順を解説します。具体的には以下の手順です。

自動釣銭機の導入には、上記の手順を順序立てて進めることで、スムーズかつ効果的な導入が可能となります。

まとめ

今回は、アパレル店におすすめの自動釣銭機5選を詳しくご紹介しました。

自動釣銭機は、店舗のスムーズな運営をサポートするために不可欠な存在です。機種選びは、店舗のサイズ、売上の形態、客層などによって変わるため、自店舗に最適な機種を見つけることが大切になります。

また、導入することで効率的な運営を実現し、スタッフの負担軽減にもつながります。是非この記事を参考に、自店舗に最適な自動釣銭機選びをしてください。