POSレジアプリは手軽に導入ができるため、店舗の規模や業種に制限なく導入されています。使い勝手の良さから需要が高まっているため、取り扱っているシステムメーカーは年々増加傾向です。
POSレジアプリの種類は多いので、どれが良いのか迷われている店舗経営者の方も多いのではないでしょうか。今回は、最適なPOSレジアプリの選び方についてメリット・デメリットを交えながら解説していきます。
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POSレジアプリの選び方|5つの基準を徹底解説
まずは、POSレジアプリの選び方について5つの基準に沿って解説していきます。
1.目的に合ったサービスを選ぶ
POSレジアプリを選ぶ際に最も大切なポイントとして、導入の目的を明確にする点が挙げられます。ただスペックが良いというだけで選ぶと、使わない機能が多い分だけコストが無駄になってしまうのです。
例えば、小売店の場合は飲食店で使うオーダーエントリーシステムは必要ないでしょう。すでに会計ソフトを導入している店舗では、外部連携可能なシステムであればそのまま使い続けられます。
幅広い機能が搭載されているので、使う・使わないの見極めが重要です。
2.予算・価格で選ぶ
POSレジアプリを周辺機器から揃えるとなると、初期費用は最低でも15万円程度はかかってきます。この金額は、他タイプのPOSレジと比べれば安価です。その他に月額費用やランニングコストなども必要になり、1万円程度が相場になります。
基本的なレジ機能のみ利用したい場合は、0円で利用できるシステムもおすすめです。自店ではPOSレジにどのくらい予算を組めそうか、初期費用と月額利用料に分けて算出すると良いでしょう。
3.アプリが得意な業種や業態で選ぶ
POSレジアプリによっては、特化している業種が異なる場合があります。内容としては飲食店向け・美容やサロン向けなどさまざまです。特定の業種にとって必要な機能を搭載しているため、それ以外の業種にとっては使いづらいシステムとなります。
できる限り使わない機能はそぎ落としてフル活用できるよう整える方法が、コストパフォーマンスは最も良いです。導入してから後悔しないように、事前にどの業種を得意としているのかを確認しておきましょう。
4.オープンAPIがあるかどうかで選ぶ
APIとは、異なったシステム同士を連携できるツールのことです。オープンAPI機能があれば、アプリの開発者でなくてもさまざまなシステムを連携することができます。オープンAPIにより、さらなる業務の効率化が期待できるのです。
運営にかかわる業務のワンストップ管理も可能なので、できるだけオープンAPIがあるシステムを選びましょう。
5.サポート体制の充実度で選ぶ
POSレジアプリにより、サポート内容は大きく異なります。電話やメールのみの場合もあれば、全国駆けつけ対応を行っていたりと内容は幅広いです。サポート内容によって料金も変わってくるので、どの程度のサポートを希望するのかを明確化しておきましょう。
導入後だけでなく、導入時の設置サポートやスタッフへの使い方トレーニングに対応しているメーカーもあります。時間がかかりやすい導入時をサポートしてもらうことで、スムーズな稼働開始が可能となるでしょう。
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無料で利用できるPOSレジアプリのおすすめは?
以下は、無料で利用できるおすすめのPOSレジアプリです。
スマレジ
利用できる機能が幅広く、ほとんどの業種で利用ができるPOSレジアプリです。iPad・iPhone・iPod touchに対応しており、無料でアプリをインストールすることができます。自由度の高さが人気で、2023年2月時点で123,000店舗を突破しているシステムです。
初期費用・月額費用
スマレジのシステム利用料による初期費用は0円です。周辺機器を全て揃える場合は、23万円〜となります。
月額プランについては、以下の通りです。
・スタンダード(1店舗のみ)0円
基本的なPOSレジ機能を利用できる無料プランです。「スマレジ・アプリマーケット」を利用すれば、有料で機能のカスタマイズができます。無料電話・メールサポートが追加料金なしで利用可能です。
・プレミアム(1店舗につき)5,500円
複数店舗の売上データを一括管理できます。商品登録が10万店まで行え、ユーザーごとの権限設定も可能です。外部システム連携やスマレジAPI機能も搭載しており、自由にカスタマイズができるプランになります。
・プレミアム プラス(1店舗につき)8,800円
10万件までの顧客管理やポイント管理・365日対応の電話サポートが利用できる、人気No.1のプランです。自動釣銭機との連携が可能で、セルフレジとしての運用もできます。スタッフのログインや・操作ログも管理でき、セキュリティ面も安心です。
・フードビジネス(1店舗につき)12,100円
スマレジ・ウェイターを搭載した飲食店向けのプランです。飲食店に特化したメニューの登録や注文入力・テーブル管理まで幅広く対応しています。キッチンプリンターと連動することでオーダー情報をスピーディに共有可能です。
・リテールビジネス(1店舗につき)15,400円
高度な在庫管理ができる小売店・アパレル向けのプランです。在庫変動履歴や棚卸による在庫管理はもちろん、発注・入荷・出荷状況も把握できます。免税適用やパスポートの読み取りにも対応しているため、販路の拡大も期待できるでしょう。
オープンAPIが利用できる
スマレジでは、プレミアムプラン以上で「スマレジAPI」を利用できます。活用することでスマレジの売上データを外部の会計システムに反映させるなど、自由なカスタマイズが可能です。
その他にも外部システムからスマレジのデータを閲覧したり、更新したタイミングでのデータ送信も行えます。
充実のサポート体制
スマレジは、全てのプランで無料電話やメールサポートを利用できます。プレミアムプラス以上であれば、365日対応の電話サポートも追加料金なしで利用できる点も特徴です。50店舗以上の規模を持つ場合は、オプションでオンサイト保守をつけられます。
東京・名古屋・大阪・福岡にショールームを設けているため、導入前に操作感を試すことも可能です。ショールームへの訪問が難しい方にはオンライン相談も受け付けており、導入前の不安を解消できるでしょう。
Square
決済や業務管理・オンラインビジネスまで1つのアカウントで利用できるPOSレジです。アカウント取得のための審査が早いのが特徴で、最短では15分で完了できたという声もあります。iOSだけでなくAndroidでも利用可能です。
初期費用・月額費用
Squareはシステムによる初期費用はもちろん、月額費用も無料で利用できます。長期契約費や解約時の手数料についても一切かかりません。別途、決済時の手数料として3.25%〜3.75%が必要です。
Squareでクレジットカード決済が行われた場合、銀行ごとのスケジュールに従って登録口座に振り込まれます。三井住友銀行・みずほ銀行であれば、採点で翌営業日の入金が可能です。
その他の銀行については、毎週水曜日までの売上を同じ週の金曜日に振り込んでくれます。振込手数料はどの銀行でもSquareが負担してくれるため、手数料削減のために口座を作る必要がありません。
オープンAPIが利用可能
SquareについてもオープンAPI(Square API)の利用ができます。プログラミングの経験が必要になりますが、Squareのオーナーアカウントがあれば実行は可能です。利用することで、店舗運営に関するレポートの作成や従業員の管理などが行えます。
無料のネットショップが開設できる
Squareでは、ネットショップを無料で作成・開設ができます。店舗の商品やサービス内容に合わせてサイトのデザインもカスタマイズ可能です。配送やデリバリー・店内受け取りなど、商品の提供方法も自由に変更できます。
オンラインビジネスについては有料プランもあり、さらに高度な機能を利用できる点が特徴です。以下は、各プランの内容になります。
・無料 0円/月
無料でオンラインビジネスを始められる基本プランです。商品登録数は無制限で、商品の提供方法も自由にカスタマイズできます。Square POSレジはもちろんInstagramやFacebookと連携することで、効率の良いお店のアピールが可能です。
・プロフェッショナル 1,200円/月(年一括払いを月換算した場合)
無料プランに加えて、カスタムドメインを1年間無料で利用できます。サイト上に表示されるSquareの広告を消すことができるため、お店の商品を集中的にアピールできるでしょう。パスワードによるページ保護の設定が可能で、セキュリティ面も安心です。
・パフォーマンス 2,500円/月(年一括払いを月換算した場合)
プロフェッショナルプランに加えてPaypalでの支払いも対応できるようになります。売れ筋商品を導きやすくなる高度な統計データも利用可能です。顧客からの商品レビューも掲載できるため、購入を検討している顧客へより強く働きかけることができます。
・プレミアム 6,800円/月(年間一括払いを月換算した場合)
プレミアムプランの最大の特徴は決済手数料の安さです。パフォーマンスプランの機能に加えて、決済手数料を3.3%まで抑えることができます。オンラインビジネスでの取引金額が大きい店舗にとってはお得なプランです。
STORES
キャッシュレス決済・POSレジ・ネットショップを、シームレスにつなげられるシステムです。レジで登録した商品は、ネットショップ上にそのまま反映されるため改めて登録する必要がありません。
売り切れ商品についても自動で反映してくれるため、ストレスフリーな運営が可能です。
初期費用・月額費用
STORESのシステム導入費や解約手数料については一切不要です。ネットショップを利用しても追加料金はかかりません。iPadでのみ利用ができるアプリなので、必要に応じて購入する必要があります。
月額利用料については以下の通りです。
・フリープラン 0円
基本的なレジ機能・キャッシュレス決済・売上分析・在庫管理・ネットショップ連携が可能です。無料で利用できる機能が豊富ですが、ネットショップの決済手数料は5%と割高になります。
・スタンダードプラン 2,178円(3月31日まで。4月1日からは3,480円)
フリープランで利用できる機能に加えて、バーコードスキャンに対応できます。商品にバーコード番号を登録しておくだけで、iPadのカメラやスキャナーを使いカートへの自動追加が可能です。ネットショップの決済手数料も3.6%となっています。
予約システムも導入無料
導入費無料のSTORES予約と組み合わせることで、ネット予約やオンラインレッスンを始められます。導入手数料は無料で、月額費用に関しては機能に応じて4つのプランから選択可能です。
顧客がLINEから、予約や日程変更・キャンセルが行えるようになります。店舗側も、専用アプリで場所や時間を選ばず予約状況の確認がスムーズです。都度カード決済・月謝・回数券など支払い方法の管理もまとめて行えます。
店舗の業態や規模に合わせた店舗アプリも作成できる
店舗オリジナルのアプリを開設できます。複数パターンから店舗のブランドに合わせたアプリデザインを選択可能です。ネットショップはもちろんのこと会員カードやポイント・顧客ランクも設定でき、効果的にアピールを行えます。
顧客ごとのデータの保存や管理・アプリによる費用対効果も確認できるため、経営戦略も立てやすくなるでしょう。導入費用や月額利用料は業態や店舗の規模により異なるので、詳細については問い合わせが必要です。
Airレジ
求人サイトでおなじみのリクルートが提供するPOSレジアプリです。シンプルな画面設計が好評で、業種や店舗の規模を問わず人気があります。利用店舗数は2022年12月時点で709,000アカウント以上です。
初期費用・月額費用
システムの初期費用・月額利用料などは一切かかりません。注文入力や会計・管理・分析機能・サポート料金も追加料金なしで利用できます。無料による利用制限もなく、機能のフル活用が可能です。
キャッシュレス導入キャンペーン実施中
Airペイでは、新規利用開始でiPadとカードリーダーを無料貸与してくれるキャンペーンを実施中です。Airペイのシステム利用料も無料なので、通常よりもお得にキャッシュレス決済を導入できます。
Airペイの決済手数料は3.24%〜3.74%となっており、業界最安水準の数字です。売上金の振込手数料も無料で、導入後も運用しやすいサービスとなっています。
Airレジ オーダーでスムーズな飲食店業務が可能
提携システムのAirレジ オーダーと組み合わせることで、飲食店でもスムーズな運用が可能です。初期導入サポート費はプランによって異なりますが、最安で0円から始められます。機器費用や月額費用については別途必要です。
「Airレジ オーダー」では、顧客のスマホから注文ができるセルフオーダーを利用できます。iPhoneやiPod touchをハンディとして運用できるため、操作性もスムーズです。オーダーはキッチンモニターに自動で反映され、伝達忘れの心配もありません。
POSレジアプリとは?
店舗の会計や運営業務に必要な機能を、ひとつに集約させたアプリのことを指します。基本的なレジ機能だけでなく在庫管理や売上状況・顧客管理など幅広い情報を一元管理することが可能です。
POSレジ自体は複数店舗の情報を容易に管理できるため、大規模店舗を中心に導入されています。大手スーパーやコンビニなどに設置されており、一番見られるタイプのレジと言えるでしょう。
レジとしての機能が優れているものの、機器からの導入が必須なので初期費用が非常に高い点が特徴です。機器の設置にもある程度のスペースが必要なため、小規模店舗での導入は難しいというデメリットがありました。
POSレジアプリは、iPadやAndroid端末などにインストールして利用できるため省スペースでの設置が可能です。対応端末があれば費用を抑えられるので、小規模店舗や新規オープンでも導入がしやすくなっています。
POSレジアプリを利用するメリットは?
ここからは、POSレジアプリを利用するメリットとデメリットについて解説していきます。まずはメリットから見ていきましょう。
会計処理の負担を軽くすることができる
業種によっては、軽減税率により異なる税率を扱う場合があります。従来のレジスターの場合、自身で税率ごとに計算しなければなりません。時間や業務負担が増えるばかりでなく、計算ミスのリスクも生じやすくなります。
POSレジなら、商品ごとの適用税率の事前登録が可能です。イートインやテイクアウトによる税率の切り替えもアプリ上で行えるため、スピーディに会計を行えます。計算ミスも発生しにくく、レジ締め業務もスムーズです。
導入コストや利用料が安い
POSレジアプリはiOSやAndroid端末にインストールして使用するため、専用機器が必要ありません。周辺機器も安価なものが多く、必要に応じて揃えるだけなので導入費用を抑えられます。
月額制で利用料が必要なアプリもありますが、基本的なレジ機能であれば無料で利用できるものも多いです。有料の場合でも必要な機能のみを組み合わせられるので、コストパフォーマンスは高いといえます。
操作性が良い
多くのPOSレジアプリは、さまざまな方が操作することを想定して作られています。年齢層や身体的特徴といった枠にとらわれず、扱うことができるよう画面設計も工夫されているのです。
そのため、普段からタブレットを使い慣れている人でなくても比較的早く操作を覚えることができます。操作性の高さから、業務負担による離職率の抑制や入力ミスの軽減も期待できるでしょう。
売上分析や顧客分析を行うことができる
POSレジアプリは、リアルタイムで販売情報や顧客分析のデータを取得できます。売れ筋商品やどんな顧客にニーズがあるのかも分析できるので、効率の良い経営戦略も立てやすくなるのです。
どの程度まで分析を行えるかはメーカーやプランにより異なるので、導入前に確認する必要があります。どのデータをどのレベルまで分析したいのかを明確にしておくと、導入を決める際の比較ポイントになるでしょう。
在庫管理ができ業務の改善につながる
在庫状況の管理は、店舗運営において非常に重要な部分になります。きちんと管理していたつもりでも、差異が生じてしまうこともあるでしょう。顧客が求めていたのに在庫がなかった…といった機会損失を防ぐためにも正確な在庫管理は必要です。
POSレジアプリは、商品が売れたタイミングで在庫数を変更してくれます。在庫が不足するとアラートで知らせてくれるアプリもあり、適切な管理が可能です。店舗間での移動も記録できるアプリもあるので、原因不明な在庫差異も防げます。
人件費の削減につながる
POSレジアプリは操作性の高さや会計の正確さがメリットです。そのメリットにより、ほとんどのスタッフが抵抗を感じることなく扱えます。レジ専用のスタッフを雇う必要がないため、人件費削減に繋げられるのです。
リピーターの獲得につながる
POSレジは、慣れてしまえばほとんどのスタッフが抵抗なく扱えます。そのため、購入前の案内から購入後のケアまで一人で完結できるのです。顧客に対して手厚い接客を行えるため、リピーターの獲得も期待できるでしょう。
顧客ごとの購入履歴も確認できるため、関心が高い商品の提案もしやすくなります。会員カードやポイント制度の導入もでき、値引きとは違った付加価値の提供も可能です。
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POSレジアプリを利用するデメリットは?
続いては、POSレジアプリを利用することで生じるデメリットを紹介します。
導入費用が掛かる
POSレジアプリは比較的安価で導入できるものの、具体的な金額はメーカーにより異なります。スムーズな会計を実現させるためには周辺機器も必要になるため、どうしても導入費用はかかってくるでしょう。
しかし、メリットでも紹介した通りPOSレジの導入によって人件費の削減や業務効率化は期待できます。長期目線で見ていくと、コストの削減だけでなく利益の向上にも繋げられるのです。
使い慣れるまでに時間が掛かる
POSレジアプリの操作性が高いとはいえ、初めて扱うシステムは誰でも戸惑います。搭載されている機能が多ければ多いほど、使い慣れるのに時間はかかるでしょう。普段タブレットの操作に慣れていない方であれば、感じる負担の大きさはかなりのものです。
このデメリットを解消するには、店舗に在籍しているスタッフが操作しやすい製品を選ぶことが重要になります。可能であれば、導入前にデモ体験をして実際の操作感を試すのがおすすめです。導入時の操作トレーニングに対応してるメーカーを選ぶのも良いでしょう。
停電すると使えなくなる
POSレジアプリはクラウド上にデータを集めているため、インターネット環境が必須条件となります。そのため、停電が発生してしまった場合には起動できないという点が最大のデメリットです。
メーカーによっては、一定時間内であれば基本的な会計のみ対応できるよう設計されています。しかし、近年では長時間にわたる大きな停電は発生しにくい状況なので、過度に心配するほどではないでしょう。
ウイルスや盗難への対策が必要
インターネットを利用することで心配な点として、ウイルスの侵入や情報漏洩による被害があります。アプリ内にはさまざまな重要なデータが保存されているため、充分な対策が必要です。
対策として事前に端末のセキュリティ対策を万全にしておきましょう。USBの制限は、データの抜き取り防止におすすめです。被害にあってしまった時のために、レジの操作状況が見える位置への防犯カメラの設置も有効な方法になります。
POSレジアプリの費用相場はいくら?
POSレジアプリの導入には、周辺機器の購入などの初期費用とシステム利用料による月額費用が必要です。ここでは、POSレジアプリの初期費用・月額費用の相場について解説していきます。
初期費用の相場
POSレジアプリを導入する際に、アプリのインストール代や周辺機器を揃える必要があります。すでにある場合は新しく購入する必要はありませんが、端末から揃える場合は最低でも15万円程度必要です。
希望する運用方法や業種によって必要な機器は変わってくるので、詳細はメーカーに問い合わせましょう。事前に必要な機器を洗い出しておくことによって、具体的な費用が出しやすくなります。
月額費用の相場
アプリやプランによっては、利用料として月額費用が必要になります。金額はアプリによって大きく異なりますが、数百円〜1万円前後が相場です。レシートを発行する場合は、別途ロール紙やインク代といった消耗品費がかかります。
また、POSレジはインターネットを利用するため、通信費が必要です。アプリ自体は無料で利用できるものもありますが、消耗品やインターネット通信費についても考慮しましょう。
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POSレジアプリを安く利用するには?
ここまで、POSレジアプリの相場について解説してきました。POSレジアプリは他タイプのレジと比較しても安価での導入・運用が可能です。では、これ以上安く導入できる方法はあるのでしょうか。以下で解説していきます。
無料で利用できるサービスを利用する
一番手軽な方法として、無料で利用できるアプリを利用することが挙げられます。基本的なレジ機能であれば、無料で利用できるアプリは多いです。逆をいうと、利用できる機能に制限があるので店舗によっては使いづらいと感じるでしょう。
有料であっても、使い方次第でコスト以上の効果を期待できます。利益を生み出すことができる機能もあるので、必要に応じて有料プランとの組み合わせがおすすめです。
補助金を活用する
周辺機器の導入費やシステム利用料を安く抑えるためには、補助金の利用も非常に有効です。POSレジアプリの導入費に申請できる補助金は以下になります。
- IT導入補助金
- 小規模持続化補助金
- ものづくり補助金
- 業務改善助成金
それぞれ解説します。
・IT導入補助金2023
通常枠(A・B類型)
中小企業・小規模事業者などが、今後数年にわたって直面する制度変更に対応するための生産性向上が目的です。生産性を向上させるためのITツールを導入するための経費を一部補助してくれます。
・デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)
中小企業・小規模事業者などが導入するソフト(会計・受発注・決済・EC)の経費を一部補助してくれます。インボイス対応も見据えた、企業間取引のデジタル化推進が目的です。デジタル化基盤導入類型ではハードウェア購入費も補助対象になります。
参考:IT導入補助金2023
・小規模持続化補助金(一般型)
小規模事業者などが今後直面する制度変更に対応するための取り組みを一部補助してくれます。地域雇用や産業を支える小規模事業者の生産性向上・持続発展が目的です。
・ものづくり補助金
中小企業や小規模事業者などが革新的サービスや試作品の開発、生産プロセスの改善などの取り組みが目的です。生産性を向上させるための設備投資を支援してくれます。
参考:ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
・業務改善助成金
生産性向上のための設備投資などを行うとともに、事業場内における最低賃金の引き上げが目的です。機械設備・コンサルティング導入・人材育成・教育訓練にかかった費用の一部が補助されます。
参考:業務改善助成金
リースを利用する
周辺機器を導入する際にリースを利用する事で、初期費用を安く抑えることができます。リースとはリース会社に新品の機器を借りる代わりに契約期間中、使用料を支払うシステムです。リースのメリット・デメリットは以下になります。
・最新の製品を利用できる
・初期費用を安く抑えられる
・月額使用料は一律なので、運用計画を立てやすい
・契約期間中の途中解約はできない
・トータルコストは一括購入と比べて割高
・事前審査に通過しなければ契約ができない
サブスクを利用する
リースと同様、サブスクで利用できる機器を選ぶことも有効な手段となります。リースと同じように初期費用を抑えることができ、月額費用も定額なので大幅なコストカットが可能です。
リースとの最大の違いは、いつでも解約ができる点にあります。スマレジであれば、万が一の際にも自然故障に限り無制限で交換可能です。周辺機器も自由に選べるので、詳細については問い合わせましょう。
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まとめ
POSレジアプリは既存の端末にインストールすることで利用できるため、安価での導入が可能です。その手軽さから小規模店舗や新規オープンの際にも導入しやすく、年々需要が高まっています。
アプリによって得意とする業種が変わってくるので、導入する前の下調べは必ず行いましょう。同時に、どのように運用したいのか・どんな機能が欲しいのかも洗い出しておくことで製品を選びやすくなります。
補助金やリースなど導入費用を更に抑える方法もあり、店舗の状況に応じての検討がおすすめです。
よくある質問
以下では、POSレジアプリについてのよくある質問をまとめています。
- POSレジアプリとはなんですか?
-
POSレジアプリの前に、まずはPOSレジについて理解しておく必要があります。POSレジとは会計時に「いつ」「誰が」「どこで」「どれを」購入したのかなどを、データ集計できるレジです。
従来のターミナル型POSレジは、複数店舗の情報を詳細に一元管理できるため大型店舗で導入されています。しかし、大型の機器を導入するため高額な初期費用とある程度の設置スペースが必要です。
POSレジアプリは、POSレジシステムをiPadやAndroid端末にインストールして利用ができます。既存の端末を利用できるので、初期費用をおさえられる上に省スペースでも設置が可能です。
手軽に導入できる点から、小規模店舗や新規オープンでも利用しやすいというメリットがあります。幅広い業種で利用ができ店舗運営に必要な機能が豊富なため、年々シェア数が増加しているシステムです。
- POSレジアプリの選び方は?
-
POSレジアプリの種類は非常に多いです。そのため、初めて導入を検討する際にはどれがいいのか分からず迷ってしまう方もいるでしょう。POSレジアプリを選ぶ際には、以下のポイントを抑えるのがおすすめです。
・目的に合ったサービスを選ぶ
・予算・価格で選ぶ
・アプリが得意な業種や業態で選ぶ
・オープンAPIがあるかどうかで選ぶ
・サポート体制の充実度で選ぶ導入を検討する際には、事前に「どのように運用したいのか」「どんな機能を利用したいのか」を洗い出しましょう。なんとなく「機能が多いから」という理由だと、使わない機能が多かった場合にコストが無駄になります。
また「安いから」という理由であった場合、使い勝手が悪ければ安物買いの銭失いにもなりかねません。導入してから後悔しないように、可能であれば事前にデモを利用することもおすすめです。
- POSレジアプリは無料で利用できる?
-
POSレジアプリはメーカーによっては無料での利用も可能です。しかし、全ての機能が無料というわけではありません。基本的なレジ機能のみ利用可能であったり、最初の数カ月であれば全ての機能が無料という場合もあります。
期間や機能に制限がなく無料で利用できるアプリであっても、キャッシュレス決済手数料の支払いは必要です。レシートを発行する店舗であれば、用紙やインク代などの消耗品費がかかります。
また、POSレジアプリは性質上インターネット環境が必要不可欠です。Wi-Fiなどのインターネット通信費は必ずかかっておくものと理解しておきましょう。
- POSレジアプリのメリットは?
-
POSレジアプリのメリットは以下の通りです。
・会計処理の負担を軽くすることができる
・導入コストや利用料が安い
・操作性が良い
・売上分析や顧客分析を行うことができる
・在庫管理ができ業務の改善につながる
・人件費の削減につながる
・リピーターの獲得につながるPOSレジアプリは導入コストが安く、機能性に優れている点が最大のメリットです。また、会計の他に売上や顧客に関する分析・在庫管理など店舗運営に欲しい機能も自由に組み合わせられます。
操作性も優れておりレジの業務負担を軽減できるため、人件費の削減や離職率を抑えることが可能です。顧客へ手厚いサービスも提供でき、リピーターの獲得も期待できるでしょう。
- POSレジアプリのデメリットは?
-
POSレジアプリのデメリットは以下になります。
・導入費用が掛かる
・使い慣れるまでに時間が掛かる
・停電すると使えなくなる
・ウイルスや盗難への対策が必要POSレジアプリは機能の豊富さや操作性の高さから、デメリットはほとんどないといえます。しかし、初めて導入する際には周辺機器を揃えたりメーカーによっては利用料を支払うため初期費用が必要です。
また、導入する際に店舗スタッフへ操作方法をレクチャーしなければならない点もデメリットでしょう。他にも、POSレジを最大限に活用するためにはインターネット環境が必須です。それに伴う対策は必ず行わなければなりません。
しかし、POSレジアプリはメリットが大きく使い方次第ではコストを削減することも可能です。導入する際に生じるデメリットも長い目で見れば、プラスに転じられるでしょう。
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