自動釣銭機とは、現金の計算や授受を自動で行ってくれる機器のことです。現金を投入するだけで計算し、会計金額との差額をスピーディーに排出します。計算の精度も高いので正確に現金を管理でき、会計業務だけでなくレジ締め業務の効率化が期待できるのです。
今回は自動釣銭機とPOSレジを連携させることのメリットや、導入費について解説していきます。POSレジを選ぶ際のポイントやおすすめのメーカーについても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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自動釣銭機にPOSレジを連携させるメリットとは?
自動釣銭機はPOSレジと連携することで、セミセルフレジまたはフルセルフレジとして運用可能です。
自動釣銭機とPOSレジを連携させれば、精算は顧客がみずから行うので会計がスムーズになり、お釣りの渡し間違いも無くなります。そのため、営業終了後のレジ締め作業にかかる時間を短縮できます。
また、新型コロナウイルスの影響で、以前よりも衛生面を気にする方が増えていますが、自動釣銭機を利用すれば、直接のお釣りの受け渡しがなくなるので非接触で会計が可能です。
衛生面を強く意識する顧客は増えているので、自動釣銭機を導入することで新規顧客の獲得も期待できます。
自動釣銭機に連携できるPOSレジの価格は?
自動釣銭機に連携できるPOSレジの価格相場は100万~150万程度です。
スマレジの場合は約100万円で導入でき、導入サポートも付いているので、比較的安価で導入できます。
【スマレジ価格例】
導入プラン | プレミアムプラス プラン(月額8,800円) |
機器構成 | iPad、自動釣銭機、iPadスタンド、バーコードリーダー |
サポートオプション | [導入サポート] アプリ・自動釣銭機のセットアップ、トレーニング [自動釣銭機] グローリー株式会社による組立設置費用、 通常年間保守契約 プラン |
初期費用合計 | 100万円 |
なお、キャッシュレス決済端末やレシートプリンターなどの周辺機器を導入する場合は、価格が変動します。
自動釣銭機に連携できるおすすめのPOSレジ
ここでは、自動釣銭機に連携できるおすすめのPOSレジを、紹介していきます。
スマレジ
- iPadをPOSレジとして活用できる
- シンプルな操作性
- 導入実績が豊富
圧倒的な導入実績 おすすめNo.1
スマレジは非常に人気があるPOSレジで、基本的なレジ機能を無料で使用可能です。自動釣銭機と連動ができ、iPadなどとセットで約100万円なので、比較的安価で導入できます。
連携できる自動釣銭機は「グローリー380」で、顧客側の使いやすさを重視しており、コンパクトなので導入しやすいでしょう。また、自動釣銭機は機器サブスクプランで月額31,570円から導入することも可能です。
・製品情報
導入費用例 | 約100万円 (iPad、自動釣銭機、iPadスタンド、バーコードリーダー) |
料金プラン | スタンダード:月額0円(1店舗のみ) プレミアム:月額4,400円(1店舗につき) プレミアムプラス:月額7700円(1店舗につき) フードビジネス:月額11,000円(1店舗につき) リテールビジネス:月額13,200円(1店舗につき) 機器サブスクプラン:月額31,570円~(自動釣銭機セット) |
主な機能 | 基本のレジ機能、周辺機器対応、売上分析、顧客管理、複数店舗管理、本部管理、キャッシュレス決済、予算管理、小売店向け在庫管理、受注管理、免税対応、軽減税率対応、スマレジ・アプリマーケット、外部システム連携、スマレジAPI、スマレジ・タイムカード連携、オーダーエントリー、オフライン対応、セルフオーダー、 商品別税設定、データのCSV出力、スタッフ管理、セルフレ・券売機、クイックコマンド、トレーニングモード、スマレジ・ストア、イベントカレンダー、PL管理、アラート通知機能 |
保守・サポート対応 | メールサポート(平日9:00~22:00のみ) 365日対応コールセンター(受付時間:9:00~22:00)※365日対応コールセンターはプレミアムプラス以上のプランのみ |
POS+
- 業種に特化した機能・プランが用意されている
- グローリー社製の自動釣銭機を連携できる
- さまざまな外部サービスと連携できる
POS+は、非常に多機能なPOSレジで、キャッシュレス決済端末や自動釣銭機との連動ができます。様々な業種に特化した機能が備わっているため、幅広い用途に対応できます。さまざまな外部サービスと連携できるため、拡張性も高いです。
料金は他のPOSレジよりも高めに設定されていますが、機能性を考慮するとそれほど高くはないでしょう。また、 サポートが充実しており、初期設定・設置サポートがあります。その他、365日電話サポート・全国無制限の駆けつけサポートも料金に含まれているので初めての方でも安心して利用可能です。
・製品情報
導入費用例 | iPad(最新モデル)+月額利用料金 (料金はプランによって異なる) |
料金プラン | 小売店:月額12,000円~ 飲食店:月額12,000円~ 飲食店(小規模店舗)月額6,000円~ 美容・サロン:月額12,000円~ |
主な機能 | 【全プラン共通】 レジ機能、売上管理、 顧客管理、複数店舗管理、多言語対応、外部システム連携、 【小売店のみ】 帳票機能、バーコード印刷、予約・ 取り置き、バンドル販売・セット販売・セール販売、 【飲食店のみ】 予約販売、キッチン伝票出力 【美容・サロンのみ】 電子カルテ、スタッフの目標管理 |
保守・サポート対応 | 導入店舗専用コールセンター(10:00~22:00) 全国駆けつけサポート設置サポート |
スクエア
- 最短翌日入金
- 最短即日導入が可能
- POSレジ機能を無料で使える
スクエアは、Squareリーダーがあればスマホかタブレットに接続するだけですぐに使用できます。非常にシンプルな操作性となっており、ECサイトの開設ができるため、実店舗とネットショップの運営をしたい方におすすめです。
また、POSレジ機能を無料で使用でき、売上・顧客・勤怠・複数店舗管理機能などが備わっています。メール・チャットでのサポートの他、電話サポートにも標準対応しているので、万が一トラブルがあった際も安心です。
・製品情報
導入費用例 | POSレジ機能0円+Square スタンド+mPOP(キャッシュドロワー一体型プリンター)セット=92,760円 |
料金プラン | フリー月額:0円 プラス月額:6,000円 レストランPOSレジ:13,000円 リテールPOSレジ:13,000円プレミアム(要問合せ) |
主な機能 | 売上管理、顧客管理、勤怠管理、複数店舗管理、eギフトカード、キャッシュレス決済、 予約管理、売上データ分析、スタッフ管理、顧客リスト【リテールPOSレジ】在庫管理、オンライン販売、 |
保守・サポート対応 | 電話サポート(受付時間10:00~18:00) ※年末年始・臨時休業日を除く |
STORES
- 特定の業種はキャッシュレス決済手数料がお得
- キャッシュレス決済端末が非常にコンパクト
- セキュリティがしっかりしている
STORESは、POS レジ機能を無料で利用可能です。また、キャッシュレス決済を利用する場合、通常3.24%の決済手数料が医療機関では1.50%からになります。また、美容室・床屋・クリーニングで利用する場合も決済手数料がお得になり、2.48%から利用可能です。
導入にあたっては、経験豊富なスタッフが導入前から丁寧にヒアリングを行い、ニーズに沿った提案をしてもらうことができます。
・製品情報
導入費用例 | 初期費用0円+iPad+フリープラン=0円(既にiPadを持っている場合) |
料金プラン | フリープラン:無料スタンダード:2,178円 |
主な機能 | アイテム選択、バーコードスキャン、手入力、割引、軽減税率、カート一時保存、レシート発行、領収書、STORES決済、カスタム決済手段、選択画面のカスタマイズ、レジ締め・現金管理、入出金の管理、取引実態の確認、精算レシート、期間別売上、アイテム別売上、カテゴリ別売上、CSVダウンロード、アイテム登録、アイテム一括登録、アイテムカテゴリ、在庫管理、ネットショップの公開、在庫共有機能、ネット注文一覧 |
保守・サポート対応 | 電話サポート(平日 10:00~18:00) |
エアレジ
- 0円でカンタンに利用できる
- 663,000以上のアカウントが利用している
- 店舗経営に役立つさまざまなサービスとの連携できる
基本的なレジ機能や商品管理・売上報告・分析を備えており、外部システムと連携することで、席予約や予約管理も可能です。 Airレジオーダーと連携すれば飲食店の注文・調理・配膳業務も簡単に行えます。
自動釣銭機は、グローリー300シリーズと連携可能です。また、エアレジはiPadにアプリをインストールしてPOSレジとして利用するので、省スペース化が可能です。
・製品情報
導入費用例 | iPad49,800円~+レシートプリンター24,800円~+キャッシュドロア9,020円~=83,620円~ |
料金プラン | 初期費用・月額費用・サポート全般・すべての機能の利用料:0円 |
主な機能 | 商品入力、割引・ 割増、端数値引、軽減税率、非課税、キャッシュレス、レシート出力、キャッシュドロア連携、領収書発行、バーコード読み取り、オフライン機能、伝票一覧、個別会計、返品・返金、会計前レシート、カスタマーディスプレイ機能、リソース管理、入出金、レジ締め前伝票一覧、訂正伝票作成、レジ点検・ 清算・清算履歴、取引履歴、点検レシート、清算レシート、日別売上、商品別売上、売上集計CSVのダウンロード、会計明細CSVのダウンロード、顧客管理、商品管理、基本情報管理、出前館連携 |
保守・サポート対応 | メール、チャット |
ユビレジ
- さまざまな業態・規模で使用可能
- 飲食店向けの機能が充実
- 既に持っているiPadを利用できる
ユビレジは1ヶ月の無料お試しプランがあり、 リースやレンタルでの導入も可能です。レンタルの場合は、初期費用0円で導入できるのでコストを抑えられます。さまざまな外部システムとの連携もでき、自動釣銭機やキャッシュレス決済との連携が可能です。
レジ端末はiPadを使用するため、直感的に操作できます。 また、設置・商品登録サポートがあり、導入後はメールもしくは電話でサポート対応してもらうことも可能です。
・製品情報
導入費用例 | 要問い合わせ(レンタルプランの場合は初期費用0円) |
料金プラン | 1ヶ月お試しプラン:月額0円 プレミアムプラン:月額6,900円~ ユビレジハンディ(飲食店向け):月額1,500円~ ユビレジ在庫管理:月額4,500円~ リースプラン:要問合せ レンタルプラン:初期費用0円 ・電話サポート月2,000円 ※導入後2ヶ月間は無料 |
主な機能 | レジ機能、キャッシュレス機能、原価・勤怠・予実管理、ユビレジハンディ、ユビレジ QRオーダー&決済、ユビレジセルフオーダー、在庫管理、顧客管理、CRM機能、 売上管理、分析機能、複数店舗管理、ユビレジAPIなど |
保守・サポート対応 | 無料メールサポート(平日10:00~17:00) 標準電話サポート:月額利用料:無料 受付時間:(年末年始く)平日 10:00〜18:00 電話サポートプレミアム・月額利用料:2,000円 受付時間:年中無休 10:00〜22:00 |
ポスコ
- 電子カルテレセコンと連動可能
- 売上区分別の管理ができる
- 機器の設置サポートはある
ポスコは、クリニック・病院POSシステムを提供しています。POSレジ・レセコン・自動釣銭機との連動が可能です。電子カルテ・レセコンで確定した請求金額をPOSレジと連動できるため、正確かつ迅速に精算業務を行えます。
また、保険診療・自費診療・物販の3つの区分で売上を管理でき、物販のみのレシートを出力することが可能です。導入の際は、機器の設置・動作確認・オペレーション指導を行ってくれるので、安心して導入できます。
・製品情報
導入費用例 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
主な機能 | 商品マスタ登録、JANマスタ管理、仕入先マスタ管理、メーカーマスタ管理、大分類マスタ管理、部門マスタ管理、レセコン連動、患者別集計、売上区分別集計、保険種類別集計、次の操作へのメッセージや点滅表示、キャッシュレス決済端末連動、自動釣銭機連動、セルフレジ機能、値札発行、複数店舗管理、卸売・売掛管理、顧客ポイント共有、ネットショップ在庫管理との連動など |
保守・サポート対応 | 24時間サポート |
BCPOS
- 月額5,000円から利用可能
- 自動釣銭機を相場より安く導入できる
- 複数のハードウェアから選択できる
BCPOSは、25年の販売実績があり、小売店や飲食店などさまざまな業種・業態で使用可能です。 これまでの導入実績は2万台以上あり、ECサイトや在庫連動、アプリ会員証などにも対応しています。オプション機能では、EC在庫連動やクラウド店舗本部管理システムなどに連携可能です。
月額・年額で契約すると、常に最新バージョンのPOSシステムを無料で使用可能です。また、通常の電話サポートは無料で利用できます。
・製品情報
導入費用例 | POSセット(黒)ハード一式・224,000円 POSソフトパッケージ ベーシックプラン「基本システム」(初回5,000円×6か月分)(ソフトウェア保守+バージョンアップ費用を含む)・30,000円 BCPOSハードウェア保守・18,000円 導入設置費(ハードの現地セッティング、ソフトのインストールをサポート・51,000円 導入指導費(POSの現地操作説明・勉強会)・75,000円 合計398,000円 |
料金プラン | BCPOSベーシックプラン(基本システム) ・月額5,000円BCPOSスタンダードプラン(基本システム+オプション×1) ・月額10,000円BCPOSダブルプラン(基本システム+オプション×2)・月額13,500円BCPOSトリプルプラン(基本システム+オプション×3) ・月額16,000円BCPOS追加オプション(3つ以上のオプションを追加する場合1オプションにつき)・+月額4,000円 【1年パックプラン】BCPOSベーシックプラン(基本システム) ・年額54,000円BCPOSスタンダードプラン(基本システム+オプション×1)・年額108,000円BCPOSダブルプラン(基本システム+オプション×2)・年額145,800円BCPOSトリプルプラン(基本システム+オプション×3)・172,800円BCPOS追加オプション(3つ以上のオプションを追加する場合1オプションにつき)・+43,200円 【買取パックプラン】BCPOSベーシックプラン(基本システム)・270,000円BCPOSスタンダードプラン(基本システム+オプション×1)・540,000円BCPOSダブルプラン(基本システム+オプション×2)・729,000円BCPOSトリプルプラン(基本システム+オプション×3)・864,000円BCPOS追加オプション(3つ以上のオプションを追加する場合1オプションにつき)・216,000円 |
主な機能 | レジ機能、免税電子化対応、 自動釣銭機連動、キャッシュレス決済、クラウド連動、複数店舗管理、在庫管理、顧客管理、棚卸、インボイス対応、各種バーコード関連機能、データの取り込み・切り出しなど |
保守・サポート対応 | 電話サポート:平日10時~18時有料電話サポート:365日10時~22時(月額3,800円・年額33,600円)ソフトウェア保守 :15,000円/1台・2台目以降+5,000円)出張パソコン設置・入れ替えサービス:40,000円~/1台(2台目以降+10,000円)ビジコム出張トラブル対応:25,000円~/1台BCPOSデータ救出サービス:成功時40,000円/1台データコンバート:30,000円~/1台データ修正や加工:10,000円~/1台データ集計のためのCSV出力等:10,000円/1台パソコンリカバリサービス:15,000円~/1台ハードウェア保守:月額3,000円~(365日9時~20時55分) |
POSレジの選び方は?
ここからは、POSレジの選び方について解説していきます。
価格・予算で選ぶ
POSレジを導入する際に一番気になる点といえば、費用面でしょう。POSレジにかかる費用は、ざっくりと「初期費用」「月額費用」の2種類に分けられます。今回紹介しているタブレット型POSレジであれば、初期費用は自動釣銭機込みで100万円程度です。
月額費用もメーカーにより幅はありますが、月1万〜2万円程度が相場となります。POSレジの導入を決める際には、自店がどの程度まで予算を出せるのかを洗い出しておくと良いでしょう。
POSレジを取り扱っているメーカーは非常に多いため、予算を決めておくことである程度まで絞り込むことができます。
目的に合わせた機能で選ぶ
目的に合わせた機能が利用できるかどうかでPOSレジを選ぶのも、有効な手段です。例えば「自動釣銭機と連携させてセミセルフレジとして運用したい」というのも、立派な比較ポイントとなります。
飲食店や美容・サロンであれば、業種に特化した機能が利用できると非常に便利です。外部会計ソフトと連携することで、よりスムーズに店舗状況を把握することができます。利用できる機能や連携できる外部ソフトの種類は、メーカーにより異なるため確認が必要です。
システムをフル活用できるよう「どのように運用したいのか」「どんな機能を使いたいのか」を明確化しておきましょう。
サポート体制で選ぶ
POSレジを導入した後に重要なポイントとなるのが、トラブル時のサポート体制です。レジに不具合が生じてしまうと、会計作業が正常に行えなくなります。何日もトラブルが解消されなければ最悪の場合、店舗の運営にまで影響が出てしまうのです。
サポート内容や料金は、メーカーにより異なります。電話やメールのみの場合もあれば、現地への訪問サポートに対応しているメーカーなどさまざまです。サポートが手厚いほど金額は高くなるので、自店がどの程度のサポートが必要なのかを明確にしておきましょう。
POSレジの費用を抑えて利用するには?
先ほどもご紹介しましたが、タブレット型POSレジの導入費用は0〜50万円程度になります。自動釣銭機も一緒に導入すると100万円程です。他のタイプと比べれば安価にはなりますが、さらに安く導入できる方法はあるのでしょうか。以下で詳しく解説します。
リースで導入する
リース会社から新品の機器を借りる代わりに、毎月料金を払い続けるシステムのことです。レンタルと比べて、契約期間が数年単位であることが一般的になります。リース会社が契約者の代わりに機器を購入してくれるので、機種を選べるという点がメリットです。
デメリットとしては、契約期間中の途中解約ができないという点が挙げられます。また、料金にはリース会社に対する手数料が上乗せされているため、トータルコストは一括購入よりも高いです。最新機器を定期的に入れ替えたい店舗には最適な方法でしょう。
レンタルで導入する
リースと同様、契約会社から機器を借りる代わりに料金を支払うシステムとなります。リースとの違いは、契約期間が数時間〜数週間と短いという点です。また、レンタルの場合は新品を借りられることは少ないでしょう。
契約期間が短いため事前審査が必要なく、比較的早く機器を受け取れるというメリットがあります。デメリットとしては、契約期間の短さからリースよりも料金設定は割高です。試しに使ってみたい・イベントなどで一時的にレジを使いたい方におすすめの方法でしょう。
サブスクを活用する
月単位や年単位で設定された料金を支払うことで、サービスを利用できるシステムのことを指します。定義としてリースやレンタルは機器に対して支払うのに対し、サブスクはシステムに対して支払うことが多いです。
スマレジには「機器サブスクプラン」があり、手厚いサポートを利用できます。自然故障の場合、無制限で交換対応してくれるため用意されているプランもさまざまです。契約期間の縛りがなければいつでも解約でき、新規オープンのスモールスタートに最適でしょう。
補助金を利用する
補助金とは、国や自治体の政策目的に沿った取り組みを行う事業者をサポートする制度です。多くの場合、目的を達成する際にかかった費用の一部が給付されます。補助金の注意点として、必ずしも申請を全ての事業者に支払われるわけではありません。
事前に審査が必要で継続的な報告が必要な補助金もあり、実際に支払われるまで期間を要します。補助金によって達成すべき目標や補助率・支払い上限額は異なるので、事前に対象の補助金の詳細を確認しましょう。
POSレジの導入時に使える補助金については、以下で詳しく解説します。
POSレジ導入時に利用できる可能性がある補助金は?
POSレジの導入時に申請できる補助金は、以下の通りです。
- 小規模事業者持続化補助金(一般型)
- ものづくり補助金
- IT導入補助金
- 事業再構築補助金
- 業務改善助成金
- 働き方改革推進支援助成金
それぞれを詳しく解説していきます。
小規模事業者持続化補助金(一般型)
持続化補助金とも呼ばれており、小規模事業者が自社の経営を見直し販路開拓や生産性向上の取り組みを支援します。事業者自らが、持続的な経営計画を作成した上で行う取り組みが重要ポイントです。
申請類型は「通常枠」「賃金引上げ枠」「卒業枠」「後継者支援枠」「創業枠」があります。対象者は業種により異なりますが、常時使用する従業員が5〜20名の法人・個人事業・特定非営利活動法人です。
免税事業者から適格請求書発行事業者に転換する事業者には、補助上限額を一律50万円上乗せしてくれます。申請受付締切は、現在公開してる段階で2023年6月1日(第12回)と2023年9月7日(第13回)です。
申請方法は、電子申請もしくは郵送でのみ受け付けています。その他条件がいくつかありますので、詳細については公式サイトを確認しましょう。
ものづくり補助金
正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といいます。中小企業や小規模事業者などが、数年にわたり行われる制度変更に対応するための対策を促進することが目的です。
革新的サービス開発や試作品開発・生産プロセスの改善を行い、生産性向上のために設備投資した一部が補助されます。申請枠は「通常枠」「回復型賃上げ・雇用拡大枠」「デジタル枠」「グリーン枠」「グローバル市場開拓枠」があります。
対象者は業種により異なりますが、条件に該当してる中小企業・特定事業者・特定非営利活動法人、社会福祉法人です。補助率や補助額についても申請枠や従業員数により異なるので、詳細は公式ホームページを確認しましょう。
申請受付締切は、現在公開している段階で2023年4月19日17時まで(14次)です。14次締切終了後も、令和6年までは切れ目なく公募を実施する予定となっています。
IT導入補助金
「通常枠(A・B類型)」と「デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)」で申請できます。
・通常枠(A・B類型)
中小企業や小規模事業者などが、自社の課題やニーズに合ったITツールを導入した際の経費の一部が補助されます。企業ごとの現状を把握し、経営課題や需要に合ったITツール導入による業務効率化や売上アップが目的です。
通常枠の締切日は現段階で、2023年4月25日17時と2023年6月2日17時となっています。通常枠の場合、ソフトウエアの導入のみが補助対象です。補助率は1/2以内で、補助金の上・下限額は申請内容により異なりますが5万〜450万円までになります。
・デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)
中小企業や小規模事業者などが導入するソフト(会計・受発注・決済・EC)の経費の一部が補助されます。インボイス対応も見据えた企業間取引のデジタル化が目的です。デジタル化基盤導入類型では、ハードウェアの導入費も補助対象となります。
締切日は現段階で、2023年4月25日17時・2023年5月16日17時・2023年6月2日17時の3日です。ソフトウエアの補助率は2/3〜3/4で、補助額は最大350万円までとなっています。ハードウェアに関しては、POSレジでは上限額20万円・補助率1/2です。
参考:IT導入補助金2023
事業再構築補助金
ウィズコロナ・ポストコロナ時代といった、経済社会の変化に対応するための取り組みを支援してくれます。中小企業の新分野展開・事業転換・業態転換・事業再編などによる、日本経済の構造転換が目的です。
申請枠は「通常枠」「大規模賃金引上枠」「回復・再生応援枠」「最低賃金枠」「グリーン成長枠」「緊急対策枠」です。対象者は2020年4月以降で連続する半年間のうち3カ月の売上が、それ以前より10%以上減少している方になります。
補助率や補助額は従業員数や申請枠により異なるため、詳細については公式ホームページで確認しましょう。申請時にはPOSレジメーカーの協力も必要になるので、メーカーへの問い合わせもおすすめです。申請締切日は、現段階で未定となっています。
参考:事業再構築補助金
業務改善助成金
生産性向上のために行った設備投資とともに、事業所内の最低賃金を一定額以上引き上げた場合に補助されます。設備投資とは、機械設備・コンサルティング導入・人材育成・教育訓練などが対象です。
最低賃金の引き上げ・設備投資両方の計画を立てて申請し、計画通りに実施・結果を報告することで支給されます。対象業種は小売・サービス・卸売り・その他(農業・林業・建設・金融など)です。
補助率は、事業所内の最低賃金により決定されます。補助額については引き上げ額や引き上げる人数・事業所の規模により異なりますので、確認が必要です。申請締切日は、2023年3月31日以降は未定となっています。
参考:業務改善助成金
働き方改革推進支援助成金
生産性を高めながら、労働時間の縮減等に取り組む中小企業・小規模事業者などを支援してくれます。中小企業における労働時間の設定改善や次年度有給休暇取得促進が目的です。全部で4コースありますが、POSレジは「労働時間短縮・年休促進支援」と「勤務間インターバル導入」に該当します。
・労働時間短縮・年休促進支援コース
労働者災害補償保険の適用事業主であり、定められた成果目標の条件を満たしていることなどが条件です。支給額は、設定する時間外労働数などにより異なりますが、25万〜150万円となっています。
申請締切日については、2023年1月13日以降は未定です。詳細は公式ホームページを確認しましょう。
参考:働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)
・勤務間インターバル導入コース
勤務終了後、次の勤務までに一定時間以上の休息時間を設ける「勤務間インターバル制度」の導入が目的です。ちなみに、勤務間インターバル制度は2019年4月から導入が努力義務化されています。
こちらも申請締切日については未定ですので、今後の予定については公式ホームページをチェックしましょう。
参考:働き方改革推進支援助成金(勤務間インターバル導入コース)
POSレジ導入時の注意点は?
POSレジを導入する際には注意点もあります。以下で詳しく確認していきましょう。
初期費用・ランニングコストが掛かる
POSレジはどんなに安価でも機器をそろえるために、どうしても費用が発生してしまいます。一般的に、タブレット型のPOSレジを導入する際にかかる費用は0〜50万円程度です。自動釣銭機を加えると100万円が相場となります。
月額費用は、メーカーやオプションにより異なりますが1万〜2万円程です。レシートを発行する場合は、さらにレシート用紙やインク代などもかかってきます。POSレジはインターネット環境が必須なので、通信費も必要です。
しかし、導入費用に関しては前述した通りリースやレンタル・サブスク・補助金でカバーできる場合もあります。予算に余裕がない場合も、導入費を抑える方法を視野に入れながら検討していくと良いでしょう。
操作に慣れるまでに時間が掛かる
POSレジは会計業務に関わらず、在庫・顧客・外部連携などさまざまな機能が利用できます。便利である反面、多彩な機能を覚えて使いこなす時間と労力が必要です。レジを扱うスタッフが複数いる場合は、操作方法をレクチャーする時間も確保しなければなりません。
導入段階の商品登録も、店舗の規模が大きくなるほど膨大になってしまいます。これらの問題を解決するためには、メーカーによる導入時のサポートを利用するのがおすすめです。初期設定や商品登録・スタッフへの使い方トレーニングを行っているメーカーもあります。
サポート内容についてはメーカーにより異なるので、事前の確認は必要です。導入時は覚えることが多いですが、慣れるにしたがってコストパフォーマンスの向上につなげられます。導入までにかかった時間を無駄にしないよう、対策を万全にしておきましょう。
停電すると使えなくなる
POSレジはインターネット環境が必須条件です。中には停電時でもレジ操作のみ行える製品もありますが、一定時間が経過すると売上データは消えてしまいます。これを見て「業務に支障がないのならネット環境は必要ない?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、そうなるとPOSレジを利用する意味すらなくなってくるでしょう。近年では長時間停電する方が珍しいので恐れるほどではありませんが、多少の対策は必要です。事前に緊急時のマニュアルを用意しておくだけでも、スタッフの不安は解消されるでしょう。
また、POSレジが使えない状態でもやり取りができるよう、金庫に現金を用意しておくこともおすすめです。
効果を実感するまでに時間が掛かる
これまで解説してきた内容にも通じてきますが、POSレジは導入時に費用が一番多くかかります。導入時には商品登録や初期設定などの準備も必要です。スタッフや管理側も操作に慣れていないため、コストパフォーマンスは最も低くなります。
しかし、それらは時間が経つにつれ解決していく問題ばかりです。操作方法に慣れてしまえばレジの回転率が上がるので、自然と売上アップにつながります。管理者もさまざまな機能を使いこなすことで、顧客の購買意欲を高める作戦を立てやすくなるのです。
導入時にかかっていた初期費用についても、使用する期間が長いほど月換算では安くなります。このようにPOSレジの効果はすぐには実感できないため、長期目線での運営計画を立てておくと良いでしょう。
POSレジに特化したコンシェルジュが、ご要望に合わせて最適なサービスを紹介させていただきます。
完全無料で自店舗にピッタリなPOSレジをすぐに見つけることが可能です。
まずはお気軽ご相談ください。
まとめ
自動釣銭機は現金の授受・計算を自動で行ってくれるため、業務効率化に役立ちます。計算速度が早く正確なので、レジの回転率が上がるだけでなく閉店後のレジ締め時間の短縮が期待できるのです。
自動釣銭機は単体での稼働は行えず、必ずPOSレジとの連携が必要になります。そのため、どのPOSレジを選ぶかが大切なポイントとなってくるでしょう。今回の記事ではPOSレジの比較ポイントについても解説していますので、詳しくは内容をご確認ください。
POSレジや自動釣銭機を安く導入できる方法もあるので、コストをかけられない方は合わせて検討しましょう。
よくある質問
ここでは、POSレジや自動釣銭機についてのよくある質問をまとめました。
POSレジとは?
会計時に「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「どのくらい」購入したのかといったデータを集計できる機器です。それらのデータを蓄積することで、店舗の売れ筋商品やニーズを知ることができます。
キャンペーンを実施した際の効果を確認できるので、より良い販促活動を実施できるようになるのです。その他に顧客や在庫の管理もでき、より質の高いサービスの提供や効率的な店舗運営を行えます。
自動釣銭機とは?
現金の計算や授受を、自動で素早く・正確に行ってくれる機器のことです。自動釣銭機単体での運営はできないため、POSレジとの連携が必須となります。組み合わせ次第で、通常のレジに加えてセミセルフ・フルセルフレジとしての運用も可能です。
自動釣銭機による最大のメリットは、現金計算の速さと正確さにあります。1回の会計時間を短縮できるため、レジの回転率向上が期待できるでしょう。正確に会計を終わらせられるため、クレーム防止にもなります。
POSレジと自動釣銭機を連携させるメリットは?
自動釣銭機を導入すれば、レジの回転率を上げられるため人件費削減につながります。また、スタッフ顧客が直接金銭を授受する必要がなくなるので、衛生面にも配慮することができるのです。
子供連れのファミリー層にとっては、普段体験できないアミューズメント感覚での利用も期待できます。顧客に「楽しい体験ができるお店」として認識してもらえれば、リピート率向上も期待できるでしょう。
POSレジの選び方は?
POSレジの選び方として、以下のポイントが大切になります。
・価格・予算で選ぶ
・目的に合わせた機能で選ぶ
・サポート体制で選ぶ
POSレジで設定している導入費用・システム利用料や、得意としている業種は違います。サポート内容についても、メーカーにより大きく幅があるのです。POSレジを扱っているメーカーは多いため、目的もなく選ぶのは非常に大変な作業となるでしょう。
「どのように運用したいか」「どんな機能が欲しいのか」をある程度明確化しておくことが重要です。希望を洗い出しておけば、導入後の運用方法も自然とイメージできます。導入後に後悔することを回避するためにも、目的をはっきりさせておきましょう。
POSレジ導入時の注意点は?
POSレジはメリットが大きい機器ではありますが、注意すべき点もいくつかあります。以下が、具体的な注意点です。
・初期費用・ランニングコストが掛かる
・操作に慣れるまでに時間が掛かる
・停電すると使えなくなる
POSレジは導入費用がかかってきたり、本格稼働の前にやらなければならないことが多いです。そのため、どうしても導入時に時間と労力が必要となってしまいます。しかし、事前準備をしっかり行っておけばコストパフォーマンスは良くなっていくのも特徴です。
インターネット環境が必須である点もPOSレジの特徴となるので、停電時にはフル活用ができなくなります。事前にトラブル時に慌てないためのマニュアルを作成しておくなど、対策は可能です。
いずれの注意点も、最初にしっかり対策を取っておくことで解決できます。これらの事態を想定しつつ解決策を検討しておくと、注意点はほとんど気にならなくなるでしょう。
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