小規模カフェや個人経営のコーヒー店でも、POSレジはおすすめです。ずさんな売上管理はお店の経営に大きな影響を与えるからです。売上管理を容易に行い、ミスを防ぐためにもぜひPOSレジの導入を検討しましょう。
とはいえ、いざPOSレジを導入するとなると、何から手を付けて良いか分からない人も少なくありません。
当記事では、コーヒー店にPOSレジを導入する手順やコーヒー店におすすめのPOSレジを徹底解説していきます。コーヒー店へのPOSレジ導入を検討中の方はぜひ参考にしてください。
コーヒー店にPOSレジを導入する手順
まずは、コーヒー店にPOSレジを導入するまでの流れを解説していきます。どのように準備を進めていけば良いのか、ぜひ参考にしてください。
ステップ1|POSレジを導入する準備をする
まずは「POSレジを導入する準備」をしていきましょう。POSレジにはターミナル型とパソコン型、タブレット型の3種類のタイプがあります。
タブレット型であれば場所を取りませんが、、ターミナル型やパソコン型であれば設置するためのスペースを確保しておく必要があります。
また、他に従業員がいるのであれば、POSレジを導入することを周知しておいた方が良いでしょう。さらに、店舗の規模や商品数に応じて、どのような機能が必要なのかを見極めておくことも大切です。
POSレジの種類を選んだり、職員への周知を行い、POSレジ導入の準備をしましょう!
ステップ2|POSレジ会社に問い合わせる
次のステップとして「POSレジ会社に問い合わせる」ようにしましょう。自店舗に必要な機能がすべて備わっているか確認するのはもちろん、操作性や料金プランも確認が必要です。
スタッフ全員が簡単に操作できるよう、直感的でシンプルな操作性のものが良いでしょう。メーカーの中にはオンラインでデモ体験ができるものや、店舗で体験ができるものもあります。
無料体験期間が設けられているものもあるので、確認しておくようにしてください。また、万が一の時のサポート体制についても問い合わせてみましょう。
実際にPOSレジ会社に問い合わせを行いましょう!無料体験期間やサポート体制について聞くことが大切!
ステップ3|見積もりをとる
次に「見積もり」をとっていきます。1社に絞らず、2~3社に絞り込めた段階で見積もりを取るようにしましょう。
複数社に相見積もりを取ることで、自施設に必要な機能を揃えたPOSレジの価格相場を知ることができます。また、担当者との相性も分かるでしょう。
初期導入費用だけで決めるのではなく、月額料金や保守費用、周辺機器の購入価格などトータルの金額で比較することが大切です。見積もりで不明な点があれば、納得するまで確認するようにしてください。
見積もりは必ず複数社を取りましょう!初期費用以外に、ランニングコストの確認も忘れずに!
ステップ4|契約する
どのPOSレジにするか決まったら、いよいよ契約に入ります。契約書を交わすところもあれば、アプリをダウンロードするだけで契約が終了するところなどさまざまな契約方法があります。
導入するPOSレジがどのような契約方法なのか確認し、契約を進めていきましょう。契約書がある場合には、細かな規約や料金についても詳しく確認してください。
また、無料トライアル期間が設けられているPOSレジもあります。無料期間がいつからいつになるのか、契約前に確認しておくこともポイントです。
実際に契約しましょう!無料期間がある場合はいつまでなのか確認しておくのが良いです!
ステップ5|POSレジ周辺機器の設置
次にPOSレジの周辺機器を設置して、POSレジ導入の準備を進めていきます。POSレジを使うために必要な周辺機器の一例は下記の通りです。
- バーコードリーダー
- ハンディーターミナル
- キャッシュドロア
- 自動釣銭機
- レシートプリンター
- カスタマーディスプレイ
場合によっては、POSレジアプリをダウンロードするためのiPadを購入する必要があります。揃えるものが多いですが、POSレジ周辺機器は軽減税率補助金の対象です。
購入後の申請になりますが、条件に合えばキャッシュバックされますのでぜひ活用しましょう。
周辺機器を揃えましょう!場合によっては補助金を利用することでコストを抑えられます!
ステップ6|初期設定を行う
POSレジを購入した後は、初期設定を行います。メニューデータや店舗、スタッフ情報など必要な情報を登録していきましょう。
商品数がそれほど多くないコーヒー店であれば、一日で登録作業は完了するはずです。扱っている商品が多い場合は、初期設定を代行してくれるPOSレジメーカーを選ぶこともできます。
ただし、メニューに変更や追加があった場合は、各自で修正が必要です。自分たちで変更できるよう、やり方やマニュアルはチェックしておくようにしましょう。
初期設定を行いましょう!マニュアルなどを活用し、いつでも操作できるようにしておくことが重要です!
コーヒー店におすすめのPOSレジ
ここからは、コーヒー店におすすめのPOSレジを紹介していきます。それぞれに特徴や価格が異なりますので、自店舗にどのPOSレジが合っているか比較しながら検討しましょう。
スマレジ
スマレジは0円から始められるPOSレジで、iPadやiPhoneなどiOS機器にアプリをダウンロードして使用します。コーヒー店に必要な機能があれば、アプリマーケットから購入することで拡張も可能です。
さまざまな業種や業態で利用されており、120,000店舗以上に導入されています。モバイルオーダーも可能なので、コーヒー店で非接触接客を行いたいとお考えの方にもおすすめです。
会計ソフトやキャッシュレス決済端末、勤怠管理システムなど、さまざまなシステムと連携できるのもスマレジのメリットといえるでしょう。
- 公開されているAPIでさまざまなシステムと連携可能
- 全国のショールームで体験できる
- オンライン相談も可能
料金プラン | スタンダード:0円 プレミアム:4,000円 プレミアムプラス:7,000円 フードビジネス:11,000円 リテールビジネス:12,000円 |
軽減税率対応 | 〇 |
会社名 | 株式会社スマレジ |
ユビレジ
ユビレジはiPadを使って操作するPOSレジです。「カンタンがいちばん」をコンセプトに、誰でも手軽に使用できるのが特徴です。
複数店舗、チェーン展開、個人店舗など、さまざまな業態・規模のコーヒー店で使用できます。オーダリング機能が付いているので、オーダーミスの防止や迅速な商品提供が可能です。
また、売上管理や多店舗管理、在庫管理、会計システム、決済システムとの連携もできます。スムーズな店舗運営にも役立てることができるでしょう。
- オンラインデモで体験可能
- キャッシュレス機能で会計をさらに便利に
- ユビレジハンディと組み合わせてQRオーダーも可能
料金プラン | お試しプラン:0円 プレミアムプラン:6,900円~/月 |
軽減税率対応 | 〇 |
会社名 | 株式会社ユビレジ |
POS+FOOD
「POS+FOOD」はiPadを活用した飲食店専用のクラウド型POSレジです。レジや売上管理はもちろんのこと、テイクアウトやモバイルオーダー、キャッシュレスといった飲食店向けの機能を搭載しています。
商品登録やデータ入力といった初期設定や設置は担当サポートが対応してくれるので、メニューのアイテム数が多い店舗でも手軽に導入できます。
また、サポート体制も充実しているのもPOS+の特徴です。365日電話サポートや全国駆けつけサポートも付いているので、初めての方でも安心して導入できるでしょう。
- 規模に応じて選べる料金プラン
- テイクアウト・セルフオーダーにも対応
- シンプルで直感的な操作性
料金プラン | POS+FOOD 12,000円~/月 POS+lite 6,000円~/月 |
軽減税率対応 | 〇 |
会社名 | ポスタス株式会社 |
USENレジFOOD
「USENレジFOOD」は0円で始められる飲食店向けのPOSレジです。大手飲食店にも多数導入してきた実績があります。
タッチパネルや券売機、ハンディ端末、セルフオーダーシステムやデリバリーなど、お店に合ったサービスを選んで導入することも可能です。
設置から設定だけでなく、スタッフへのトレーニングまでサポートしてくれるので、スムーズにPOSの導入が実現できます。忙しくて研修や初期設定の時間が取れない店舗にもおすすめです。
- 多機能なのにすぐにこなせるシンプルな操作性
- 万全のサポート体制が標準装備
- 店舗経営が楽になるさまざまな外部システムと連携可能
料金プラン | 0円~ ※要問合せ |
軽減税率対応 | 〇 |
会社名 | 株式会社USEN |
BCPOS
株式会社ビジコムからは、業種別に必要な機能を揃えたソリューションが提供されています。軽飲食店向けPOSレジは、カフェやファストフード店に最適です。
タッチパネル式なので、画像ボタンを押すだけで簡単なレジ操作ができます。ポイントサービスなどの顧客管理機能も用意しており、お店の利用率アップにも貢献してくれるでしょう。
また、セカンドプリンターを増設することで、オーダー伝票の発行も可能です。レジと離れた厨房に注文伝票が出力され、スタッフが行き来しなくて済むので業務効率化につながります。
- レジアプリでキャッシュレス決済にも対応
- 全国各地のショールームでビジコム製品の体験が可能
- 顧客管理機能でリピート率アップ
料金プラン | 5,000円~/月 |
軽減税率対応 | 〇 |
会社名 | 株式会社ビジコム |
Airレジ
「Airレジ」は株式会社リクルートから販売されているサービスです。リクルートからはさまざまなサービスが出ており、キャッシュレス決済や予約管理システムともスムーズに連携できます。
売上データは自動的に集計されるので、手書きで日報を書く手間も不要です。高機能でありながら、基本レジ機能は無料で使えるので月額費用もかかりません。
さらに、オンラインショップも開設しており、Airレジ対応の周辺機器を購入することができます。ビックカメラの店頭でも試すことができるので、お近くの店舗に問い合わせてみましょう。
- キャッシュレス決済に必要なのは専用カードリーダーのみ
- 必要なものがすべて揃うスターターパックも用意
- オプションの保守サポートサービスにも加入可能
料金プラン | 0円~ |
軽減税率対応 | 〇 |
会社名 | 株式会社リクルート |
CASHIER POS
「CASHIER POS」は、1店舗から複数店舗まで幅広く対応しているマルチチャネルPOSレジです。セルフレジやスマホレジなど、店舗の希望に合わせて活用できます。
特にコーヒー店などにおすすめなのは「CASHIER ORDER」です。通常のオーダーだけでなく、モバイルオーダー機能も実装しておりテイクアウトやテーブルオーダーも可能になります。
また、ECサイト連携や基幹システム連携など、お店の規模や用途に合わせたオリジナルのPOSレジへカスタマイズすることもできます。
- 飲食店向け注文管理機能を実装
- 初期セットアップや運用サポートなど徹底したサポート体制
- 自由自在に組み合わせられる料金オプション
料金プラン | スタータープラン:0円プロフェッショナルプラン:4,400円~モバイルオーダープラン:3,000円~/月 |
軽減税率対応 | ◯ |
会社名 | 株式会社ユニエイム |
ワンレジ
ワンレジは元飲食店経営者が考えた飲食店専用のPOSレジです。飲食店経営を経験してきたからこそ、飲食店に起こり得るありがちなトラブルに対応できる機能を搭載しています。
キャッシュレス会計やセルフオーダー、給与計算、衛生管理機能などの機能を装備しているので、ワンレジひとつで飲食店の経営を行うことができます。
さらに、サポート体制も充実しており、24時間365日のコールセンターはすべてのお客様が利用可能です。講習会も実施しているので、スタッフも簡単に使えるようになります。
- 操作も設置も設定もすべてが簡単
- しっかりした現金管理で不正を防止
- 約1,000人の現役オーナーの声から作った飲食店専用レジ
料金プラン | 要問合せ |
軽減税率対応 | 〇 |
会社名 | 株式会社スカイダイニング |
コーヒー店のPOSレジの選び方とは?
ここからは、コーヒー店に必要なPOSレジの選び方を解説していきます。コーヒー店にぴったりなPOSレジを導入する際には、ぜひ参考にしてください。
必要な機能が揃っているか確認する
最初のポイントは「必要な機能が揃っているか確認する」という点です。POSレジは機器によって、装備されている機能が異なります。
中には、クリニックやアパレル店に特化した専用のPOSレジもあるので、間違って選んでしまわないように注意しましょう。飲食店にはインボイス対応や軽減税率対応といった機能が必要です。
さらに、コーヒー店の規模や運用方法に応じて、モバイルオーダー機能やランチ・ディナーのメニュー分け機能といったものがあるかどうかもチェックしましょう。
コスパは良いか
次の選び方としては「料金やコスパ」についてです。0円で導入できるPOSレジもありますが、オプションを付けることで最終的に高額になってしまうケースもあります。
POSレジの導入には、初期費用だけでなく周辺機器の購入費用や月額料金、保守・サポートにかかる料金も必要です。安くても必要な機器が揃っていないと、効率の良い店舗運営はできません。
そのため、料金だけでなく、装備された機能もチェックしてコスパの良い商品を選ぶようにしましょう。Airレジやスマレジは高機能でありながら、低コストで使用できるPOSレジとして人気があります。
誰でも簡単に使用できる操作性かどうか
次のポイントは「操作性」です。操作が難しいと、スタッフに使い方を指導するための教育に時間がかかってしまいます。せっかく導入してもなかなか使いこなすことができず、かえって効率が悪くなってしまうでしょう。
また、新人スタッフが入ってきた時にも、覚えるまでに時間がかかってしまいます。誰でも直感的に操作できるような、シンプルな使い方のPOSレジを選びましょう。
POSレジの中には、ショールームで体験できるものやオンラインデモで操作方法を確認できるものもあります。スタッフにも一度操作性を確認してもらうと、使いやすいPOSレジを選ぶことができるでしょう。
サポート体制の有無
最後の選び方は「サポート体制の有無」です。万が一の時にすぐに問い合わせができるように、365日対応のコールセンターがあるメーカーや駆けつけサポートがあるPOSレジを選ぶようにしましょう。
メールや電話、ネット、訪問などサポート体制もさまざまなので、サポート方法も確認しておくようにしてください。また、導入時に設置や設定のサポートがあると、忙しい店舗でも手軽に導入できます。
POSレジメーカーによっては、保守サポートにオプションで費用がかかるところもあります。保守やサポートを受けられる条件についても、事前に確認しておきましょう。
コーヒー店のPOSレジに必要な機能とは?
ここからは、コーヒー店に導入するPOSレジに付けておきたい機能を紹介していきます。それぞれの機能がどのような役割を果たすのか、ぜひ参考にしてください。
オーダーエントリーシステム
オーダーエントリーシステムとは、コーヒー店に入った注文を自動で厨房に送ることのできるシステムです。最近ではハンディターミナルを使わなくてもスマホやタブレットで利用できるものも増えています。
オーダーエントリーシステムを使うことで、ホールスタッフはフロアと厨房を行ったり来たりする必要がなくなります。オーダーと配膳に集中できるので、スピーディーなサービス提供ができるでしょう。
また、手書き伝票の場合はオーダー漏れや記入間違いなど、人的ミスの発生要因になります。オーダーエントリーシステムなら手書きの必要がないので、ミスを減らすことができるでしょう。
売上分析機能
「売上分析機能」が付いているPOSレジを使えば、日時単位や客層別、メニュー別などさまざまな角度から正確に売り上げを分析することが可能です。
毎日詳しいデータを手書きで付け、過去のデータを基に売上分析をするのは大変な作業でしょう。それが自動で行えるので、売上分析にかかる時間や人件費などのコストを大幅に削減できます。
さらに、仕入量の調整やメニューの見直し、お客様に好まれる新商品の開発など売上向上につながる経営戦略を立てることが可能です。
顧客管理機能
次に必要なのは「顧客管理機能」です。顧客管理機能とはお客様の個人情報だけでなく、来店履歴や購入商品を確認するための機能になります。
顧客ごとに情報を管理することで、どのようなお客様に何が売れたのかを確認できるので売上分析にもつながります。
また、お誕生日メッセージや特別クーポンの配布などもできるようになると、効果的な販促ができるようになるでしょう。POSレジの顧客管理機能を比較して、自店舗に合った機能の付いたPOSレジを選ぶようにしてください。
予約管理機能
「予約管理」ができる機能があると、集客にもつながります。コーヒー店は通りがかりで利用するお客様がほとんどですが、打ち合わせや友人との食事に利用する人もいることでしょう。
そういったお客様の場合、予約できるかどうかがお店選びのポイントになります。とはいえ、手作業で予約管理をすると、ダブルブッキングや記入漏れといったミスが起こりかねません。
予約管理システムと連携させられるPOSレジであれば、そのようなヒューマンエラーを防ぐことができるでしょう。また、閉店時間でもネットから予約を受けることができるので、売り逃しを防ぐ効果も期待できます。
デリバリーシステムとの連携機能
最後は「デリバリーシステムとの連携機能」です。最近では、感染対策などの観点から、家での食事やコーヒーを好むお客様も増えてきています。
デリバリーで注文が入った時に、改めてPOSレジに入力するのは二度手間になってしまいます。デリバリーシステムと連携させておけば、そのような手間を省くことができるでしょう。
サイトに注文が入ると、自動的に厨房に注文が流れるのでオーダー漏れも発生しにくくなります。デリバリー注文を行っている店舗では、ぜひ連携機能があるPOSレジを選びましょう。
まとめ
コーヒー店にPOSレジを導入する手順やおすすめのPOSレジを紹介してきました。小規模店舗でもPOSレジを導入することで、売上向上や業務効率化が実現できるでしょう。
POSレジにはさまざまな種類がありますが、店舗に合った機能が付いた製品を選ぶことがポイントです。料金と機能のバランスが取れた、コスパの良いPOSレジを選ぶようにしましょう。
気になるPOSレジがあれば、まずは問い合わせをして詳しく話を聞いてみるのがおすすめです。公式サイトだけでは分からない詳しい情報を、ぜひ担当者に相談してみるようにしましょう。
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