「カフェをこれから開業するけど、どんなレジを選べば良いの?」
「カフェ開業で必要な機能ってどんなもの?」
カフェ開業をする上で必須となるのがレジスターです。しかし、レジ選びにおいて何を基準に行えば良いのか、どのようなメーカーがおすすめなのか不安な方もいらっしゃるでしょう。
今回の記事では、カフェ開業のレジスターの選び方や、カフェに必要なレジの機能について詳しく解説していきます。これからレジスターを選ぼうとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
カフェ開業のレジスターの選び方は?
ここでは、カフェ開業時のレジスターの選び方を詳しく解説します。
具体的には、以下のような選び方があります。
- 予算や価格に応じて選ぶ
- 操作性が簡単なものを選ぶ
- 会計処理が行いやすいものを選ぶ
- 場所を必要としないものを選ぶ
- サポート体制が充実したサービスを選ぶ
予算や価格に応じて選ぶ
まず、どの程度の予算で購入を検討しているのかを明確にしましょう。サービスによって異なりますが、自動釣銭機とセットでレジスターを購入する場合には100万円程度のコストが掛かる可能性があります。
ただし、レジスター単体での導入であればスクエアのように0円から導入できるサービスもあるため、どの程度のコストを掛けられるかについて最初に把握しておくことが大切です。なお、セミセルフレジの価格相場については以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
操作性が簡単なものを選ぶ
次に、操作性についてもチェックしておきましょう。実際に導入することになっても、使いにくい仕様であれば機能を十分に生かせない可能性があります。また、スタッフを雇用している場合には誰でも簡単に操作できるレジでなければなりません。
レジスターの業者には、事前にショールームを行っていたり、試供品を提供してもらえるものが多いです。まずは導入前にこうしたテストを行い、本当に使いやすいかどうか確認しておくことが大切です。
キャッシュレス対応のものを選ぶ
続いて、なるべくキャッシュレス対応のレジスターを選ぶのもポイントの一つです。現在ではキャッシュレス化が進み、現金を持ち歩かない顧客も増えています。会計時に電子マネーやクレジットカードでの決済が出来ないと、不満を感じる顧客も多いでしょう。
また、キャッシュレスによる決済を導入すれば、会計がスムーズに行えるだけではなく、お釣りの受け渡しをミスするリスクも減らすことが可能です。そのため、導入する前にレジスターがキャッシュレス対応かどうかは必ずチェックしておくことがおすすめと言えます。
場所を必要としないものを選ぶ
導入する前に、カフェ内にどれくらいのスペースがあるのかチェックしておきましょう。店内のどの箇所にレジを設置するか把握しておき、設置する幅なども測っておくことをおすすめします。いざレジを購入したものの、スペースが無く設置することができなければ二度手間になってしまう恐れがあるでしょう。
なお、あまりスペースを確保できないのであれば、タブレットタイプのレジスターがおすすめです。タブレット型であれば、省スペースで導入することができ、狭い空間でも導入することができます。
サポート体制が充実したサービスを選ぶ
このほかにも、サポート体制が充実したレジサービスを導入することをおすすめします。レジは導入する際には「設置」「使い方の把握」「スタッフへの指導」、導入後には「故障時の対応」「定期的なメンテナンス」など、導入前後で様々な手間が掛かります。
そのため、導入時の設置サポートやスタッフへの使い方指導、導入後の駆けつけサポートなどが充実したサービスを選んでおけば、安心して利用することが可能です。なお、サポート体制に定評のあるサービスとしてはスマレジが挙げられます。もし、サポート面で充実したレジを希望するのであれば、利用を検討してみましょう。
個人店とチェーン店で選ぶべきレジスターの違いとは?
カフェと言っても、個人店で導入するのか、チェーン店で導入するのかによって導入すべきレジスターは異なります。
ここでは、それぞれどのようなレジスターを導入すべきなのかについてチェックしていきましょう。
個人店のレジスター
まず、個人店でのレジスターであれば、以下のようなレジを導入するのがおすすめです。
- 最低限のコストで基礎的な性能を持っているレジ
- キャッシュレス対応のレジ
- ランニングコストがなるべく安いレジ
個人店舗では基本的に少人数での運営となるか、もしくは自分一人で対応するケースが多いと思います。そのため、なるべくレジに対してお金を掛けたくないという方が大多数ではないでしょうか。
こうしたことを踏まえると、初期費用を抑え、手軽に利用を続けられるようなレジがおすすめと言えます。おすすめメーカーとしては、スクエアやAIRレジなどのメーカーが良いでしょう。
チェーン店のレジスター
- 複数店舗でデータ管理ができるレジ
- 自動釣銭機とセットで導入できるレジ
- オンライン上で売上管理や顧客情報の管理ができるレジ
個人店舗に対し、チェーン店においては複数店舗のデータ管理が重要となります。そのため、なるべくオンライン上で売上や顧客情報の管理などを行えるようなレジスターを導入するのがおすすめでしょう。
店舗間で情報の共有を行うことができれば、スタッフ同士のコミュニケーションも取りやすくなる上に、経営面でも情報の管理がスムーズになります。また、予算に余裕があるのであれば、レジスターとセットで自動釣銭機の導入も検討してみるのが良いでしょう。
チェーン店におすすめのメーカーとしては、店舗の規模によってプランが選択できるスマレジや、POS+などのメーカーがおすすめと言えます。
レジスターの種類をチェックしよう
レジスターと言っても、複数の種類が存在しています。ここでは、大まかにレジスターの種類について解説しますので、どのレジを導入すべきか検討してみてください。
従来のレジスター
従来のレジスターは、既存の古いタイプのレジです。昔ながらのレジスターで、数字を打ち込んで会計を計算するといったイメージ通りの性能があります。既存のレジスターでも問題はありませんが、オンラインでデータ管理が出来なかったり、会計ミスが発生するなどのリスクも存在しています。
POSレジ
既存のレジスターに対し、近年ではタッチパネルタイプで操作することができるPOSレジが増えています。POSレジでは、商品や会計情報をバーコードから読み取り、売上の管理や顧客情報の管理をオンライン上で行うことができます。
複数店舗でのデータ管理や情報の管理に優れ、店舗の売上向上にも繋げることができます。個人店舗とチェーン店どちらにもおすすめで、これからレジスターの導入を検討されているのであればPOSレジがおすすめと言えます。
ただ、POSレジと言っても以下の3種類に分けられるため、あらかじめ把握しておきましょう。
ターミナルPOSレジ
ターミナル型のPOSレジとは、近年スーパーやコンビニエンスストアで導入が進んでいるPOSレジです。バーコードの読み取りを行うために必要なハードウェアと専用のソフトウェアが搭載され、形態や業種に応じて柔軟にカスタマイズできます。また、自動釣銭機とセットで販売されることも多く、高額になる可能性が高いです。
パソコン型POSレジ
パソコン型のPOSレジは、その名の通りパソコンにソフトウェアをインストールし、POSレジとして使用できるものです。すでにパソコンを保有している場合にはコストを抑えて導入することができ、利用しやすいタイプとなっています。ただし、スキャナやキャッシュドロアなどの機器は揃える必要があるため、注意が必要です。
タブレット型POSレジ(カフェに一番おすすめ)
タブレット対応のPOSレジは、iPadやiPhoneにPOSレジアプリをインストールし、利用できるタイプのレジです。画面上からタッチ式で利用することができ、操作も非常に行いやすいです。導入コストも安く、無料〜20万円程度で導入することができます。
また、タブレットから利用できるため、導入する際にスペースを必要としないのもメリットとなっています。これからカフェを開業する場合、こちらのタイプが最もおすすめと言えるでしょう。
以下では、タブレット形式で導入することができるレジスターについて詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
カフェ開業でおすすめのレジスター5選(タブレット型)
ここからは、カフェ開業でおすすめのレジスターを5つご紹介していきます。
上記でも解説した通り、カフェにおすすめのタブレット型のものを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
スマレジ
- スマレジ・テーブルオーダー
- 売り切れ管理・残数管理
- オフライン対応(ウェイターBOX)
まずご紹介するのは、iPadやiPhoneで導入することができるスマレジです。全国で約12万店舗以上に導入実績があり、タブレット型のPOSレジとしてはシェア率が高いメーカーとなっています。
スマレジには、「スマレジウェイター」というカフェに特化した機能が用意されており、スマホから顧客がセルフオーダーが行える仕組みを導入することが可能です。また、メニューの提供数をあらかじめ登録しておけば、どの商品が売り切れているのか一目で確認することができます。
iPhoneやiPadがあれば導入することができるため、低コストで導入することが可能です。サポート体制も充実しており、365日電話サポートも利用できます。(他社ではメール対応のみの場合がある)
価格(税込) | スタンダード:0円プレミアム:5,500円/月 プレミアムプラス:8,800円/月 フードビジネス:12,100円/月 リテールビジネス:15,400円/月 |
導入実績 | 123,000店舗以上 |
対応機種 | iOS端末 |
運営会社 | 株式会社スマレジ |
ユビレジ
- 前会計対応機能
- セルフオーダー機能
- 原価・勤怠・予実管理などの経営管理機能
ユビレジは、「カンタンがいちばん」をコンセプトに開発・設計されたタブレットタイプのPOSレジです。充実した機能を搭載しているにも関わらず、操作性が抜群で誰でもカンタンに使いこなすことができます。
ユビレジでは、セルフオーダー機能の利用はもちろん、前会計機能も搭載されているのが特徴です。前会計とは、商品を提供する前に支払いを行うタイプの形式です。事前に会計を済ませるため、店舗の回転率を高め、売上の向上に繋がります。
また、原価の管理やスタッフの勤怠管理、予算と実績を管理することができる予実管理など、ユビレジを導入することで経営状況の改善に必要な性能を全て利用することができます。使いやすく、高性能なPOSレジの導入を検討されているのであれば、おすすめのレジです。
価格(税込) | 無料プラン:0円 プレミアムプラン:6,900円~ |
導入実績 | 30,000店舗以上 |
対応機種 | iPad |
運営会社 | 株式会社ユビレジ |
スクエア
- 最低限のコストで導入が可能
- スムーズなキャッシュレス決済機能
- シンプルで使いやすいデザイン
スクエアは、日本だけではなく、世界中で利用されているPOSレジです。このサービスの特徴は、何と言っても導入コストが安いことでしょう。他のPOSレジなどは、導入する際にPOSレジ本体や、サービスの利用料として月額料金が掛かってしまうことも多いです。
その点、スクエアは初期費用・月額費用どちらも無料となっており、他のサービスと比較しても最安値で導入することが可能です。キャッシュレス手数料のみが費用として掛かりますが、それでも圧倒的なコストパフォーマンスとなっています。
スタイリッシュなデザインで使いやすく、どのようなカフェでも適応するのも特徴です。なるべくコストを抑えてPOSレジを導入したいのであれば、スクエアを利用するのが良いでしょう。
価格(税込) | 0円 |
導入実績 | 200万以上の店舗 |
対応機種 | iOS端末、Android |
運営会社 | Square社 |
POS+food
- モバイルレジオーダー
- 店舗アプリで発信し、集客することができる
- 1台で30種類以上の決済方法に対応
POS+はモバイルオーダーはもちろん、店舗アプリを利用して集客まで行うことができるPOSレジです。こちらのサービスは機能が幅広く、個人店舗からチェーン店まで、さまざまな形態に対応することができます。
顧客はスマホで店内注文から、店外から来客前に注文することもでき、スムーズな注文を行うことが可能です。待ち時間を短縮したいという要望にも応えることができるため、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
また、POS+は1台で30種類以上の決済に対応しています。キャッシュレス対応が進む現代では電子マネーやクレジットカードなど、決済方法も多種多様です。どのような決済でも幅広く対応しているPOSレジを導入することで、よりスムーズな会計を実現することができるでしょう。
アプリ価格(税込) | POS+ retail:12,000円~/月 POS+ food:12,000円~/月 POS+ lite:6000円~/月 POS+ beauty:12,000円~/月 |
導入実績 | 月間1,000店舗以上 |
対応機種 | iPad |
運営会社 | ポスタス株式会社 |
Airレジ
- 基本的な機能を全て無料で利用できる
- Airレジオーダーでセルフオーダーが可能
- 先会計機能も導入されている
Airレジはリクルートが提供しているPOSレジサービスで、国内では最も利用されているPOSレジです。こちらのサービスは導入費用や月額費用が無料となっており、コストを抑えて利用することができます。
また、他のサービス同様セルフオーダーや先会計機能も充実しており、カフェに必要な機能が全て備わっているのも魅力です。ただし、サポート体制は少々弱く、トラブル時のサポートまで手厚く行ってもらいたいのであれば他社サービスの方がおすすめと言えるでしょう。
価格(税込) | 0円 |
導入実績 | 709,000アカウント |
対応機種 | iPadまたはiPhone |
運営会社 | 株式会社リクルート |
カフェ開業のレジスターに必要な機能とは?
カフェのレジスターに必要な機能には、どのようなものが挙げられるのでしょうか。
ここからは、カフェ開業に向けてレジスターに搭載されている方が良い機能について詳しく解説していきます。
セルフオーダー機能
店舗の状況によりますが、顧客独自でオーダーを行ってもらいたい場合にはセルフオーダー機能が搭載されたものを選びましょう。セルフオーダーを導入すれば、注文ミスによるトラブルを防げるだけではなく、スタッフの手間を減らすことにより業務の効率化に繋がります。
キャッシュレス対応
キャッシュレス対応は、これから開業を検討されているカフェであれば必ず導入したい機能です。今では年代に関係なく現金を持ち歩かない人も増えています。キャッシュレスに対応しているかどうかだけで、売上に直結すると言っても過言ではないでしょう。
顧客獲得の機会を逃さないためにも、開業するカフェには必ず導入すべき機能と言えます。
売上管理
複数店舗にPOSレジを導入する場合には、売上管理機能も搭載されているサービスがおすすめです。日別や月別、商品別での売上を確認できるようになれば、どの時期にどの商品がよく売れているのか把握することができます。
また、人気商品をピックアップすることでどの商品に注力すべきなのか確認することができるため、売上アップにもつながるでしょう。
ただし、個人店舗で小さく導入する場合には必ずしも必要な機能ではないため、オプションとして考えるべき機能と言えるでしょう。
原価管理や勤怠管理
このほかにも、仕入れ原価の管理やスタッフの勤怠管理まで行えるレジスターであれば便利です。仕入れにどれほどコストが掛かっているのか把握しておけば、今後の経営改善に繋げることができます。また、1台でスタッフの管理も行えると、よりスムーズな運営が行えるでしょう。
カフェ開業時のレジスター選びの注意点は?
実際にカフェにレジスターを導入する場合、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。
ここからは、カフェ開業時のレジスター選びの注意点を解説します。
予算管理を徹底しよう
まず、予算管理を徹底することが重要です。レジスターを導入する場合、POSレジタイプのものを利用するのが主流となっていますが、中には初期費用とは別に月額費用が掛かってしまうものもあります。
高性能なPOSレジを導入するのであれば、月額1~2万円程度のコストが掛かるケースもあり、事前にこうした予算については把握しておくことが大切です。
個人店舗なら必要最低限のサービスでOK
もし、個人店舗での開業であれば、最初は必要最低限のサービスで良いでしょう。高性能なPOSレジを導入したとしても、結局は売上の管理などを行わずに終わってしまうケースが多いためです。
最初は無料で導入ができるタイプのレジスターを導入し、無駄なコストは掛けないのがおすすめと言えます。スマレジ・ユビレジの無料プランやエアレジといったコストが掛からないタイプのPOSレジを導入するのが良いでしょう。
サポート体制は必ずチェック
レジスターを導入する際、気をつけなければならないのはサポート体制が充実しているかどうかです。導入後も故障してしまうリスクはあり、定期的なメンテナンスも欠かせません。そうした導入後のサポートまで丁寧に行ってくれる業者を選ぶことで、導入後も安心して利用することができます。
導入前にどのようなサポートが受けられるのかチェックしておきましょう。なお、資料の請求は必ず複数業者に行い、どの業者が良いのか見極めることが大切です。
インボイス対応のレジスターを選ぼう
これからレジスターの導入を検討されている場合、インボイスに対応したものを導入するのがおすすめです。2023年の10月1日よりインボイス制度が導入されますが、商品の仕入額や消費税の記載など、複雑化することが予想されます。
インボイスに対応しているレジスターを導入することで、こうした処理をよりスムーズに行うことが可能です。なお、インボイスに対応しているレジスターやインボイス制度の概要については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
補助金をうまく活用しよう
無料でレジスターを導入すればコストを掛けずに利用することができますが、より高性能なものを利用する場合にはやはりある程度のコストが必要となります。しかし、なるべくお金を掛けたくないという方も多いでしょう。
そのような方は、補助金の活用を検討してみてください。IT導入補助金など、導入費用の一部を補助してくれる補助金も増えているため、こうしたものを利用すれば金銭的な負担を抑えてレジスターの導入を進めることができます。
なお、レジスター導入時に利用できる補助金の概要については以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
今回の記事では、カフェ開業に必要なレジスターの選び方やおすすめのレジスターについて解説しました。
個人店舗とチェーン店で導入すべきサービスは多少異なりますが、どのような目的で導入するかによってじっくりと検討した上で導入した方が良いでしょう。
本記事で解説したことを参考にして、レジスター選びを進めてみてください。
最新記事 by サービス比較.com編集部 (全て見る)
- POSシステムの導入費用は?相場やおすすめサービスを解説 - 2024年11月22日
- 【2024】セルフレジメーカーランキング10選|価格やおすすめを比較 - 2024年11月22日
- 小型の自動精算機の価格は?おすすめ11選を比較【サイズ早見表】 - 2024年11月22日