ソーラーパネルを設置したいけど、設置費用はいくら?
ソーラーパネルって具体的に相場はどうなってるの?
設置するならどの業者がおすすめ?
このようにお悩みではないでしょうか。
ソーラーパネルを設置すれば大幅な電気代節約になるものの、コスト面が気になる方も多いでしょう。
また、東京都では2025年度から設置の義務付けが開始するため、新築の一戸建てを検討している方はソーラーパネル設置を検討している方も多いのではないでしょうか。
これからソーラーパネルの設置を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
2025年度の東京・川崎ソーラーパネル設置の義務化と今後について
東京都においては、2025年度より新築の一戸建てに対し、太陽光発電パネルの設置を義務付けることになりました。また、川崎市でも同じく2025年度より新築戸建には太陽光パネルの設置が義務付けられることとなります。
このように、大都市圏において環境問題の観点から太陽光発電・ソーラーパネルの設置が義務付けられるようになり、その流れは今後都市部以外にも影響すると予想されます。
ソーラーパネル設置に掛かる初期費用はいくら?
これから太陽光発電を行うことを検討している場合、気になるのはソーラーパネルの設置費用だと思います。
太陽光発電を行う際には、主にソーラーパネル本体代に加え、周辺機器や設置に掛かる工賃もコストとして必要になります。
そのため、それぞれの価格相場を事前に理解しておくことが大切です。ここでは、各費用相場について見ていきましょう。
ソーラーパネル設置費用早見表
東京電力の公式サイトによると、ソーラーパネル設置費用のおおよその相場は以下のようになっています。
項目 | 3kWの場合 | 4kWの場合 | 5kWの場合 |
---|---|---|---|
ソーラーパネル | 44.1万円 | 58.8万円 | 73.5万円 |
パワーコンディショナー | 14.1万円 | 18.8万円 | 23.5万円 |
架台 | 9万円 | 12万円 | 15万円 |
その他の設備 | 0.9万円 | 1.2万円 | 1.5万円 |
工事費 | 22.8万円 | 30.4万円 | 38万円 |
各コストについて以下で詳しく解説していきます。
ソーラーパネル本体の価格相場:約65万円
ソーラーパネル本体に掛かるコストは、設置容量によって違います。経済産業省によれば、2022年における家庭用ソーラーパネル1kwあたりの平均価格は14.5万円となっています。
なお、一般家庭における平均設置容量はおおよそ4.5kwです。このことから、14.5✖︎4.5で約65万円の本体費用が掛かることがわかります。
周辺機器に掛かる価格相場:約30万円
ソーラーパネルを設置する場合には本体以外にも架台やパワーコンディショナーなど、周辺機器も導入しなければなりません。こちらも経済産業省によると架台1kWhにおける設置費用は2.1万円、パワコン1kWhあたりは4.2万円です。
4.5kW程度で設置する場合には、おおよそ30万円前後の価格コストが掛かります。
設置に掛かる工賃:約25万円
その他、ソーラーパネルを設置する際に必要な工事費用(工賃)についてですが、こちらも経済産業省の資料によると、1kWあたり5~7万円程度の設置費用となっています。(参考:令和5年度以降の調達価格等に関する意見)
つまり、4.5kWで設置する場合には22.5万円〜31.5万円程度のコストが掛かることになるでしょう。
上述した内容を合わせると、おおよそ家庭用ソーラーパネル設置に必要な初期費用は120万円〜140万円程度になることが予想されます。ただし、設置するkw数にもよることや、業者によっては値引きされるケースもありますので、まずは各業者へお問合せしてみることが大切です。
ソーラーパネル設置後の維持費用
ソーラーパネルは設置した後にもコストが掛かります。維持費としては主に以下の3つが必要になりますので、事前に把握しておきましょう。
ここでは、それぞれの費用について解説します。
定期点検費用
太陽光発電のソーラーパネルは定期点検を行う必要があります。定期点検は厳密に何年ごとというふうに取り決めはありませんが、原則として4年に1回の定期点検が推奨されています。
点検内容としては機器に故障がないかのチェックや数値測定などを行い、未然に問題が発生するのを防止することを目的としています。
なお、定期点検費用は1回あたり1~2万円程度と低価格です。
メンテナンス
ソーラーパネルのメンテナンスは機器の性能を落とさないために清掃を行ったり、環境整備を行ったりします。こちらも、厳密には具体的な取り決めがあるわけではないものの、年間で2~3回程度が推奨されています。
なお、メンテナンスについては業者に依頼することが一般的であり、費用は1回につき2~3万円程度となっています。ただし、導入時にメーカーのメンテナンス保証などがついている場合は無償で行ってくれるケースもあります。
その他のコスト
その他に関するコストとしては、故障時の修理代などが挙げられます。災害時などには故障してしまうこともあり、場合によっては機器の交換などが必要になるケースもあるでしょう。
修理代や交換費用については業者や内容により異なりますが、例えばパワコン1台が故障してしまった場合には20万円程度のコストが掛かります。こうした想定外のコストが発生するリスクについても事前に把握しておきましょう。
ソーラーパネルの設置費用を抑える方法とは?
ここまで、ソーラーパネルの設置費用について解説してきましたが、なるべくコストを抑えて導入するにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、設置費用を抑えてソーラーパネルを設置する方法について解説します。
複数の業者に相見積もりを行う
まず、太陽光発電のソーラーパネル設置を行うにあたり、複数の業者へ相見積もりを行う方法がおすすめです。ソーラーパネルを設置する場合には、
という4つの方法があります。このうちなるべく安い価格で設置したい場合にはネット販売業者に依頼するのがおすすめです。
ネット販売業者は基本的に店舗を構えておらず、通常必要になるテナント料や人件費を抑えて運用することができる分、設置費用が安い傾向にあります。
しかし、だからと言って必ずネット販売業者のみに依頼するのではなく、複数の業者に相見積もりを取ってから導入を検討するのがおすすめです。
各社に見積もりを依頼することにより、価格はもちろんですが、サポート内容まで見極めることができます。
なるべく安い業者からパネル本体を買う
ソーラーパネルの設置費用で最も大きなコストが掛かるのはパネル本体代です。そのため、パネル本体だけ安い業者から購入するという選択肢もあります。
ただし、価格面だけで選んでしまうと耐久性や発電効率が悪いことも多く、その後のサポートも十分に行ってくれないリスクもあるでしょう。
どのみちソーラーパネルは高額な製品になるため、最初の段階で金額だけに着目してしまえば長期的な運用の中で後悔してしまう恐れもあります。
こうしたことを踏まえた上で、やはりいくつかの業者を比較検討してみるのがおすすめです。
補助金を活用して設置する
このほか、補助金を活用した導入方法もあります。各自治体には独自の補助金制度が用意されている場合もあり、活用することができれば初期費用を抑えて設置することが可能です。
ただし、補助金は申請したからと言って必ず採択されるわけではなく、申請落ちしてしまうリスクもあります。そのため、まずは各自治体のHPをチェックし、条件などをよく確認しておくことをおすすめします。
ソーラーパネルを設置するメリット
ここからは、ソーラーパネルを設置するメリットについて詳しく解説していきます。
電気料金の削減
まず挙げられるのは、やはり電気代の節約でしょう。ソーラーパネルによって発電された電力を利用することで、家庭や事業所の電気料金を削減できます。
太陽光発電は一度の設置で長期間にわたって安定して発電できるため、長期的な視点で見れば投資対効果も高いです。
なるべく電気代を節約したいとお考えの方は、ソーラーパネルの設置がおすすめです。
売電収入が得られる
太陽光発電で発電した電気は、自宅で利用するのみならず電力会社へ売却することもできます。FIT制度と呼ばれる再生可能エネルギー発電設備を対象にした制度を活用すれば、住宅用太陽光発電であれば10年間固定買取価格で売電を行うことも可能です。
こうした制度を活用することで一定期間の間は固定された金額で電力を買い取ってもらうこともできるので、収入面でもメリットがあります。
災害時でも電気が使える
ソーラーパネルを設置すると、太陽光が利用可能な限り、独自に電力を生成できます。そのため、地域の電力供給の不安定性や停電の際でも、一定の電力を確保できます。特に屋内の非常用電源やリモートな場所での電力確保が必要な場合には、ソーラーパネルが頼りになります。
ソーラーパネルを設置するデメリット
ここからは、ソーラーパネルを設置するデメリットについて解説していきます。
初期コストを回収するまでに一定期間が掛かる
ソーラーパネルの導入には高い初期コストがかかります。上述したように、おおよそ120万円〜150万円程度のコストが掛かり、太陽光発電システムの購入や設置にかかる費用は、多くの場合、数年から十数年かかるケースが多いです。
そのため、費用対効果をよく検討した上で設置を検討するのが良いでしょう。数十年単位で考えるとお得になるケースが多いため、新築で設置する場合にはおすすめです。
天候の影響で発電が不安定になる
ソーラーパネルは太陽光からのエネルギーを利用するため、天候の変動や季節の変化に影響を受けます。
雨や曇りの日、夜間は発電量が減少するため、連続的なエネルギー供給が難しくなる可能性もあるでしょう。そのため、太陽光だけで完全な自足は難しく、あくまでも通常の電気代を補う役割であることは理解しておく必要があります。
メンテナンスと寿命に関する課題
ソーラーパネルは定期的なメンテナンスが必要であり、特に汚れや雪、樹木の陰影などが発電効率に影響を与える可能性があります。
また、パネル自体の寿命も考慮する必要があり、数十年後には効率が低下する可能性があるでしょう。メンテナンスや寿命の要因により、長期的なコストと管理が必要です。
まとめ
今回の記事では、ソーラーパネルの設置費用について解説しました。
ソーラーパネルの設置にはおおよそ120~140万円程度の初期コストが掛かる上、設置後にもメンテナンスや定期点検でランニングコストが掛かります。
投資回収を行うには数年〜数十年単位の期間が必要になるため、世代や状況によって設置すべきかどうかについては検討するのがおすすめです。
まずは複数業者へのお見積りから始めるのが良いでしょう。
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