教員の転職で後悔しないためには？元教員が語る転職のポイント

教員の転職で後悔しないためにはどうしたらいい？

実際に転職する時に成功させる方法って？

このようにお悩みではないでしょうか。

この記事を執筆している僕自身、高校教員として現場で3年間働き、現在はWEB系の仕事に転職しています。

今回の記事では、僕が教員から転職した際に気をつけたことや、転職を成功させる方法について詳しく解説していきます。

教員の転職で後悔しないためのポイント3選

ここからは、教員の転職で後悔しないためのポイントを3つご紹介していきます。

今後、教員から転職する可能性のある方は、以下のことに気をつけてみてください。

自己分析を徹底する

まず、転職が少しでも視野に入っているのであれば、自己分析をしっかりと行うことが大切です。

そもそも、

・教員を辞めて何がしたいのか
・教員を辞めたい理由はどのようなものか
・自分に向いている仕事はどんな職種か

など、自分自身のことをしっかりと理解することができているでしょうか。

こうしたことについて把握しておかなければ、退職したとしてもやりたいことが見えてきません。

まずはノートやメモ帳などに、自分自身の気持ちを書き出してみましょう。

気持ちを書き出すことで心理的にも楽になるだけではなく、今後の方針を立てることにも繋がります。

適職診断をしておく

これから転職を検討しているのであれば、適職診断を行っておくのがおすすめです。

上記で解説したように、自己分析を一人でできるのであれば良いですが、中には一人だけで分析するのが難しい方も多いでしょう。

そのような場合、ツールを使って適職診断をしておくことで、今後の方針を立てることが可能です。

現在では、20代、30代向けに診断アプリ”アサイン”などが登場しています。

こうした無料診断ツールを活用し、自分の適職について調べてみるのがおすすめです。

スキルを身につけておく

・教員から転職したいけど、なんのスキルもなくて不安
・今から転職活動してもうまくいくのだろうか
・ゆくゆくは独立できるようなスキルを習得したい

このように感じているのであれば、スキルを習得しておくのがおすすめです。

僕自身、現在は教員を辞めてIT系の仕事をしています。

教員として働いていて、悩んでしまう人は、

・対人関係に悩みやすい
・複数人で働くよりも、一人で黙々と作業するのが得意
・キャリアアップできるような仕事がしたい

という傾向が強いです。

もし、こうした特徴に当てはまっているのであれば、IT系の仕事が向いているかもしれません。

僕自身も今はIT系の仕事をしていますが、人間関係のラフさや、日々の仕事内容も一人で黙々とできるので、教員時代よりも精神的に楽になりました。

これからIT系の仕事に転職するのであれば、DMM WEBスクールなどに通ってみるのも選択肢です。

転職保証や給付金制度も用意されているため、受講するハードルを落として利用できます。

まずは無料カウンセリングを受けてみることで、疑問点を相談してみるのがおすすめです。

教員を辞めたいと思う理由とは？

教員の仕事はやりがいがある反面、大変な面も多く、辞めたいと思う方も少なくありません。ここではなぜ教員を辞めたいと思うのか、その主な理由を5つ解説します。

やりがいの欠如

教員を辞めたい理由の一つは、やりがいの欠如です。

初めは生徒たちの成長や学びの喜びを共有することに魅力を感じるかもしれませんが、時間の経過とともにやる気や情熱が薄れることがあります。

カリキュラムの制約や教育政策の変化、生徒の問題行動や学習意欲の低下など、様々な要素がやりがいを減少させる要因となります。

自分の教育理念やアイデアを自由に実践できず、生徒たちに本当に有益な教育を提供できているのか疑問を抱くこともあるでしょう。

報酬の不満

報酬の不満も教員を辞めたい理由の一つです。

教育に携わる仕事は責任やストレスが多く、長時間労働が伴うことが一般的です。しかし、他の専門職に比べて教員の給与は相対的に低い傾向があります。

報酬が十分に見合わないと感じ、経済的な不安や将来への不満が生じる場合も多いです。

生活の質や将来の安定性を考えると、他の職業に転職することが魅力的に映る場合もあるでしょう。

健康への悪影響

教員を辞めたい理由の一つに、健康への悪影響も挙げられます。

教育現場では高いストレスが常に伴います。クラスの管理や生徒との関係構築、評価や保護者とのコミュニケーションなど、多岐にわたる責任とプレッシャーがかかる場面が多いです。

その結果、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

長時間の勤務や準備、教育制度の負担の増加は、ストレスや疲労、うつ病、不眠などの健康問題を引き起こし、退職につながるのです。

教育制度の課題

教員を辞めたい理由として、教育制度の課題が挙げられます。

教育制度は時代や政策の変化によって影響を受けますが、その変化に対応することは容易ではありません。

カリキュラムの制約や評価の方法、煩雑な文書作業などが増加し、教師の自由な教育実践を制限する場合もあるでしょう。

自分の教育理念やアイデアを実現する余地がなくなり、やりがいや創造性を奪われることで教員を辞める道を選ぶかもしれません。

ワークライフバランスの欠如

ワークライフバランスの欠如も教員を辞めたい理由に挙げられます。

教員の仕事は時間とエネルギーを多く必要とし、多くの時間を授業準備や評価に費やすことが一般的です。

そのため、私生活や趣味、家族との時間を犠牲にすることがあります。残業や休日の仕事も少なくありません。

ワークライフバランスが損なわれ、心身の健康や家庭生活が影響を受けることで、教師を辞める選択をする人もいらっしゃるでしょう。

教員から転職するメリット5選

ここでは、私が実際に教員から転職して感じたメリットを5つ解説します。

新たなキャリアチャンス

教員から転職することには、新たなキャリアチャンスがあります。

教育職以外の業界や職種に進むことで、異なる分野の知識やスキルを身につける機会が増えるでしょう。

その結果、自身の経験や専門知識を活かしつつ、新たな成長や挑戦を迎えることができます。

また、異なる業界や職種においては、さまざまな役割や責任を担う機会が広がります。

自分のキャリアパスをさらに拡大することができるでしょう。

経済的なメリット

教員から転職することには、経済的なメリットも挙げられます。

教育職は一部の例外を除き、他の職業に比べて報酬や給与水準が比較的低い傾向にあります。

しかし、他の職業に転職すれば、収入の向上や経済的な安定を実現することが可能です。

さらに、異なる業界や職種においては、ボーナスや昇進の機会、福利厚生の充実など、経済的な面でのメリットが得られる場合があります。

経済的な不安を解消し、自分や家族の生活の質を向上させることができるでしょう。

ワークライフバランスの改善

教員から転職することにより、ワークライフバランスを改善するメリットがあります。

教員の仕事は多忙であり、残業や休日出勤が発生することも多いです。

しかし、他の職種や業界に移行することで、柔軟な勤務時間や休暇制度を享受できる場合があります。

その結果、仕事とプライベートの両方を充実させることができ、ストレスの軽減や自己の充電にもつながるでしょう。

新たな環境と人間関係

転職により、新たな職場環境と人間関係を築けるのもメリットの一つです。異なる業界や組織に入ることで、多様な人々との出会いや交流が期待できます。

新しいチームや同僚と協力し、新たな挑戦に取り組むことで、自身の成長や学びの機会が広がります。

また、新たな環境では異なる知識やスキルを身につける機会もあり、自己成長に繋がるでしょう。

スキルの多様化

教員から転職することにより、スキルの多様化が期待できます。

教員としての経験は、コミュニケーション能力、リーダーシップ、問題解決能力など、幅広いスキルを備えています。

これらのスキルは他の職種や業界でも評価されることが多いです。転職により、新たなスキルを習得し、自身の専門性を向上させることもできます。

さらに、異なる職種での経験を積むことで、将来のキャリアパスや選択肢も広がるでしょう。

教員から転職するデメリット5選

ここでは、教員から転職する前に知っておきたいデメリットを5つ解説します。

専門知識の不足

教員から異なる職種に転職する場合、専門知識の不足がデメリットとなることが多いです。

教育分野で培った知識やスキルは、他の職種では直接的に活用できない場合があります。

新しい職種においては、新たな業務やタスクに対する知識や技術が求められます。

このため、転職に伴って学習や研修が必要となり、初期段階でのスキルの不足感を感じる可能性があるでしょう。

資格や経験の不足

教員以外の職種に転職する場合、求められる資格や経験が異なることがデメリットとなります。

教育分野での経験や教員免許は他の職種では、必要とされない機会も多いです。また、転職先の職種によっては特定の資格や経験が必須とされることがあります。

そのため、必要な資格を取得するための時間や費用がかかる場合や、経験の不足によって求人市場での競争力が低下する可能性があるでしょう。

収入の減少

教員から転職するデメリットの一つは、収入の減少です。

教員と比較して他の職種の給与水準が低い場合、転職による経済的な不安が生じるかもしれません。

特に教員の給与が比較的高い地域や学校で働いていた場合、転職によって収入が減少する可能性があります。

経済的な安定性や生活水準の維持に対する懸念があるため、慎重な検討が必要です。

定年退職までの時間制約

教員の場合、教育委員会や学校の定年退職制度によって働く期間が制約されます。

そのため、教員を辞めて他の職種に転職した場合、再び教員として働くことは難しくなります。

定年退職までの時間制約があることで、将来のキャリアパスに影響が出るかもしれません。

また、年齢や経歴によっては転職先での雇用の安定性や難易度が変わることもあるのがデメリットです。

心理的な適応の困難さ

教員から異なる職種に転職することは、心理的な適応の困難さを伴うことがあります。

教育現場での経験や環境に慣れているため、新しい職場や業界でのルールや文化との適応に時間がかかる可能性があります。

新たな役割や責任に対するプレッシャーや不安感も生じるかもしれません。

自己アイデンティティの変化や周囲との関係性の変化など、心理的なストレスも考慮する必要があるでしょう。

教員からの転職先とは？

教員からの転職先は多岐にわたりますが、以下はその代表的な例です。

教育関連機関

教員からの転職先の一つは、教育関連機関です。教育関連の企業、団体、または非営利組織で働くことができます。

教育プログラムや教育政策の開発、教育研究、教育コンサルティングなど、教育の領域において専門知識を活かして業務に従事します。

教育に関心を持ち、教育改革や教育の発展に貢献したいという志向性のある方に適した転職先といえるでしょう。

企業トレーナー/教育担当者

もう一つの転職先は、企業内でのトレーナーや教育担当者です。

企業においては従業員の研修やトレーニングが重要な役割となっており、教育のバックグラウンドを持つ教員がトレーニングの設計・実施や教育プランの策定を求められます。

企業内での教育・トレーニング戦略の立案や実行に携わりながら、従業員の能力開発や組織の成果向上に貢献することができる仕事です。

教育出版業界

教員からの転職先として、教育出版業界があります。教育教材や教科書の制作・編集、教材販売、教育コンテンツの開発などに関わる仕事です。

教員の経験や教育の専門知識を生かして、教育コンテンツの品質向上や教材の効果的な提供に貢献できます。

教育に興味を持ちながらも、教壇を離れて他の方法で教育に関わりたいという人にとって魅力的な転職先といえるでしょう。

インストラクショナルデザイナー

インストラクショナルデザイナーは、e-ラーニングやオンライン教育コースの開発に携わる専門職です。

教育の設計やコンテンツ作成、学習者のニーズに合った教育体験のデザインなどが主な業務になります。

教員の経験や教育の知識を活かし、教育技術とデザインの視点を組み合わせて効果的なオンライン教育環境を構築できるでしょう。

社会福祉/人道支援

教員からの転職先として、社会福祉や人道支援の分野があります。

教員の経験や人間関係構築能力を活かして、教育支援やコミュニティサービスに関与することが可能です。

子供や若者の教育支援プログラムの運営や、難民キャンプや開発途上国での教育プロジェクトなどに参加し、社会貢献の一翼を担うことができます。

教育の力を通じて、社会的な変化を促進する機会が広がるでしょう。

まとめ

今回の記事では、教員の転職で後悔しないための方法をご紹介しました。

転職する際には、しっかりと自己分析や適職診断を行っておくことが大切です。

また、いますぐに転職しない場合には、まずスキルを習得することからスタートしてみるのも選択肢でしょう。