「セミセルフレジを店舗に導入したい・・・」
「セミセルフレジの価格や値段の相場ってどれくらい?」
「セミセルフレジの導入で費用を抑えるには?」
このようにお悩みではないでしょうか。
今回の記事では、セミセルフレジの価格や相場について詳しく解説し、費用を抑えるための方法などについてもご紹介します。
また、おすすめのセミセルフレジについても詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
セミセルフレジの価格・相場とは?
まずはセミセルフレジの価格や相場について解説していきます。
導入価格としては、「セミセルフレジ本体」と「ランニングコスト」の大きく分けて2つが必要となるため、それぞれについてチェックしておくことが大切です。
セミセルフレジ本体の価格・相場
セミセルフレジ本体の導入価格や相場ですが、どの程度の大きさのレジを導入するかによって必要になるコストも変化します。といのも、セミセルフレジには、
- 小規模店舗(小売店やクリニックなど)・・・小型のセミセルフレジ
- 大規模店舗(スーパーなど)・・・・・・・・大型のセミセルフレジ
と、それぞれで導入店舗によって大きさが異なっているのです。
コンビニなどの小規模店舗で導入する場合の小型セミセルフレジであれば、おおよそ100~150万円程度となるでしょう。それに対し、スーパーマーケットなどの大規模店舗で導入する大型のセミセルフレジであれば、200~300万円程度の価格相場となります。
出典:http://www.city.fukaya.saitama.jp/kurashi/tetsuzuki/sonota/1645512542849.html
■小型のセミセルフレジの価格相場内訳
セミセルフレジ本体の価格 | 60〜100万円程度 |
周辺機器価格 | 20〜30万円程度 |
保守費用(年間) | 5~20万円程度 |
その他(設置費用など) | 5~10万円 |
合計 | 100~150万円程度 |
出典:https://mainichi.jp/articles/20181210/gnw/00m/040/001000c
■大型のセミセルフレジの価格相場内訳
登録機の価格相場 | 100~150万円程度 |
精算機の価格相場 | 200~300万円程度 |
合計 | 300~450万円程度 |
なお、セミセルフレジではなく、顧客自身が会計〜精算まで全て行うタイプのフルセルフレジの価格は上記よりも高額になるケースがあります。
フルセルフレジの価格相場については以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ランニングコストの相場内訳
続いて、ランニングコストの相場内訳についてみていきましょう。
ランニングコストについては、主に以下のような相場となっています。
POSシステム利用料 | 月額6,000円〜2万円程度 ※無料のメーカーもある |
保守サポート費用 | 年間5万円〜20万円 |
POSシステムの月額利用料
まず、 POSシステムの利用料が月額制で設定されているケースが多いです。POSシステムとは、基本的なレジ機能の他に、売上の分析や顧客情報の管理などを行うことができるシステムのことです。
メーカーによっては飲食店やアパレル、クリニックなど専門性に特化している機能が用意されている場合もあり、充実した機能を利用したいのであれば、コストが掛かる可能性もあるでしょう。おおよそ、月額で6,000円〜2万円程度になりますが、月額の利用料が無料となっているサービスもあります。
保守サポート費用
保守サポートとは、メールやチャット、トラブル時や故障時の駆けつけなど、様々なサポートをしてもらえるサービスです。基本的には月額1~2万円程度の料金となっていますが、全国駆けつけサポートなど、手厚いサポートになるほど高めの料金設定となるケースが多いです。
セミセルフレジの導入費用を抑えるには?
上記ではセミセルフレジの価格や相場についてご紹介しましたが、なるべく費用を抑えて導入したい場合には、どうすれば良いのでしょうか。
ここでは、費用を抑えてセミセルフレジを導入するための方法についてご紹介していきます。
リースを利用する
まず、初期費用を抑えたいとお考えであれば、セミセルフレジのリースを活用する方法が挙げられます。リースとは、リース会社が保有しているセミセルフレジを長期間の間借りることができるサービスです。
初期費用を抑えることができ、月額料金で利用することができます。おおよそ2~3万円ほどの月額費用で利用できるケースが多いため、コストを抑えて利用したい方にはおすすめの方法と言えるでしょう。
ただし、契約する場合には数年間の長期契約となり、中途での解約はできないケースが多いです。事前にこうした点についてもチェックしておくようにしましょう。
レンタルを利用する
レンタル契約も、上述したリース契約と同じくセミセルフレジを借りることができるサービスですが、リースよりも短期間での利用となる場合におすすめです。リースよりも選択できるサービスが多く、店舗に最適なものを選ぶことが可能です。
また、事前の審査が不要であり、利用するまでのハードルが低いこともメリットと言えるでしょう。ただし、月額で10万円程度の費用相場となっており、リースよりも高額であるため、あくまでも短期間での利用となる場合に利用するのが良いでしょう。
サブスクを利用する
リースやレンタルの他にもサブスクリプションとしてセミセルフレジを利用する方法もあります。サブスクは、月額固定で料金を支払い、製品を借りて利用するタイプのサービスです。期間限定で利用することができ、不要な時には契約を解除するということも可能です。
利用もしやすく、コストを掛けずに利用することができるので、こちらの方法も選択肢として考えてみると良いでしょう。
なお、スマレジではサブスクプランが用意されており、小規模なお店におすすめのプラン「mPOPセット」であれば3,960円(税込)〜とかなり低価格から導入することができます。
補助金を活用する
セミセルフレジをなるべく安く導入したいとお考えであれば、補助金を利用してみるのも選択肢の一つです。
補助金を導入すれば、費用の一部を負担してもらえるため、コストを抑えて導入することが可能になります。
ここでは、セミセルフレジの導入時に利用できる可能性がある補助金について詳しく見ていきましょう。
IT導入補助金≪デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)>
中小企業や小規模事業者などが今後の業務を効率化したり、事業の経営を改善することを目的としてITツールを導入する際、経済負担を支援してもらえる補助金です。セミセルフレジを導入する場合も、こちらの対象となるケースがあります。
ただし、2023年度3月現在では申請期間が終了しており、新年度の補助金情報は2023年4月以降に発表予定となっています。今年度の利用を検討されている方は、公式ホームページから情報を収集しておくことが大切です。
業務改善助成金
事業内での賃金を向上し、事業の生産性を高めるために設備を投資するなどした際に支援が受けられる助成金です。導入した設備の費用について、一部を助成してもらうことができます。
こちらの補助金も、2022年度の受付は終了となっていますので、申請する場合には公式ページから翌年度の情報をチェックしておきましょう。
ものづくり補助金<一般型・グローバル展開型>
ものづくり補助金は、革新的なサービス開発や試作品の開発を行い、業務の改善のために設備の投資を行った場合に支援が受けられる制度です。従業員の数が5人以下であれば750万円まで、6~20人であれば1,000万円まで、21人以上であれば1,250万円まで補助が受けられる可能性があります。
こちらの補助金についても、2022年度は申請終了となっているため、新たな情報は公式ページをチェックしておくようにしましょう。
小規模事業者持続化補助金<一般型>
小規模事業者持続化補助金は、その名の通り小規模事業者のための補助金です。新しく販路を開拓する場合や、業務の生産性を向上させるために設備投資を行った場合、その経費の一部を補助してもらえる可能性があります。
通常枠では50万円程度の補助、特別枠では200万円の補助となっています。
なお、2023年3月3日より、第12回の受付締め切り以降の公募要領が公開されていますので、公式サイトからチェックしてみてください。
おすすめのセミセルフレジメーカー
ここからは、おすすめのセミセルフレジメーカーについて解説していきます。
具体的な機能や費用例についても詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
スマレジ

- 圧倒的なサポート体制(専門の研修を受けたスタッフが対応)
- 高機能なPOSシステムが利用できる
- 月額0円から利用することができる
- 事業の拡大状況に応じて幅広いプランが用意されている
- 全国121,000店舗以上に導入されている
スマレジはおすすめ度No.1のセミセルフレジです。機能面では細かい売上分析ができるため、売上が伸びている時間帯の把握を行えば商品を多めに準備しておくなどの対策を行うことも可能です。また、iPhoneとの連携も可能で、アプリを入れておくだけで外出先でも売上の確認を行うことができます。
各店舗の会計処理についてもクラウド上から一括管理が行えるため、毎回報告会などを開かなくても簡単に管理することが可能です。トップクラスの人気となっており、飲食店やクリニックはもちろん、観光業など、幅広い分野で利用することができるのが魅力と言えます。
初期費用 | 20万円〜30万円(iPad・周辺機器含む) |
ランニングコスト | 0円〜(他に有料プランあり) |
主な機能 | 売上分析・顧客情報管理・など |
BCPOS

- 自動釣銭機付きPOSレジセットが利用できる
- スペースを必要としないので、小規模店舗でも導入できる
- レセプトとの連携も可能であるため、病院や薬局でも利用可能
- 自動釣銭機の導入価格が安い(100万円未満で導入できる)
- パソコンPOSレジ・タブレットPOSレジの両方導入できる
BCPOSは株式会社ビジコムが提供しており、発売されてから25年とPOSレジの中でも長い期間の販売となっています。飲食店や小売店はもちろん、クリニックなどの医療分野においても導入することが可能です。
自動釣銭機とのセットで導入したい場合、通常は100万円を超えてしまうケースが多いですが、こちらのサービスでは100万円未満で導入することができます。セミセルフレジと同時に自動釣銭機も導入したい場合には、こちらのサービスを利用すると良いでしょう。
初期費用 | 39万8000円〜 |
ランニングコスト | 5,000円〜(ベーシックプラン) |
主な機能 | 売上分析・顧客情報管理・など |
POS+

- 小売店や飲食店、美容室に心強いプランが用意されている
- 顧客のみで注文〜会計まで行うことが可能
- 業種を問わず、幅広く利用することができる
- 設置から導入後のサポートまで徹底されている
- リアルタイムで遠隔操作が可能
POS+は、飲食店や小売店、美容室などに特に最適なPOSレジサービスです。各業種に応じたプランが用意されており、どのような業種にも対応できます。例えば、POS+foodのプランではテイクアウトやモバイルオーダーが、POS+beautyでは電子カルテやスタッフの管理などが行えます。
このように、各業種に応じて最適なプランを選択することができるため、導入しやすいサービスとなっているのです。また、導入〜導入後のサポートも手厚く、全国無制限の駆けつけサポートも行っています。
初期費用 | 40万円〜 |
ランニングコスト | POS+retail(小売店向け)12,000円〜POS+food(飲食店向け)12,000円〜POS+lite(小規模飲食店向け)6,000円〜POS+beauty(美容・サロン向け)12,000円〜 |
主な機能 | セルフオーダー、キャッシュレス対応、売上分析・顧客情報管理・など |
VITESE(ヴィッテス)

- 全国展開している東芝テックの製品で信頼度が高い
- レジや自動釣銭機に特化したメーカーであるため、高性能
- 全国120箇所に拠点があり、サポート体制も充実している
- 操作がしやすく、年配の方や使い慣れていない方でも扱いやすい
VITESEは、レジや自動釣銭機の開発に長年取り組んでいる、東芝テックの製品です。専門性のあるメーカーであるため、レジの性能も良く、誰でも操作しやすい仕様となっています。
全国各地に拠点があり、電話サポートはもちろん、トラブルの際には駆けつけサポートも行ってもらえます。ただし、POSシステムは扱っておらず、自動釣銭機のみの取り扱いとなっているので、売上分析などのPOSシステムを利用したい場合には他のPOSレジメーカーを経由しなければなりません。
初期費用 | 100万円〜150万円 |
ランニングコスト | 年間20万円ほど |
主な機能 | 自動釣銭機、高性能なレジ機能 |
NeoSarf/POS

- 小売店向けに設計されたPOSレジ
- 現金以外にもキャッシュレスに対応
- 多言語対応が可能
- 初めての利用でも分かりやすいシンプルな設計
NeoSarf/POSは小売店向けに開発されたPOSレジです。キャッシュレスにも対応しており、現金以外ではクレジットカードや電子マネー、QRコードによる決済まで対応することができます。また、日本語以外にも英語や中国語、韓国語の4か国語に対応しているので、観光地などの店舗では心強いサービスと言えます。
初めて利用する顧客でも使いやすい設計となっており、画面に表示された手順通りに操作すれば会計を済ませることができます。
初期費用 | 要お問合せ |
ランニングコスト | 要お問合せ |
主な機能 | 多言語対応、売上分析・顧客情報管理など |
セミセルフレジの選び方とは?
これからセミセルフレジを導入したいと思っていても、
「具体的にどうやって選べば良いのだろう・・・」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、セミセルフレジの選び方について、そのポイントを解説していきます。
目的に合わせて予算設定を行う
まず、目的を設定した上で予算設定を行いましょう。セミセルフレジといってもメーカーや機種によってその機能や価格は異なります。
- 店舗の売上分析や経営改善も行いたい
- コストを抑えて導入したい
- サポート体制が充実したサービスを選びたい
など、どのような目的があるかによっても選ぶべき商品は異なってくるでしょう。
上記でも解説した通り、セミセルフレジは初期費用として100万円程度、ランニングコストが月額1~2万円ほど必要となります。
もし、初期費用を掛けずに導入したいのであればリースやサブスクといった他の方法も検討してみることをおすすめします。
優先順位を決める
上記で目的を定めることができれば、優先順位を決めていきましょう。各レジサービスにもそれぞれ特徴があり、全ての機能が搭載されているレジを一つに絞ることは非常に難しいです。
そのため、
- 自動釣銭機の機能はどうなっているか
- POSシステムの充実度はどうか
- 誰でも利用しやすい操作性かどうか
- サポート体制は充実しているか
など、どのようなポイントを重視して選ぶべきかその優先順位を決めておくことで、サービスをよりスムーズに選ぶことができます。
サイズをチェックする
セミセルフレジを選ぶ際、必ずチェックしておかなければならないのがサイズ感です。しっかりとサイズをチェックしなければ、導入してみたものの、思ったよりスペースが狭くなってしまうという事態になってしまいます。
iPadやiPhoneで利用できるタイプのセミセルフレジでも、自動釣銭機などと併用するのであれば一定のスペースをとってしまいます。設置予定場所のスペースを事前に確認しておき、それにあったセミセルフレジ・自動釣銭機などを用意するようにしましょう。
サポート体制の充実度をチェック
セミセルフレジを導入する際には、業者のサポート体制もチェックしておきましょう。
例えば、
- 駆けつけサポートがあるか
- 電話対応サポートがあるか
- 導入時の設置サポートがあるか
- 従業員へのトレーニングがあるか
などを確認しておくことが大切です。導入時にはサポートがあるかどうかでかなり負担が異なります。設置の手助けはもちろん、設置後に従業員への使い方指導まで行ってくれればスムーズに導入を進めることができます。
デモ利用やショールームでチェック
POSレジサービスには、デモ利用やショールームが用意されているサービスも多いです。いきなり導入してしまうよりも、なるべく事前にこうしたサービスを活用して所感を確かめてから利用開始するのが良いでしょう。
また、最初のお試し期間の間に、担当者とのコミュニケーションの取りやすさや、対応の速さなどもチェックしておくことが大切です。疑問点があれば最初の段階でしっかりと聞いておくようにしましょう。
なお、スマレジなどのメーカーでオンライン相談やショールームも行われているため、気になる方は一度相談してみることをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、セミセルフレジの価格・相場について解説しました。セミセルフレジは小型・大型どちらを導入するかにもよりますが、初期費用として100万円〜300万円程度必要になります。
また、ランニングコストも月額1~2万円程度は必要になるため、こうした費用について導入前に把握しておくことが大切です。ただし、初期費用を落とすためにリースやレンタル、サブスクなどを利用する方法もあります。
また、補助金を利用することで費用の一部を負担してもらうこともできるため、費用を掛けずに導入したいのであれば利用するのも良いでしょう。本記事の内容を参考にして、導入する際の判断にお役立ていただければ幸いです。
セミセルフレジに関するよくある質問
セミセルフレジに関するよくある質問について解説します。
セミセルフレジとは?
セミセルフレジとは、スタッフが商品のスキャンを行い、顧客側が自動精算機で決済を行う方法のことを表します。スキャンから会計まで全てを自分自身で行うタイプのフルセルフレジとは異なり、スタッフが商品のスキャンを行うため、顧客側もスムーズに会計を済ませることができるのが特徴です。
近年では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでの導入が進んでおり、今後も導入する店舗が増える見込みです。
セミセルフレジの価格相場はいくらですか?
セミセルフレジの価格相場は、小型のもので100~150万円程度、大型のもので200~300万円程度となっています。また、初期費用とは別にランニングコストが月額1~2万円程度必要になるため、導入前にこうした相場観について押さえておくと良いでしょう。
セミセルフレジを導入するメリット・デメリットはなんですか?
セミセルフレジのメリットとしては以下のことが挙げられます。
- 会計ミスを減らすことができる
- 人件費の削減につながる
- 衛生的に会計を行うことができる
- データ分析を行うことができる
- キャッシュレス対応を導入できる
それに対し、デメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
- 導入時には初期費用、運営時にはランニングコストが掛かる
- スタッフに使い方を教える時間が必要
- 顧客側で使い方が分からない時にフォローが必要
- 製品にトラブルが発生することがある


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