教員の人間関係で転職したい時の対策5選｜元教員が徹底解説！

教員をしているけど、職場の人間関係がつらい・・・

実際に転職した人が周囲にいないので、教員転職経験者の話が聞いてみたい・・・

このようにお悩みではないでしょうか。

教員という職業は、自己成長や教育への情熱を追求する素晴らしい仕事ですが、同時に複雑な人間関係を維持管理することが求められます。

多くの教員が学校の人間関係で困難を経験し、その結果として転職を考えているかもしれません。

私自身、元教員であり、現場での人間関係上の苦しみについては大変よく分かります。

そこで今回は、教員の人間関係で転職を考えている方へ、成功するための対策を5つ紹介します。

教員の人間関係で転職したい時の対策5選

現在、教員として働いていて人間関係に悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、転職まで真剣に考えている方向けの対策をご紹介していきます。

自己分析を徹底する

まず、これは自分自身の体験談でもあるのですが、転職を視野に入れたときにまず行うべきは自己分析だと思います。

そもそも、あなたはなぜ転職しようと思ったか、明確に答えられるでしょうか？

・人間関係に悩んで・・・
・生徒との関係性が辛いから
・保護者対応がしんどい・・・

実際のところ、こういった考えで転職を考えていると思いますし、僕自身も同様の悩みで転職しました。

しかし、企業などに転職する際には面談があり、本音を面談で話すわけにはいきません。

また、自分の適性について真剣に考え、”何がやりたいのか？”ということをハッキリさせておかないと、転職活動もうまくいかないでしょう。

そのため、

・教員以外の仕事であれば、どのようなことがやりたいのか？
・自分の得意なこと、不得意なことは何か？
・どんな仕事だったら、この先もずっと続けていけそうか？

というふうに、ポジティブな方向で自己分析を行うことが転職に向けた第一歩となります。

まずはパソコンやノート、メモ帳など、どんなものでも良いので、こうしたことを書き出して今の自分自身を見つめ直してみましょう。

適職診断アプリを活用する

自己分析を行う重要性については上記でも解説したとおりですが、中には

・自分の気持ちを書き出すのが難しい・・・
・そもそも、自分のやりたいことなんて分からない
・なかなか上手くまとめられない・・・

という方も多いでしょう。

そのような場合は、アサインなど、適職診断も行えるアプリを活用してみてください。

自分の気持ちを0から書き出すのが難しくとも、アプリなら質問に答えていくだけで適職についてチェックすることができます。

無料で利用できるのでハードルも低く、3分ほどで診断ができるので、とりあえず転職のきっかけ作りをしたい方におすすめです。

なるべく第三者に相談する

転職を本気で考えているのであれば、なるべく冷静な第三者の意見も聞いておくことをおすすめします。

これは僕自身もそうだったのですが、

・毎日の仕事が忙しすぎて、冷静な判断力を失っている
・そもそも、本当に転職して良いのか分からない
・誰かのアドバイスがもらいたい

と、日々の忙しさゆえに感じている方も多いのではないでしょうか。

人間関係が嫌だから転職したいけど、この感情のまま転職に踏み切っても良いのか？

そう感じてしまうのも無理はありません。

そのため、なるべく冷静な第三者に相談し、客観的な視点から意見をもらうことが大切です。

ただし、相談する場合には、なるべく職場内や家族などに相談することはおすすめできません。

というのも、同僚や家族に相談したとしても、

せっかく教員になったのに、辞めるのは勿体無いよ

とりあえず3年は頑張ってみたら？(新卒や就職したての場合)

教員がダメなら、他に行ってもダメだよ

など、基本的にネガティブな意見しかもらえません。

実際、僕も同僚や親に相談してもこうした意見ばかりでした。(周囲に転職経験者がいないと必ずこうなる)

しかも、最悪の場合、同僚に相談したら職場内で噂になる可能性が高いです。(教員は本当に噂が大好きです。特に中高年の女性教員に注意・・・)

そのため、相談する場合は今の職場とは全く関係がない第三者に相談しましょう。

以下のようなサービスを利用することで、転職に詳しい人に相談することができます。

転職エージェントを利用する

転職を決めたら、転職エージェントには登録しておくのがおすすめです。

というのも、先ほど話したように、転職の知識を持った人に相談することが大切ですが、基本的に教員の周りにはそうした人がいません。

エージェントに登録しておけば、無料で担当者に相談することができますし、僕自身も当時は利用していました。

職場とは全く関係がない人から意見をもらうことで、今後について真剣に考えることができます。

また、求人を見るだけでも心が楽になるため、まずは求人探しから行ってみるのもおすすめです。

キャリアコーチングを活用する

転職エージェント以外にも、キャリアコーチングを活用する方法もあります。

コーチングは、上述したエージェントとは異なり、必ずしも転職をベースとするだけではなく、今の仕事を続ける方向で、

・どうしたら上手くいくか？
・本当に転職すべきなのか？
・自分自身の適職とは何か？

などについて考えることができます。

そもそも本当に転職したいか分からない方や、教員を続ける方向も視野に入れて考えたい方は、こちらのサービスもおすすめと言えます。

教員の人間関係で悩みやすい理由とは？

ここでは、教員の人間関係で悩みやすい理由について4つ解説していきます。

環境が狭い

教育の現場は比較的狭い環境で働くことが求められるため、人間関係での悩みが生じやすいです。

教員は生徒や他の教職員と密接に関わる一方で、その人間関係は非常に密接であり、また、物理的なスペースが限られているため、緊張や摩擦が生じやすくなります。

学校という閉じたコミュニティの中で、問題が起こった場合には外部に逃げ場が少ないこともストレスを増幅させる原因です。

これらの要素が組み合わさることで、人間関係のトラブルが発生しやすくなるといえるでしょう。

仕事が忙しすぎる

教員の仕事は非常に多忙であり、授業の準備、授業の運営、採点、生徒の指導、保護者とのコミュニケーション、学校行事の準備といった業務に追われることが多いです。

このような状況下では、他の教職員との良好なコミュニケーションを維持する時間やエネルギーが不足してしまうことがあります。

誤解やコミュニケーションのミスが生じ、人間関係のトラブルを引き起こす可能性も高いです。

また、過労がストレスを増幅させ、それが人間関係の問題をさらに深刻化させる原因にもなるでしょう。

気が強い人が多い

教育の現場には、自分の教育理念や価値観を持ち、それを強く主張する人々が多くいます。

これ自体は子供たちへの教育に対する情熱やコミットメントの表れであり、敬意を持って評価されるべきです。

その一方で、教員同士の意見が対立すると、気が強い人々が関わることで争いが激化することもあります。

また、自己主張が強い人々が多い中で、自身の意見を主張することが難しいと感じる教員は、自己否定感や孤立感を感じ、人間関係のストレスにつながるでしょう。

拘束時間が長すぎる

教員の職務は、授業だけでなく、授業準備、採点、行事の準備、保護者対応など、多岐にわたります。

教員の労働時間は長くなり、教員間の人間関係に大きな影響を与えます。長時間の労働は、ストレスを増幅し、コミュニケーションのミスや誤解を生む可能性もあるでしょう。

また、長時間働くことで、教職員同士のプライベートな時間が減少し、職場での人間関係が生活の大部分を占めるようになります。

これは、仕事とプライベートの区別が曖昧になり、仕事に関連する人間関係の問題がプライベートにも影響を及ぼす可能性が高いです。

教員で悩みやすい人間関係とは？

ここでは、教員が悩みやすい人間関係について具体的に解説していきます。

教員間の関係性

教員間の人間関係は、職場環境の質や仕事の効率、さらには教育の成果に直接影響を与えやすいです。

教職員同士の競争や政治、異なる教育理念や価値観の対立、または職場のヒエラルキーによるプレッシャーなどが関係のトラブルを引き起こす可能性があります。

このような問題は、教員のストレスを増加させ、仕事の満足度を低下させる恐れがあるでしょう。

さらに、教員間の関係性が悪化すると、それは学校全体の雰囲気に影響を及ぼし、教職員だけでなく、生徒たちにもネガティブな影響を及ぼす可能性があります。

生徒との関係性

教員と生徒との関係性は、教育の成果に直接影響を与える非常に重要な要素です。

しかし、生徒一人ひとりのニーズを理解し、適切に対応することは大変な挑戦であり、またそれが求められることが教員のストレスを増大させる要因ともなります。

特に、行動問題を抱える生徒や学習困難な生徒、保護者からの圧力などといった問題に直面したとき、教員と生徒との関係性は更に複雑化します。

問題がうまく管理されない場合、教員は過労や燃え尽き症候群に陥るリスクが高くなるでしょう。

保護者との関係性

教員が抱える悩みの一つに、保護者との関係性があります。教員と保護者との間には、共通の目標があるはずです。

しかし、具体的な教育方法や進路指導、学習の進捗については、教員と保護者との間で意見の相違が生じることがあります。

また、保護者からの過度なプレッシャーや、生徒の行動や成績についての非現実的な期待は、教員にとって大きなストレスとなります。

これらの問題は教員のモチベーションを低下させ、仕事のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があるでしょう。

地域の人との関係性

学校は地域社会の一部であり、教員は地域の人々とも関わりを持ちます。

しかし、地域の価値観や期待に対する教員の理解不足、または地域の人々とのコミュニケーション不足は、誤解や摩擦を引き起こします。

これらの問題は、教員が地域社会に適応することを難しくさせ、ストレスを感じさせる可能性もあるでしょう。

また、地域の人々との良好な関係性は学校の評価や学校運営に影響を及ぼすため、その管理は教員にとって重要な課題となります。

教員の転職を成功させるポイント

教員の転職を成功させるには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。ここでは、転職を成功させることに必要なポイントを4つ見ていきましょう。

やりたいことを明確にしておく

転職を成功させるためには、まず何を求めているのか、何を達成したいのかを自分自身で明確に理解することが重要です。

教育に関する情熱やスキルをどのように活かしたいのか、新たな環境で何を学びたいのか、どのような職場環境や仕事のスタイルを求めているのかを具体的にしておくことで、適切な転職先を見つけやすくなります。

また、自分が何を求めているのかを明確にすることは、面接時に自分を適切に表現し、雇用者に自分の価値を理解してもらう上でも非常に有益です。

転職サービスをうまく活用する

転職サービスは、求職者が自分の能力と適性に合った職を見つけるのを助け、また企業が適切な候補者を見つけるのを支援します。

教員としてのスキルや経験を生かして新たな仕事を見つけるためには、特に教育関連の転職サービスを活用することが有益です。

これらのサービスは、教育界での転職に特化したもので、教員のスキルと経験を理解し、それを最大限に活かすことができる職場を見つけるのに役立つでしょう。

なるべく第三者に相談する(職場内で相談しない)

転職を考えているとき、その情報を職場内に広めると、意図しない問題を引き起こす可能性があります。

それは職場内の人間関係に影響を及ぼしたり、自分の評価にネガティブな影響を与えたりしかねません。

そのため、転職に関する相談は、家族や友人、信頼できるメンターやキャリアカウンセラー、または転職サービスの専門家などに相談するのが大切です。

客観的な視点からアドバイスを提供し、自分自身では見落としている可能性のある事項を明らかにすることができるでしょう。

計画を綿密に立てる

転職は大きな決断であり、その成功はよく考えられた計画に大いに依存します。

計画を立てる際には、現在の職場を離れるタイミング、新しい職を探す方法、面接の準備、新しい職場での生活の調整など、様々な要素を考慮しなければなりません。

また、新しい職に適応するためのスキルを習得する時間や、求職活動にかかるコストも考慮に入れる必要があります。

しっかりと計画を立てることで、転職の過程がスムーズに進み、新しい職場で成功する可能性が高まるでしょう。

教員から転職して感じるメリット4選

ここでは、教員から転職して感じるメリットを4つ解説します。

自由な時間が増えた

教員は学校の授業、学年・学科の業務、地域活動、学校行事など、多岐にわたる任務を担当します。

そのため、勤務時間外にも学校や生徒のための仕事をすることが多く、プライベートな時間が十分に取れないことが一般的です。

しかし、教員から他の職種に転職すると、一般的には自由な時間が増えます。

特に、業務時間が明確に定められ、残業が少ない職場では、自分の趣味や家庭、自己啓発などに多くの時間を費やすことが可能となるでしょう。

これは、生活の質の向上や、ワークライフバランスの改善につながります。

ストレスが圧倒的に無くなった

教員は、教育現場の厳しい現状や職場の人間関係、保護者との関わり方などから、多大なストレスを感じることがあります。

特に、生徒の学習や成長に関わる責任は、精神的な負担をもたらすことが多いです。

一方、他の職種に転職すれば、ストレス源から解放され、心身の健康を改善することができます。

新しい職場でもストレスは存在しますが、教員職特有の負担から離れることで、ストレスが圧倒的に軽減されると感じる人も少なくありません。

結果的に収入が増えた

教員の給与は、役職、経験年数、地域により異なりますが、他の一部の職種と比較して高くないことがあります。

また、教員の仕事の多忙さと責任を考慮すると、給与は必ずしも公正に感じられないかもしれません。

しかし、教員から他の職種に転職すると、特に専門的なスキルや経験を活かせる職種では給与が大幅に増加する可能性があります。

生活の質の向上、さらなる教育投資、または退職後の生活設計に対する安心感など、多くのメリットをもたらすでしょう。

自分の適性に合った仕事を見つけられた

教員は、多くの役割を果たさなければならないため、自分の適性や興味に必ずしも一致しない仕事をすることがあります。

しかし、転職によって、自分のスキル、興味、価値観により一致した職を見つけることが可能です。

仕事の満足度とモチベーションを高め、職場でのパフォーマンスを向上させます。また、自分の適性に合った仕事をすることは、キャリアの長期的な成長と成功につながるでしょう。

転職は新たな可能性を開く機会であり、個々の適性と能力を最大限に発揮する場所を見つけることにつながります。

まとめ

教員として働く中で人間関係に悩み、転職を考えることは容易なことではありません。

しかし、今回紹介した5つの対策を適切に利用すれば、新たなステージへの道を切り開くことが可能です。

転職を考える教員の方は、あきらめずに前進してください。あなたの成功を心から応援しています。