教員を辞めるのはもったいないのだろうか・・・?
教員を辞めるべきかどうか悩んでいる
転職すべきかどうかの判断基準ってあるの?
このようにお悩みではないでしょうか。
この記事を書いている僕自身も高校教師として3年間働き、退職する時には「もったいない」と、周囲から嫌というほど言われました。
これから教員の退職を検討している方は、是非参考にしてください。
元高校教員。激務により体調を崩して退職。
そこから会社員に転職し、現在はWEBライターとしても活動。
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教員を辞めるのはもったいないのか?僕自身の体験談と個人的な意見
そもそも、教員を辞めるのは本当にもったいないことなのでしょうか。
ここでは、そのことについて深堀りするために、教員を辞めると失われるものや、僕自身が実際に教員を辞めてみて感じることについて解説していきます。
教員を辞めると失うものについて
教員を辞めるともったいないと感じている、もしくは、周囲から言われて悩んでいるということは、何かしらを失うのが怖いと感じているのだと思います。
そこで、具体的に退職すると何を失うのかについてまずはおさらいしてみましょう。
僕自身が教員を辞めて失ったと感じるものは以下の通りです。
・世間体の良さ
・社会的信用(ローンの通りやすさや住宅審査の通りやすさなど)
・安定した収入
個人的に失ったと感じるものは、第一に世間体だと思います。おそらくこの記事を読まれている方も、
「辞めるときに周囲からどう思われるかが不安・・・」
「せっかく安定した身分になったのに、失うのが怖い」
「退職なんて、負け組・・・」
というふうに思っているのではないでしょうか。そもそも教員は転職者が圧倒的に少ないですし、僕が退職した時も僕以外に同期で退職した人がいませんでした。
そのため、退職する際には周囲から”変人”というような評価を受けることになります。また、家族も公務員家系であれば批判されるでしょう。(僕もすごく反対されました)
また、退職すればローンも通りにくくなり、安定している収入も失われます。教員の強みは”世間体の良さ”・”安定した収入”・”社会的信頼度”の3つだと思いますので、この3つが無くなると思っておきましょう。
教員を辞めてから得られたものについて
反対に、教員を辞めてから得られたと感じるものについても見ていきます。
僕は高校教師を退職してから一度会社員を経て、結局うまくいかずに自分で独立する道を選びました。
教員時代は平日は朝7:30~夜9:00まで、土日は部活動という感じで働いていましたが、今は個人事業主なので自分で働く時間を選べます。
また、”ライター→ディレクター→WEBマーケター”という感じでスキルアップしながら働けているのもメリットだと思います。いきなり個人事業主になるパターンは珍しいかもしれませんが、結果的には教員時代よりも収入も上がりました。
そのため、退職した当初は人生のどん底という感じでしたが、退職から5年経って長期的には本当に良かったなと感じています。
もったいないかどうかは自分次第
上述した通り、僕の考えとしてはもったいないかどうかは自分次第ということです。僕自身も退職する時は周囲から以下のようなことを言われました。
・せっかく教員採用試験に受かったのに、辞めるなんてもったいないよ
・教員がダメなら他の仕事も無理に決まっているよ
・せめてもう少し頑張ってみたら
周囲の人は教員の安定性や社会的地位しか見てないため、あなたが今辛いと感じている人間関係や業務については考えていません。
とりあえず安定した仕事に就職していれば良いと考えている人が大半です。そのため、他の人がどう言ってくるかよりも、”自分がどうしたいのか”ということで考えるべきだと思います。
そして、目先の地位や収入だけではなく、長期的に退職した方が良いのかどうかということを考えるのがおすすめです。短期的な視点ではなく、長期的な視点を持って退職すべきかどうかを考えてみましょう。
自分で判断できないのであれば、以下の判断基準や、適職診断なども利用してみてください。
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教員を退職すべきかどうかの判断基準
ここからは、実際に教員を退職した僕自身が、教員を退職すべきかどうかの判断基準について詳しく解説していきます。
子供が好きかどうか
まず、そもそも子供が好きかどうかについて改めて考えてみましょう。学生時代は子供が好きだと自分では思っていても、いざ教壇に立ってみると思ったよりも辛かったという人は多いのではないでしょうか。(僕はそうでした)
実際には良いことばかりではなく、子供の汚い部分も見なければなりません。いじめなどが発生していると、人間不信に陥ってしまうこともあるでしょう。そのため、実際に教員として働き出してみてから、自分が子供を好きになれないと感じているのであれば早めに退職を検討した方が良いでしょう。
ただし、自分で退職すべきかどうか判断するのが難しい場合は、キャリアコーチングなども利用してみましょう。
人間関係に悩みすぎるかどうか
僕自身は後から気づいたのですが、自分はHSP(周囲との関係性に悩みすぎる体質)だったように思います。例えば、以下のような悩みを抱えていないでしょうか。
・学年主任や教科主任、学年団の先生との関係性に悩みすぎてしまう
・生徒との関係性に悩んでしまう
・保護者との関係性が辛い
教員は生徒・教師・保護者と、3方向への関係性が求められます。そのため、辛いことがあってもすぐさま忘れられるようなさっぱりした人が教員には向いています。
反対に、ちょっとしたことですぐに悩んでしまったり、数日に渡ってずっと悩み続けてしまうような人は教員には向いていません。
そうした方は、僕と同じようにWEB系やIT職など、1つのことをじっくりと作業するような仕事の方が向いている可能性が高いでしょう。
そのため、まずは適職診断などを行ってみて、自分自身の適性について改めて考えてみることをおすすめします。
授業崩壊しているかどうか
授業崩壊しているかどうかも辞めるべきかどうかの判断基準として非常に重要です。
僕自身もそうですが、授業が崩壊してしまっている場合には教員には向いていません。
そもそも、授業が崩壊している場合には学校に行くことすら辛い状況ではないでしょうか。僕自身も授業は完全に崩壊しており、当時は本当に毎日がきつかったです。
怒鳴ることが苦手なタイプの教員は、どうしても授業が崩壊しがちです。
ただし、教員に向いていないからと言って、他の仕事もダメだということではないんです。僕自身も教員を辞めてから別の仕事でうまくいっていますし、適材適所なのです。
現状が辛い方は、以下の対策も行ってみてください。
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教員が辛いときに行うべき対策
現状の仕事が辛い方は、以下の対策を行ってみてください。
適職診断を行う
まず、適職診断を行ってみましょう。僕自身もそうでしたが、教員の仕事が辛いからといって、他の仕事も同じようになるとは限りません。
教員の仕事に向いていない人は、
・人間関係に悩みやすい(繊細な人)
・ハードワークが嫌(自分のペースで働きたい人)
・非効率なことが嫌い(効率的・生産的な仕事がしたい人)
などが挙げられます。教員のようにマルチタスクでコミュニケーション能力とストレス耐性が求められるような仕事は辛いかもしれませんが、一つのことをコツコツやるような仕事なら向いている可能性が高いでしょう。
例えば、
などとは相性が良いと思います。実際、僕自身も今はIT系で毎日パソコンを叩くばかりですが、自分の特性とマッチしていると感じます。
このように、まずは自分の適性について知ることが大切です。そのため、適職診断などを行って適性について分析した上で転職先を検討してみましょう。
アサインなどのツールを利用すれば、適性のある仕事を自動で選定してくれます。まずはこうした手軽な無料ツールを利用して、自分の適職を探してみてください。
信頼できる人に相談する
自分一人で悩みを解決するのが難しい場合には、信頼できる人に相談してみるのがおすすめです。
僕自身も退職前にはいろんな人に相談して、今後どうすべきか決めました。
ただし、できれば同僚や公務員系の人には相談しない方が良いです。というのも、同じ教員や公務員の人に相談しても転職経験のある人が圧倒的に少ないためです。
そういった人に相談したとしても、結局は反対されて終わるでしょう。
そのため、できるだけ転職経験のある人や、転職に対して偏見がない人に相談するのがおすすめです。
僕の場合は大学時代にお世話になった教授に相談し、そもそも違う選択肢もあることをアドバイスしてもらいました。(転職についても親身になって聞いてくれました)
もし、周囲にそうした人がいない場合には、キャリアコーチングなども活用することをおすすめします。キャリアコーチングなら、
など、キャリアについて一緒に考えてもらえるので、必ずしも転職だけをベースにした相談だけではない可能性を模索できます。
ただし、転職エージェントとは異なり、有料のサービスとなっています。
そのため、まずは無料カウンセリングを受講してみてから、本当に受講すべきかどうかについて検討してみるのが良いでしょう。
転職先を探しておく
最後に、少しでも転職について検討しているのであれば、今のうちから転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。
僕も実際に利用しましたが、無料でカウンセリングを行ってくれるので、それだけでも非常に意味がありました。
僕の時は30代くらいの女の人がカウンセリングをしてくれ、適職などについても詳しく教えてくれました。
エージェントはたくさんありますが、とりあえずdodaなどの大手に登録しておけば良いでしょう。
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まとめ
結論、教員を辞めるのがもったいないかどうかは自分次第です。
ただし、辞めるのであれば適切な対策を行った上で退職するのが良いでしょう。
上述したような適職診断や転職サイトも利用してみて、今後どうすべきか検討してみるのがおすすめです。
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