「クリニックにセルフレジを導入したいけど、どれくらいの価格なの?」
「クリニックにおすすめのセルフレジはある?」
「どんなことに注意してセルフレジを選べば良いの?」
このようにお悩みではないでしょうか。
今回の記事では、クリニックのセルフレジ価格についてご紹介します。
クリニックでセルフレジを導入する際のポイントについても詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
クリニックのセルフレジ価格の相場は?
まず、セルフレジの価格相場について見ていきましょう。セルフレジと言っても、大きく分けて以下の2タイプがあり、どちらを導入するかによっても価格が異なります。
フルセルフレジ
まず、フルセルフレジです。フルセルフレジとは、会計の処理について全て患者様に行ってもらう、無人のレジのことを表します。クリニック側の人件費が掛からず、負担を抑えて導入できる反面、年配の患者様などであれば使い方が分からずに困ってしまうこともあるでしょう。
完全無人とはいえ、スタッフのサポートをつけながら導入を進めることになるケースが多いです。フルセルフレジの価格相場としては、200万円〜300万円程度となっています。フルセルフレジは精算機一体型が多く、価格帯も高めに設定されているためこちらの料金です。
セミセルフレジ
上記のフルセルフレジに対し、支払いの読み取りについてはクリニック側で行うタイプのレジがセミセルフレジです。完全無人ではなく、スタッフの負担はありますが、患者様と話しながら会計処理を行うことができるため、使い方が分からずに困ってしまうというシーンを減らすことができます。
セミセルフレジの場合、精算機一体型ではないことも多いため、スキャンする登録機がおおよそ100~150万円程度、精算機とセットでの購入になる場合には200~300万円程度になるでしょう。
導入するレジによってコストを抑えることも可能
上記ではフルセルフレジとセミセルフレジについて解説しましたが、現在では様々なタイプのPOSレジが登場しており、利用するサービスによってはコストを抑えて利用することもできます。
月額料金無料のものやタブレットのみで完結するものもあるので、以下のサービス紹介を参考にしてみてください。
クリニックにおすすめのセルフレジ6選
ここからは、クリニックに導入すべきおすすめのセルフレジについてご紹介していきます。それぞれ様々な特徴がありますので、自院に必要なものを見極めてみてください。
スマレジ

スマレジは、レセコンや電子カルテとの連携がスムーズなセルフレジです。顧客データとレセコンを連携させることで、自動で請求金額を計算することができます。会計処理のミスも少なくなり、患者様とのトラブルを減らすことができるでしょう。
また、自動釣銭機をセミセルフレジとして導入すれば、さらなる業務改善が行えます。電子マネーによる決済も可能で、患者様の満足度向上も図ることが可能です。待ち時間の短縮にもつながるので、会計待ちに苛立つ患者様も少なくなるでしょう。
- レセコンや電子カルテとの連携ができ、会計処理をスムーズに行える
- セミセルフレジとの連動で業務改善につながる
- キャッシュレス決済で患者様の待ち時間短縮に効果あり
POSCO

POSCOは、クリニックにも導入実績が豊富なセルフレジです。全国にサービスを提供しており、これまでのクリニックへの導入経験から、スピーディな対応を行ってくれます。こちらのサービスでは、電子カルテなどのクリニックシステム以外にも、様々なものに連携することができます。
外部ソフトでも対応してもらえるため、業務の効率化のために必要なシステムを効果的に活用することができるでしょう。サポート体制も充実しており、全国どこでも相談することができます。24時間の保守体制となっているため、困った際にはいつでもサポートしてもらえるのは心強いポイントです。
- クリニックや病院に導入実績が豊富なサービス
- 電子カルテやレセコン以外にも連携できるシステムが豊富
- 24時間体制のサポート
POS+

POS+は予約管理機能が充実したセルフレジです。電話予約はもちろん、WEB上からの予約システムなどとも連動させることができます。様々なシステムを連携し、患者様の予約を一元化することで、業務の効率化に生かすことが可能です。
また、操作性も抜群で誰でも簡単に操作することができます。実際に利用するスタッフにも扱いやすい機種であるため、使いやすいセルフレジを導入したい方にもおすすめできます。この他にも、DM機能が搭載されており、定期検診のお知らせなどを送付すれば来院促進が行えるのも魅力の一つと言えるでしょう。
- 予約管理機能が充実している
- 誰でも扱いやすい操作性
- DMから来院促進が行える
ビジコム

株式会社ビジコムが提供しているPOSレジは、標準的なものからキャッシュレス対応まで、全て取り扱っています。目的に応じて様々なタイプのレジを選択することができるため、用途に応じて選ぶことが可能です。
また、ビジコムの特徴としては買い切り型だけではなく、サブスクにも対応している点です。月額利用料を支払い、初期費用を抑えて利用することもできるため、最初になるべくお金を掛けたくないという方には最適と言えます。自動釣銭機と一体での販売も行っているので、より効率的な会計を行いたい場合にはそちらも導入を検討するのが良いでしょう。
- 標準的なPOSレジからキャッシュレス対応方まで幅広く選択可能
- サブスク型のサービスも利用することができる
- 自動釣銭機との同時販売も可能
ユビレジ

ユビレジは基礎的なPOSレジ機能に加え、売上分析などの機能が充実しています。患者様のデータを解析し、年齢ごとの売上や保険適用者の区分などを分かりやすく表示させることが可能です。自院の売上分析を充実させたい方におすすめのセルフレジと言えます。
また、こちらのサービスでは、導入後に担当者が専属でサポートしてくれるのも特徴の一つ。個別対応により、何か分からないことやトラブルがあっても徹底したサポートを受けられるため、安心して利用することができます。
- 売上分析の機能が充実している
- 導入後には専任の担当者がサポート
- 個別対応で安心して利用できる
Square

Squareはデザイン性抜群のセルフレジです。こちらのセルフレジでは、月額の利用料金などは設定しておらず、キャッシュレス決済による手数料のみを負担することになっているのが特徴です。こうしたことからコストを抑えて導入することが可能で、初期費用を掛けずに利用することができます。
また、申し込みから利用開始までが非常にスムーズで、最短翌日には利用開始することができます。ネット上の登録で簡単に利用できるため、手軽に導入したいという方にはおすすめのサービスと言えるでしょう。
- デザイン性に優れたセルフレジ
- 利用料はキャッシュレス決済の手数料のみ
- 最短翌日から利用開始でき、初期費用を抑えられる
クリニックのセルフレジ導入に掛かる費用の内訳
ここからは、クリニックのセルフレジ導入に際して必要になる費用の内訳について見ていきましょう。
事前にチェックしておけば、予算の設定について参考にすることができます。
初期費用
まず、セルフレジ本体を設置するための初期費用が必要となります。どのようなサービスを活用するかにもよりますが、おおよそ100万円程度になるケースが多いです。月額利用料などは無料であっても、本体価格についてはやはりこれくらいの相場となってしまうため、ある程度の予算設定はしておく方が無難と言えます。
保守費用
続いて、保守費用です。保守費用とは、セルフレジを導入した後に必要となる、定期的なメンテナンス作業やサポート料金のことを表します。導入した後にも機器のトラブルや故障などが発生する恐れもあり、サポート体制が充実している業者を選ぶことが大切です。
保守費用としては、おおよそ月額20,000円〜30,000円程度に設定されているケースが多いでしょう。
月額利用料
この他にも、導入したPOSレジのPOSシステムを利用するための維持費が必要になります。例えば、スマレジなどのサービスではプランがあらかじめ用意されており、プレミアムプランなどでは月額5,000円程度が必要になります。
顧客情報の管理や予約管理など、有料のプランでは充実した機能を利用できるため、状況に応じて利用するのが良いでしょう。なお、月額利用料については無料のサービスもあるため、特に必要ない場合にはそうしたサービスを利用するのがおすすめです。
価格を抑えてクリニックにセルフレジを導入するには?
ここまでの内容を読んで、
「なるべく費用を抑えてセルフレジを導入したい」
とお考えの方もいらっしゃると思います。
ここでは、なるべく価格を抑えてクリニックにセルフレジを導入するためのポイントを3つご紹介します。
無料のプランが用意されているセルフレジを利用する
まず、無料のプランが用意されているセルフレジを利用する方法です。利用するサービスによっては、月額料金無料のプランが用意されているサービスもあります。例えば、スマレジのスタンダードプランでは利用料は無料です。
また、Airレジなどのサービスであれば、iPadやiPhoneなどの端末のみを準備することで利用をスタートすることも可能です。このように、とりあえず最低限の設備だけを用意して、利用を開始するという方法であれば、なるべく価格を抑えて利用を開始することができるでしょう。
ただし、売上分析や顧客情報の管理など、より充実した機能を利用する場合には有料での契約の方がおすすめです。
レンタルやリースを活用する
また、初期費用に100万円規模のコストが掛かってしまうセルフレジを購入するのではなく、まずはレンタルやリースなどの契約からスタートしてみる方法もあります。レンタルやリース契約であれば、初期費用をかなり抑えて利用することができるため、最初にお金を掛けたくないのであれば利用すると良いでしょう。
例えば、ビジコムなどのサービスであれば月額でのサブスク方の契約なども行うことができます。ある程度クリニックの運営が軌道に乗るまでは月額で契約しておき、後で購入するという方法も選択肢に入れておくと良いでしょう。
補助金や助成金を利用する
この他にも、補助金や助成金を活用して費用を抑える方法もあります。POSレジの導入であれば、条件さえ整えば補助金や助成金を活用することが可能です。各自治体で定められている補助金制度などをリサーチし、利用できるのであれば活用するのがおすすめです。
ただし、申請期間や申請条件などが定められているので、まずはそれに当てはまるかチェックしておきましょう。下記ではセルフレジに利用できる補助金について簡単に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
クリニックのセルフレジに利用できる補助金とは?
なるべく金銭的な負担を抑えてセルフレジを導入したいのであれば、補助金の活用がおすすめです。
ここでは、クリニックのセルフレジに利用できる可能性がある補助金について解説します。
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者が利用することができる補助金となっています。クリニックにおいても、従業員が300人以下の医療機関なら導入することが可能です。
なお、IT導入補助金には、
- 通常枠(A・B類型)
- デジタル化基盤導入枠(デジタル基盤導入類型)
の2つがあります。以下では、それぞれの類型について詳しく見ていきましょう。
通常枠(A・B類型)
IT導入補助金のうち、通常枠であれば費用のうち半分以上、最大で450万円まで補助を受けることができます。A類型とB類型の2つがありますが、このうちA類型の方が申請方法も簡易的で通りやすくなっています。概要については以下の通りです。
A類型 | B類型 | |
申請金額 | 30~150万円未満 | 150~450万円以下 |
補助率 | 2分の1以内 | 2分の1以内 |
賃上げ目標 | 加点 | 必須 |
補助対象 | クラウド利用料など | クラウド利用料など |
デジタル化基盤導入枠
こちらの補助金については、上述した通常枠と比較すれば最大で150万円までの上限となっており、補助金額は低いですが、ハードウェアについても対象となっているなど違いがあります。なお、補助率や申請額などについては詳細に決められているため、事前に公式サイトなどからチェックしておくのが良いでしょう。
クリニックにセルフレジを導入する際のチェックポイント
実際にクリニックにセルフレジを導入する際には、どのようなことに着目する必要があるのでしょうか。ここからは、クリニックにセルフレジを導入する際のチェックポイントについて見ていきましょう。
導入する際の目的を明確にする
まず、導入時の目的について明確にしておきましょう。セルフレジといえど、機器によっては取り扱われている性能も様々で、どのサービスを活用するかによっても大きく異なります。クリニックによって、
「売上管理や顧客情報の管理機能まで利用したい」
「とりあえず最低限の機能があれば良いからコストを抑えたい」
「クリニックとの相性が良いサービスを利用したい」
など、目的も様々だと思います。まずはこうした目的について明確にした上で、どのサービスを活用すべきか検討してみるのが良いでしょう。
レセコンや電子カルテと連動できるシステムを選ぶ
クリニックのセルフレジを導入する上で、欠かせないのが他システムとの連携です。特に、レセコンや電子カルテとの連携についてはよくチェックしておくのが良いでしょう。
他システムと連携させることができれば、会計時には顧客情報を入力するだけで会計が表示されるため、会計ミスを減らせる上にスムーズな会計を行うことができます。
利用するセルフレジによっては連携ができない機種もあるため、事前に必ず確認しておくことが大切です。
キャッシュレス決済対応かチェック
セルフレジがキャッシュレスに対応しているかどうかも、しっかりとチェックしておきましょう。現在ではクレジットカードや電子マネーを利用している患者様も多く、対応していないだけで不満に繋がってしまう恐れもあります。
そのため、POSレジを利用する場合にはなるべくキャッシュレスに対応している機種を利用するのがおすすめです。ワンタッチで処理することができれば患者様の満足度向上にもつながるでしょう。
レジ締めの負担を減らせるか
医療事務スタッフから、
「毎日お会計の金額が合わず、時間が掛かってしまう」
「レジ締め作業が負担すぎる」
といった意見が出ることはないでしょうか。
セルフレジの導入は、レジ締めの負担軽減にも繋げることができます。上述したようなレセコンとの連携ができるものを選べば、会計ミスを減らすことが可能です。
お会計のミスが減れば無駄な残業時間も少なくなり、人材日の削減にも繋がります。そのため、レジ締めを効果的に行える機種かどうかも必ずチェックしておくことが大切です。
高齢者でも取り扱いできるものか
セミセルフレジタイプでの導入を検討している場合には、高齢者でも取り扱いしやすいものかどうかについて確認しておきましょう。いざ導入してみたものの、
「使い方が難しすぎる」
「このレジのせいでお会計が終わらない」
など、患者様からクレームが来てしまう恐れもあります。こうしたことにならないためにも、年配者の方でも簡単に操作できるようなセルフレジを導入することが大切です。
また、実際にサポートするのは現場のスタッフであるため、スタッフでも操作しやすいレジを導入しましょう。
保守体制充実しているかどうか
この他にも、保守体制が整っているかどうかについて確認しておきましょう。セルフレジは導入後にも様々なことに対応していく必要があります。故障やトラブル、メンテナンスなど、日々のケアまでしっかりと行ってくれるような業者を選ぶことが望ましいです。
そのため、駆けつけサポートや保守体制がどうなっているのかなど、詳しい部分までチェックしておくのが良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、クリニックのセルフレジ価格についてご紹介しました。
上記の内容をまとめると、
- フルセルフレジであれば、200~300万円程度が相場
- セミセルフレジであれば、100~150万円程度が相場
- ただし、利用するサービスによっては価格を抑えられる
- レンタルやリースをすれば、初期費用が抑えられる
- 補助金を活用することで、一部を補助してもらえる
ということになるでしょう。何かと初期費用が掛かってしまうセルフレジですが、工夫することでコストを抑えることが可能です。
また、状況によっては補助金などを上手く活用すれば一部を補助してもらえることもあります。こうしたサポートについてもチェックしてみると良いでしょう。


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