教師を辞めたい・・・。
毎日が忙しすぎる・・・。
そのようなことを考えながら、日々の業務を行なっていないでしょうか。
私は高校教師として3年間現場で働いた経験があります。
平日であれば朝は午前7:30頃から、夜の9:00ごろまで学校にいました。
もちろん、土日は部活動顧問で休みなどありません。
現場で働かれている先生方であれば、この生活の苦しさは痛いほどお分かりになるのではないでしょうか。
私の場合、そうした生活を3年ほど続けて体を壊してしまい、会社員を経てフリーランスWEBライターに転職した過去があります。
このような体験からも、教師の転職やお悩みを解決したいという思いがあるのです。
そこで、今回の記事では教師を辞めたいと思った時の対処法について解説していきます。
記事の後半では転職するときの心構えなどについても詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
教師を辞めたいと思った時の対処法を解説します
どうしても教師を辞めたいときの対処法
教師をしていれば、辞めたいと思うことがあると思います。
特に初任の方であれば、あまりの忙しさに毎日うんざりしているのではないでしょうか。
私の場合は困難校と呼ばれる学校へ配属され、かなりハードな毎日でした。
そんな状態だったので、いつも辞めたいと考えていたのです。(実際辞めました)
以下では、教師を辞めたいと思った時の対処法について詳しく解説していきます。
まずは目の前の仕事に一生懸命になってみる
まず最初におすすめするのは、目の前の仕事に一生懸命になってみるというものです。
すでに十分頑張っていると思いますが、ここで言う一生懸命というのは、与えられた仕事をこなすという受け身なものではなく、主体的に行動するということです。
教師は非常に忙しいです。
担任を任されていれば書類の処理も多いでしょう。
また、部活の主顧問である場合にはもはや休みなどないはず。
私も当時は基本的に受け身の姿勢で仕事をしていました。
仕事だから仕方なくこなすというスタンスです。
しかし、教師の仕事って受け身になるとものすごくキツいんですよね。
休みもなく、毎日が忙殺されるほど忙しい日々なのに受け身というのは、これほど辛いことはないと思います。
まさにやりたくない仕事を嫌々やっているという感覚のはず。
そのため、できるだけ主体的になってみましょう。
私の場合、授業準備や部活指導の準備をかなりやり込みました。
授業にプロジェクターを導入して楽しい授業作りを心がけてみたり、部活の練習メニューもひたすら毎日作り込んでいたのです。
そうすると、なんだかんだでやっぱり結果が出ます。
授業が分かりやすいと言われたり、部活の生徒も慕ってくれることもあるはずです。
そうした成果が出れば、仕事も楽しいと感じることもあるでしょう。(ただし、生活はかなり忙しくなりますが)
このようなことからも、まずは自分なりに仕事に対して打ち込んでみてはいかがでしょうか。
他の先生へ相談する
次におすすめの対処法は、他の先生へ相談することです。
指導主事の先生や先輩教員など、できるだけ自分と関係の近い先生に相談してみてはいかがでしょうか。
私の場合、部活動の顧問関係で仲の良かった先生によく相談にのってもらっていました。
他校の先生であれば、学校の事情もよく理解しており関係も近すぎないため相談しやすいかもしれません。
ただし、そもそも職場内の人間関係で悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合にはできるだけ職場と関わりがない人に相談した方が良いでしょう。
仕事を辞めたいときに相談すべき相手については以下の記事でも記載していますので、参考にしてみてください。
転職する
最後にご紹介する対処法は、転職することです。
転職すれば良いということではありませんが、上述した対策を行なった上でどうしても辞めたいと思う場合には、転職した方が良い可能性があります。
私自身もそうでしたが、その場しのぎのように一生懸命になっても、やはりキツいです。
そもそも、土日にしっかり休みたいと思っているのに、教師になったこと自体が大きな間違いだったと今振り返ると思います。
自分自身と照らし合わせて、以下のような特徴がある人は転職を考えた方が良いでしょう。
- 土日もしっかり休みたい
- 狭すぎる人間関係が嫌だ
- 専門性やスキルを身につけたい
- お金をもっと稼ぎたい
- ライフワークバランスを保ちたい
もし、こうした考え方があるのであれば教師そのものに向いていないかもしれません。
私自身、転職して心がとても楽になったので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
転職するとどんな生活になる?
教員のお仕事は本当に辛いと思います。
自分が教師を辞めるとき、ストレスとなっていたのは次のようなものでした。
- 1ヶ月に休みが1日あるかどうかというブラックな環境
- 困難校のストレスでギスギスした関係の職員室
- 保護者のクレーム対応や人間関係の辛さ
- 管理職になったとしても半端なく忙しそうで希望が見えない
こうした状況で毎日辛い思いで過ごされている方も多いのではないでしょうか。
しかし、現在は転職してWEBライターとして働いています。
フリーランスなので時間は完全に自由ですが、フリーランスになる前は会社員として働いていた時期もありました。
以下では教師を辞めて転職した際の生活の変化について解説していきます。
シンプルに労働時間が減った
教師を辞めて一番良かったのは、やはり労働時間が減ったことでしょう。
辞めてから会社員となりましたが、基本的には週に2日は休みがありました。
これはごく普通の話なのですが、中学や高校教師をされていて、なおかつ部活動を主顧問で持っている先生にはかなりの衝撃ではないでしょうか。
実際、私自身も
「え?週に2日も休んで良いの?」
とショックを受けた覚えがあります。(どんだけ社畜だったんだろうw)
このように、休日にしっかり休むことができるのは転職する魅力と言えるでしょう。
さらに、平日の労働時間も激減しました。
私のいた学校では、6時半ごろまで部活指導があり、そこから下校指導などをいろいろ行っていると職員室に戻ってくるのは7時前くらいでした。
それで帰れればまだマシなのですが、謎の残業文化があり、
「さあ、これから仕事しましょうか」
などという現場の空気があったのです。
これは現場の先生であれば、おそらく分かってもらえる空気感だと思います。
そんなこんなで、午後8時半〜9時くらいまでは帰れません。
家に着くのは10時を回ってからというのもザラでした。
当時は午後8時に家にいれば奇跡というような感覚です。
これが、転職すれば遅くとも夜の7時半には家にいる状態になったのです。
しかも、残業すれば残業代がもらえます。(これも元教師にとっては感動でした)
このように、労働環境が労働時間が激減するのはかなりの魅力でしょう。
人間関係に悩まなくなった
教師を辞めてから変わったこととして、人間関係に悩まなくなったことも挙げられます。
教師を辞めてからしばらくは会社員として働いていましたが、圧倒的に人間関係で悩まなくなりました。
私の学校は困難校だったので、職員室の先生同士はみんなストレスでかなりギスギスしていたのです。(あくまで僕の勤めていた学校のお話です)
そのため、職員同士の人間関係、特に学年主任との関係には非常に悩みました。
また、当然ですが生徒や保護者にも気を遣う必要があります。
現在お悩みの先生であれば、教員の人間関係の辛さには共感してもらえる部分があるのではないでしょうか。
転職した先でも多少の人間関係の悩みは当然あります。
仕事をする上ではコミュニケーションを取らなくてはなりませんし、ストレスになることもあるでしょう。
しかし、私の感覚では圧倒的に教師よりは人間関係はキツくないと感じました。
精神的に自由になった
これは個人の感想かもしれませんが、私自身は転職して非常に心が自由になったと感じています。
というのも、転職するまでは教師しか経験したことがなかったので、
「自分に他の仕事が勤まるわけがない」
と感じていました。
この気持ちは両親が教師などで、昔から教師になるように言い聞かせられてきた人であれば共感してもらえるかもしれません。
新卒から教師になった人も他の仕事を経験したことがないので、転職するのって本当に怖いんですよね。
かくいう私もその一人でした。
しかし、転職してみて自分の価値観を広げることができたのです。
「意外と自分ってこんなこともできるのか」
というふうに感じることもできました。
教師は周囲に転職する人があまりいないので辞める際には本当に勇気が必要ですが、一歩踏み出すと違った景色が見れるかもしれませんね。
教師辞める時に辛かったこと
教師になるためには様々な努力が必要になりますので、やはり辞める時に辛い思いをすることも多いです。
僕の実体験に基づいて、辛かったことを以下で解説していきます。
周囲から冷たい視線で見られる
教師を辞める時に最も辛かったのは、やはり周囲からの視線でした。
教師をされている方だとお分かりになると思いますが、基本的にレールに沿った人生を歩んでいる人が多いです。
上司や同僚などの多くは大学を卒業してそのまま教師になっています。
社会人から教師になっている方もいますが、そういった方でも固い考えの人が多いです。
また、離職率も低いので、基本的に退職するという考えがありません。
そのため、転職することを伝えると基本的には冷たい視線を感じることになります。
職場だけであればまだ良いかもしれませんが、教師になる人の親族なども教師である場合が多いです。
ご両親などが手堅い仕事を望んでいる場合、かなり反対されることになるでしょう。
場合によっては職場だけではなく身内からもバッシングを受ける可能性があります。
しかし、このような批判を受けても、精神が病むより転職した方が良いです。
実際、僕も辞める時は様々なことを言われましたが、今では本当に辞めてよかったと思っています。
もし、心の底から辞めたいと思っているのであれば、批判を気にせず転職することをおすすめします。
年度途中で生徒と別れる事になる
もし、退職する場合には年度の途中や今まで関わってきた生徒と途中でお別れすることになります。
教師になる方は責任感が強いので、
「せめてこの子達が卒業するまでは・・・」
とお考えになる方も多いのではないでしょうか。
実際、僕も辞める時は同じことを考えていました。
しかし、これについては責任を感じる必要はないでしょう。
なぜなら、あなたが辞めた後には別の先生がやってくるからです。
仕事を辞めたい、こんな仕事はもう嫌だ。
そのように考えながら教壇に立っている人と、心と体も健康で、教育に熱心な先生とではどちらが子供にとって良い影響を与えることができるでしょうか。
もし、あなたは教育に情熱を持っていて、土日も休みなく、何なら学校に泊まり込みで生徒と向き合いたいと考えているのであれば、そのまま仕事を続けても良いかもしれません。
しかし、この記事を読んでいるということは、すでに心も体もぼろぼろの状態で、早く教師を辞めたいと思っているのではないでしょうか。
そのため、僕は早めに転職すべきだと思います。
実際、自分も同じことを考えていましたが、教師を辞めて全く後悔はありません。
そもそも、労働環境がかなり劣悪なので、辞めることに罪悪感があるのは大きな間違いです。
代わりの先生はすぐにやってきますし、それは管理職の考えることです。
もしそのことが引っかかっているのであれば、気にせず転職しましょう。
収入が下がる
教師を辞める際には、一時的に収入が下がることは避けられません。
教師という職業に就いていると、基本的に市場価値の高いスキルを身につけることはできませんので、転職すれば初めは多くのケースで年収が下がることになるでしょう。
しかし、それでも精神を病んでしまうより遥かにマシです。
実際、僕も転職した当初は年収が下がりました。
でも、休みが増える分、心は健康になります。
例えば春には桜を見に行ったり、夏にはキャンプをするなどの時間ができたのです。
教師だったときは1年中部活動だったので、こんな時間はありませんでした。
そのため、給料は下がるかもしれませんが、幸福度が高まる可能性が高いです。
ちなみに、教師を辞めてから今年で3年が経ちますが、現在の僕の年収は教師時代の1.5倍ほどになっています。
自分に合った職業を見つけ、没頭することができればその分お金にも繋がりますので、やはり転職したほうが良いと考えています。
教師を辞めるときに必要な心構え
教師をしている方であれば、非常に真面目な方が多いです。
仕事を辞めることに対して罪悪感や恐怖心をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、この記事をご覧になっているというのであればかなり深刻に悩まれているのだと思います。
自分自身も退職時には非常に悩みました。
もし、転職に際してお悩みなのであれば以下の心構えを意識してみて下さい。
転職は悪いことではない
教員をしている方であれば、転職について好ましくない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
少なくとも、私はそうでした。
実際に自分が死ぬほど追い詰められていなければ、転職することはなかったと思います。
なぜなら、教師として働いている人の中で転職した人がいなかったからです。
多くの教員は教師として勤め始め、そして定年を迎えます。
自分だけが辞めてしまうなんておかしいという考えがあったのだと思います。
しかし、絶対に理解してもらいたいのは転職は悪いことではないということです。
そもそも、教師の離職率が低いのも、多くの人が辞められない状況になっているからです。
教師を長く続けていれば転職する際にもアピールできるスキルや専門性、経験もなく不利になりがちになってしまいます。
そのため、辞めようにも辞められない状況がそこには存在しています。
もし、あなたが20代であれば、転職する上では有利でしょう。
若いうちに転職することで、他のスキルを身につけることができたり、様々な経験を積むことができるのです。
企業側も、若い力を求めています。
こうしたことからも、転職は悪いことではないということをしっかりと理解するようにしましょう。
自分が辞めた後のことは考える必要はない
教師になる人は責任感が強い人が多いです。
そのため、
「自分が抜けた後は生徒や他の先生たちに迷惑が掛かる」
と思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、そのようなことは管理職が考えることですので、あなたが気にする必要はありません。
そもそも、労働が過酷すぎる状態をどうにかできていない管理状態にも問題があります。
人間らしい生活ができる環境を求めて転職するのは当然のことと言えるでしょう。
そのため、退職した人員の補填やその後の運営などは辞める人が考えることではないことをよく理解しておきましょう。
また、なぜ退職した後のことを気にしなくて良いのかについては以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
何より大切なのは、あなたの命
結局、これに尽きます。
他人の評価を落としたり、誰かに嫌われても良いじゃないですか。
この記事を読んでいるあなたは、きっとかなり追い詰められていると思います。
たくさん悩んで、胸が張り裂けそうになる日々だったのではないでしょうか。
あなたはよく頑張っています。
もっと自分を許してあげましょう。
キツいなら、転職しても良いのです。
ただし、自分の身は自分で守らなければなりません。
まずは命を大切にしましょう。
追い込まれて命を絶ってしまえば、働く以前の問題になってしまいます。
どうするかは自分でよく考え、人生に悔いのない選択を取りましょう。
辞めにくい時は、退職代行の活用を
教師を辞めたいけど、言いにくい場合もあるでしょう。
教師はとても責任がある仕事なので、校長などに退職の意志を伝えにくいこともあるはず。
もし、どうしても退職を伝えられない場合には、退職代行を活用するのも選択肢の1つです。
- 年度途中で辞めにくい場合も、専門の業者があなたに代わって手続きをしてくれる
- 気まずい上司や同僚と顔を合わせずに済む
- 法律面などで手厚いサポートを受けられる
ちなみに、おすすめの退職代行は以下の通りです。
退職代行-NEXTは法律のプロである弁護士が退職を代行してくれます。リーズナブルな価格で利用することができ、どのような方でも気軽に利用できます。また、残業代や退職金の請求など、退職以外のサポートも万全です。
女性の退職代行[私NEXT]は、女性の退職代行に特化しており、女性が抱える悩みを解決します。退職することを伝えられない女性に寄り添ったサービスです。女性の方で退職代行を利用されたい方におすすめです。
どうしても自分で退職するのを伝えられない場合は、利用してみると良いでしょう。また、以下の記事で退職代行の選び方について解説していますので、ぜひご覧ください。
転職を決めたら、転職エージェントを利用するのがおすすめ
ここまでの内容を読んで、転職しようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方におすすめなのは、転職エージェントを利用することです。
以下ではなぜ教師の転職の際に転職エージェントを利用するメリットについて解説していきます。
多忙でも転職活動ができる
教師は上述したように多忙です。
私もそうでしたが、実際転職活動を行うための時間がありません。
土日も部活で埋まっていれば、転職活動に割くための時間などほぼ皆無でしょう。
しかし、転職エージェントを活用すれば、あなたに合った仕事をたくさんの職種の中から紹介してもらえます。
そのため、求人広告の中から自分で吟味したり職種を選定する手間がある程度省けることは大きなメリットと言えるでしょう。
このようなことからも、多忙な教員は特にエージェントを利用すべきであることが分かります。
キャリアコンサルタントが丁寧に面談してくれる
転職エージェントを利用すれば、業界に詳しいキャリアコンサルタントが話を丁寧に聞いてくれます。
カウンセリングなどを通して自分の適正などを見極めた上でより良い職種などを紹介してもらえるのです。
面談するとなればその場で判断しなければならないのかと思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。
応募するかどうかについては即答する必要はなく、よく考えた上で選択することができます。
時間がない教員であればある程度の職種に絞った上で、その中から自分の得意な職種を選ぶことができるため、かなりおすすめなのです。
実際、私も昔利用させてもらいましたが、女性の方が丁寧に面談してくれました。
自分の知らない専門的な話を聞けますので、本当に心強かったです。
転職エージェントを利用する場合は、マイナビエージェントがおすすめ
ここまでの内容を読んで、転職エージェントを利用しようとお考えなのであればマイナビエージェントがおすすめです。
マイナビエージェントでは求人も豊富に扱っており、専任のコンサルタントが充実したサポートを行ってくれます。
自分の人生には、自分で責任を持とう
最後に、自分の人生には自分でしか責任を取れないということを強く申し上げたいと思います。
私も教師を辞める時は崖から飛び降りる思いでした。
まさに切腹をするような辛さで、本当に怖かったです。
しかし、それほど思い悩んで決断したからこそ今の生活があります。
少なくとも、私は全く後悔していませんし、本当に辞めて良かったと思っています。
転職すれば全てが解決するわけでもありませんが、死ぬほど思い悩んでいるのであれば選択肢の一つであることは間違いないでしょう。
もし、消えてしまいたくなるほど毎日が辛いのであれば、転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

カケル

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