ここ数年、スーパーマーケットでセルフレジを見かけることが多くなってきました。実際にセルフレジを使って、会計を行ったことがあるという方も多いことでしょう。
とはいえ、セルフレジをまだ設置していない店舗も多く、これから導入を検討するという店舗も少なくありません。スーパーマーケットには、どのようなセルフレジを設置すれば良いのでしょうか。
当記事では、スーパーマーケットにおすすめのセルフレジメーカーを紹介していきます。現在の導入状況や費用相場、導入することのメリット・デメリットについても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
セルフレジの専門知識を持ったコンシェルジュが、ご要望に合わせて最適なサービスを紹介させていただきます。
専門知識が無くても、手間を掛けずに最短でセルフレジを見つけることが出来ます。
補助金やリースを利用した導入もご相談いただけますので、まずはお気軽お問い合わせください。
スーパーマーケットにおすすめのセルフレジメーカー5選
スーパーマーケットでは多種多様な商品を販売しているため、それに合わせたセルフレジを導入する必要があります。ここからは、スーパーマーケットにおすすめのセルフレジメーカーを5つ紹介していきます。
NCRコーポレーション
アメリカの「NCRコーポレーション」は老舗のレジメーカーで、世界各国へセルフレジを提供してきた実績があります。日本でもイオンや西友、マツモトキヨシなどで使用されています。
「フレックスセルフ」と「セルフレジスリム」の2種類が販売されており、どちらもコンパクトで小規模店舗やスペースの限られたスーパーマーケットでも手軽に設置可能です。
特に「セルフレジスリム」では、最小フットプリントを採用しておりシンプルでスタイリッシュなデザインが人気です。直感的な操作ができるので、レジ操作に不慣れなお客様でも安心です。
- コンパクトで省スペース化を実現
- タッチパネルで操作が簡単
- 1バッグタイプとNoバッグタイプから選択可能
導入費用(税込) | 要問合せ |
導入実績 | イオン、西友、マツモトキヨシ、高島屋、無印良品など |
会社名 | 日本NCR株式会社 |
富士通フロンテック
富士通フロンテックでは2013年からセミセルフレジを提供しています。スーパーマーケットでよく見られるターミナル型と呼ばれる据え置きタイプのPOSレジでは、シェア率3位を誇る会社です。
さまざまな種類のセルフレジを取り扱っており、地域密着の細やかなサービスにも対応可能です。スーパーマーケットに特におすすめなのが「TeamPoS/SP」というモデルです。
横幅338mmのコンパクト設計なので、省スペース化が実現できます。また、角度調整可能なディスプレイを搭載することで、照明の反射を避けてお客様が見やすい角度に調整可能です。
- ガイドLEDでお釣り取り忘れ防止対策
- 人間工学に基づいた現金機の配置
- 多言語対応で外国人のお客様でも安心
導入費用(税込) | 要問合せ |
導入実績 | 要問合せ |
会社名 | 富士通フロンテック株式会社 |
寺岡精工
寺岡精工は流通小売業の店舗運営をサポートするための、さまざまなソリューションを提供している会社です。お客様自身のスマホで会計を行う新しいスタイルのセルフレジやマルチセルフレジといった多種多様なセルフレジを提供しています。
中でもハッピーセルフレジはスーパーマーケットにも多く導入されており、対面セルフレジ・フルセルフレジ・セルフ生産期の3つの機能を搭載しています。
縦型・横型のディスプレイがあり、設置スペースや使いやすさによって選択可能です。これまでカスミやマミーマート、フードウェイなどに導入されてきました。
- 量り売り機能のあるPOSレジも販売
- 1台に3つの機能を備え混雑状況や人員配置に応じて最適な運用が可能
- ハンディスキャナでの会計も可能
導入費用(税込) | 要問合せ |
導入実績 | カスミ、マミーマート、フードウェイ、西鉄ストア、ダイソーなど |
会社名 | 株式会社寺岡精工 |
WILLPOS‐Self|東芝テック株式会社
東芝テックはPOSレジの世界シェアNo.1のメーカーです。セルフレジ「ウィルポスセルフ」にはコイントレーが付いており、トレー上で小銭の確認ができるようになっています。
また、業界初「オーバーフロー硬貨自動排出機能」を搭載しており、硬貨が満杯になっても自動的に袋に排出されるため回収の手間がかかりません。
さらに、青果が認識可能な新スキャナを採用しているのも、業界では東芝テックが初めてです。独自の画像認識技術で、青果を色と模様で識別できるようになります。
- 電磁ロック搭載でキーレス運用が可能
- コンパクトな設置面積で省スペース化を実現
- オプションで置き台の設置もできる
導入費用(税込) | 要問合せ |
導入実績 | 要問合せ |
会社名 | 東芝テック株式会社 |
BCPOS|株式会社ビジコム
BCPOSはパソコンを使うタイプのPOSシステムで、100業種1万台以上の導入実績があります。スーパーマーケットはもちろん小売業からレンタルショップなど、さまざまな業種業態の店舗に利用されています。
タッチパネルで商品を選択するだけなので、誰でも簡単に操作可能です。パソコンが苦手な従業員やお客さまでも、直感的に操作できるでしょう。
チェーン展開しているスーパーマーケットにおいても、多店舗のデータを一元管理できるので本部で集計する手間が省けます。また、本部が商品マスタ登録をすれば、全店舗のPOSシステムに反映されるので便利です。
- 無料電話サポートが付いているので万が一の時でも安心
- 初めての方でも分かりやすく使いやすいPOSシステム
- 月額料金5,000円からのローコストで運用可能
導入費用(税込) | 990,000円~ |
導入実績 | 100業種10,000台以上 |
会社名 | 株式会社ビジコム |
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スーパーマーケット向けセルフレジの導入価格相場は?
スーパーマーケットにセルフレジを導入するにあたり、導入価格の相場は気になるポイントです。セルフレジの価格相場は、セミセルフレジかフルセルフレジかによって異なります。
セミセルフレジは従業員が商品を登録し、お客様が会計を行うため登録機と精算機が別になります。そのため、高額になるケースが多く、一般的には300~450万円ほど必要です。
一方で、フルセルフレジは登録機と精算機が一体型になっているものが多く、価格相場も200~300万円ほどとセミセルフレジよりは安く購入できます。
フルセルフレジの方が導入コストを抑えられ人員削減効果が高い反面、お客様がすべての業務を自分で行うためストレスになる可能性もあります。客層やお店の規模に応じて、どちらのタイプにするか選ぶようにしましょう。
スーパーマーケットのセルフレジ導入状況
一般社団法人全国スーパーマーケットでは「スーパーマーケット年次統計調査」を行っています。この調査によると、2019年には11.4%だったセルフレジ設置率が、2021年には23.5%とかなり増加しています。
多くのスーパーマーケットで見かけるようになってきたセルフレジですが、導入率は3割未満とまだまだ導入している店舗はそれほど多くはないようです。
今後、新たに設置したいと考えているスーパーマーケットは22.6%、設置数を増やしたいと考えている店舗は13.3%という結果になりました。
一方、お客様が精算のみ行う「セミセルフレジ」の設置率は、全体で72.2%と7割を超えています。新たに設置したい企業は18.2%となっていますので、数年後にはほとんどのスーパーマーケットでセミセルフレジを使用するようになると予測されます。
なお、日本で最初にセルフレジを導入したスーパーマーケットは「イオングループ」で、フルセルフレジ・セミセルフレジを店舗に合わせて導入しています。
最近では、買い物をしながらお客様自身のスマホで商品をスキャンしていく「レジゴー」の取り組みも進められています。利便性の向上や衛生面強化の効果も期待されるセルフレジの市場規模は、今後も拡大していくことでしょう。
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スーパーマーケットのセルフレジに求められる機能
さまざまなセルフレジがありますが、スーパーマーケットで使用するセルフレジにはどのような機能があると便利なのでしょうか。ここからは、スーパーマーケットのセルフレジに求められる機能について解説していきます。
キャッシュレス決済
まずは「キャッシュレス決済」に対応できる機能です。近年では、クレジットカードだけでなくQRコード決済やバーコード決済などのキャッシュレス決済への需要が高まってきています。
経済産業省の「キャッシュレスビジョン」では、日本におけるキャッシュレス決済は将来的に80%まで引き上げられることが目標です。そのため、キャッシュレス決済は今後も増えていくと予想されるでしょう。
キャッシュレス決済を導入することで、業務効率の向上や衛生面の強化など店舗側にも大きなメリットがあります。そのため、これからセルフレジを導入するのであれば、ぜひキャッシュレス決済には対応させておきたいところです。
割引・値引き機能
次の機能は「割引・値引き機能」です。スーパーマーケットでは毎日の特売や値下げ商品、まとめ買い割引など、割引や値引きが必要な商品を多数販売しています。
割引や値引きに対応していないと、その都度値引き率を手入力しなければなりません。手入力では入力漏れや値引き率の間違いなど、人的ミスが発生する要因にもなることでしょう。
お客様とのトラブルを避けるためにも割引・値引きに対応できるセルフレジがおすすめです。複数店舗展開している場合は、本部で設定するだけで各店舗のセルフレジを連携できるような機能が付いているものを選びましょう。
ポイントカード対応機能
「ポイントカード対応機能」も付けておきたい機能のひとつです。「スーパーマーケット年次統計調査」によると、ポイントカードを導入しているスーパーマーケットの割合は84%となっています。
ポイントカードの種類としては、自社オリジナルのポイントカードが64.4%と最も多くなっています。既にポイントカードを導入していても、セルフレジと連携させられないと不便です。
お客様が会計時にポイントカードを読み込んだり、溜まったポイントを自由に使ったりできるような機能が付いていると便利に使用できるでしょう。
重量センサー
次に求められるのは「重要センサー」です。ほとんどのセルフレジに付いており、あらかじめ測った重量とスキャン後の重量が一致するかを判断するための機能になります。
もし、スキャン中に重量が一致しないと判断されると、エラーが表示され先に進めなくなってしまいます。これにより、スキャン漏れや意図的な万引きを防ぐことができるのです。
セルフレジに慣れないお客様が利用する場合、どうしてもスキャン漏れが発生するリスクが高くなります。そのため、セルフレジにはぜひ重量センサーを採用したものを選ぶようにしましょう。
多言語対応
最後は「多言語対応」機能です。最近では日本語だけでなく、英語や中国語、韓国語など、さまざまな外国語に対応できるセルフレジが増えてきています。
多言語対応のセルフレジでは、言語選択ボタンを押すだけでお客様が簡単に言語を選択して切り替え可能です。特に免税店など、外国人のお客様が多い店舗においては付けておきたい機能になります。
外国人のお客様にとっても、日本人のスタッフに依頼するよりも気軽に会計業務が行えるはずです。顧客満足度が向上することで、リピート来店率も期待できるでしょう。
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スーパーマーケットにセルフレジを導入するメリット
ここからは、スーパーマーケットにセルフレジを導入するメリットを解説していきます。セルフレジの導入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
レジ回転率の上昇
まずは「レジ回転率の上昇」が挙げられます。これまでは、会計レジ一台に従業員一人が立って、会計業務を行う必要がありました。
購入する商品アイテムが多い場合などは一人のお客様に時間がかかり、レジ待ちのための長蛇の列ができてしまうというケースも珍しくありません。
しかし、セルフレジなら従業員が行う作業が少なくなるので、レジの回転率がアップします。待ち時間が短くなることで顧客満足度も向上するので、店舗とお客様双方にメリットがあるといえるでしょう。
人件費の削減
次のメリットは「人件費の削減」です。セルフレジでは、お客様が商品の精算や袋詰めを行ってくれるのでレジスタッフが最後まで行う必要がありません。
会計を行っていたスタッフを、品出しや問い合わせ対応、事務作業に回ってもらうことができるので、少人数でも店舗を運営ができるようになります。
特にフルセルフレジの場合は、複数台に1人の常駐スタッフで良いのでさらに人件費の削減につながるでしょう。人手不足に悩む店舗では、セルフレジを置くことで人手不足問題の解消ができるはずです。
精算ミスの防止
セルフレジには自動釣銭機が付いており、お客様が投入した現金に対してお釣りが自動で計算されます。金額の入力ミスやお釣りの取り間違いを防ぐことができるので、正確な精算業務が可能です。
値引きの入力漏れなども防ぐことができるでしょう。これまでのスーパーマーケットにおいて、閉店後のレジ締め作業は手間と時間がかかるものでした。
帳尻が合わないと、何度も集計し直さなければならないからです。その点、セルフレジであれば、人的ミスを防ぐことができるのでレジ締め作業も楽に行なえます。
衛生面の強化
最後のメリットは「衛生面の強化」です。お金は不特定多数の人が触れているため、目には見えない多数の細菌やウイルスが付着しています。そのため、硬貨や紙幣を介して、感染症が拡大する可能性も十分にあるのです。
スーパーマーケットでは野菜など生で食べる食材も取り扱っているため、従業員がお金に触れる機会はできるだけ少ないのが理想です。
セルフレジであれば従業員がお金に触れる必要はありませんし、お客さまとの接触機会が減るため衛生面が強化されます。キャッシュレス決済機能を搭載することで、さらに衛生面の強化ができるでしょう。
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スーパーマーケットにセルフレジを導入するデメリット
セルフレジの導入にはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあるため注意が必要です。ここからは、スーパーマーケットにセルフレジを導入するデメリットを解説していきます。
導入コスト
一番ネックになるのは「導入コスト」でしょう。セルフレジの購入には数百万円の費用がかかるため、手軽に購入できるものではありません。
さらに、決済手数料やメンテナンス費用など、初期導入費以外にもランニングコストがかかるでしょう。導入する機種や搭載する機能によって価格は異なりますので、予算に合わせて機器を選ぶ必要があります。
予算が限られている場合は、サブスクやリースといったプランで導入するのもおすすめです。また、セルフレジの導入に伴い、補助金や助成金が活用できる場合もあるので事前に調べておきましょう。
設置スペースの確保
次に「設置スペースの確保」が必要です。スーパーマーケットに設置するセルフレジはサイズが大きいものが多いので、どこに設置するか事前に検討しておかなければなりません。
フルセルフレジを複数台設置するのであれば、「セルフレジスペース」を店内の一角に設ける必要があるでしょう。セルフレジは電源の利用が必須なので、電源や動線の確保も必要です。
さらに、サポートスタッフが全体を見渡せるような配置にしておくと、トラブルが起きてもすぐに対処できます。特にスペースの限られたスーパーマーケットは、設置スペースを確保しておきましょう。
慣れない顧客へのサポート
「慣れない顧客へのサポート」も必要です。最近では、さまざまな店舗でセルフレジが導入されているので、セルフレジを使ったことのあるお客さまも増えてきました。
とはいえ、高齢の方や機械操作が苦手なお客様などは、使い方が分からず時間がかかってしまうことも少なくありません。常駐スタッフを配置しておき、バーコードの読み取りなどをサポートする必要があるでしょう。
また、セルフレジの操作自体は問題ないお客様でも、商品アイテム数が多いと「自分で会計するのは面倒」と感じる可能性もあります。お客様がレジを選択できるよう、有人レジとセルフレジの2種類を用意しておくと顧客満足度の向上につながるはずです。
不正が起きるリスク
最後のデメリットは「不正が起きるリスク」です。セルフレジはお客様自身が商品をスキャンするため、レジを通っていてもスキャン漏れや故意の不正が起きやすくなります。
万引きを見つけても「スキャンできたと思い込んでいた」と主張されると、故意か過失なのかの判断が難しくなるでしょう。
そのため、防犯カメラの設置や重量センサーなど、不正対策が必要になります。従業員をセルフレジ全体が見渡せる位置に配置することも、不正の抑制につながるでしょう。
セルフレジの専門知識を持ったコンシェルジュが、ご要望に合わせて最適なサービスを紹介させていただきます。
専門知識が無くても、手間を掛けずに最短でセルフレジを見つけることが出来ます。
補助金やリースを利用した導入もご相談いただけますので、まずはお気軽お問い合わせください。
まとめ
スーパーマーケットにおすすめのセルフレジメーカーや導入価格の相場について解説してきました。セルフレジを導入することで、レジの回転率アップや人件費の削減といったさまざまなメリットが得られます。
反対に、導入コストや不正のリスクといったデメリットもあるので、導入すべきかどうか費用対効果を考えながら検討するようにしましょう。
セルフレジの機能は、機種によってさまざまです。スーパーマーケットでは割引・値引き機能や重量センサーの付いたものを選ぶようにしましょう。ぜひ店舗に合ったセルフレジを導入して、店舗運営を効率化することをおすすめします。
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