飲食店や医療業界においてPOSレジの導入が進んでいますが、アパレル業界でもPOSレジは重要な役割を果たします。とはいえ、導入費用やスペースの問題もあり、導入をためらう店舗も少なくありません。
たくさんあるPOSレジの中から、どれを選んだら良いか迷ってしまう人も多いでしょう。
そこで当記事では、アパレル向けのおすすめPOSレジや選び方、使える補助金制度について解説していきます。アパレル向けのPOSレジをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
アパレル向けPOSレジ比較表
製品名 | 1位 スマレジ | 2位 Airレジ | 3位 スクエア | 4位 BCPOS | 5位 POS+ |
---|---|---|---|---|---|
総合評価 | 5.0 | 4.9 | 4.8 | 4.6 | 4.5 |
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メーカー名 | 株式会社スマレジ | リクルート | 株式会社ポスコ | 株式会社ビジコム | ポスタス株式会社 |
機能の特徴 | サポート体制が充実 導入実績が豊富! POSレジならまずはこのサービスがおすすめ | 月額利用料が無料 iPadやiPhoneさえあれば利用できる | 利用料がキャッシュレス手数料のみ 初期費用を掛けずに導入できる | アパレル向けの機能が充実 在庫管理が可能 | 在庫管理を行える 担当者と相談しながら柔軟に設定できる |
アパレル向けPOSレジおすすめ14選
アパレル向けPOSレジのおすすめ商品は下記の通りです。
それぞれのPOSレジに異なる特徴があるので、その違いを押さえておきましょう。ここからは、各POSレジの特徴や価格を詳しく解説していきます。
スマレジ|株式会社スマレジ

スマレジはiPhoneやiPadなど、iOS機器を使って利用するPOSレジです。さまざまな業種で導入されており、多くのアパレル店で使用されています。値引き設定ができるので、事前に価格登録しておくことでセールアイテムとして販売することが可能です。
0円から使えるPOSレジですが、アパレル業界では「リテールビジネスプラン」を使用する人が多い傾向です。在庫変動履歴や発注情報の登録が行えるので、アパレル店の運営がしやすくなります。
- 業界の特性に応じて選べる5つの料金プラン
- 複数店舗の売上情報を一元管理できる
- 0円から始められるクラウド型POSレジ
スマレジの良い評判・口コミ
参考:https://www.itreview.jp/products/smaregi/reviews#review-37853
スマレジの悪い評判・口コミ
参考:https://www.itreview.jp/products/smaregi/reviews#review-37853
価格(税込) | スタンダード:1店舗のみ0円 プレミアム:1店舗5,500円/月 プレミアムプラス:1店舗8,800円/月 フードビジネス:1店舗12,100円/月 リテールビジネス:1店舗15,400円/月 |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | 株式会社スマレジ |
Airレジ|株式会社リクルート

Airレジはリクルートから提供されている無料のPOSレジサービスです。同じリクルートから出ているAirペイを使うことで、クレジットカードや交通系電子マネー、コード決済などさまざまな決済手段に対応できるようになります。
アパレル店では現金以外で買い物をする人も多いので、豊富な決済手段に対応できることで他店との差別化を図ることができるでしょう。また、売上集計や分析も自動で行ってくれるので、いつでもどこでも売れ筋商品を確認できます。
- 連携できるサービスや機器が豊富
- 全国のビックカメラで相談やお試しが可能
- これひとつで始められるスターターパックも用意
Airレジの良い評判・口コミ
参考:https://www.itreview.jp/products/airregi/reviews#review-132140
Airレジの悪い評判・口コミ
参考:https://www.itreview.jp/products/airregi/reviews#review-132140
価格(税込) | 0円~ |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | 株式会社リクルート |
Square|Square社

アメリカのSquare社が提供している無料のPOSレジは、アパレル店や小売店に役立つ機能が豊富に搭載されています。商品の登録数は無制限なので、アイテム数が多い店舗の運営にも役立ちます。
シンプルな操作性とレイアウトで、商品の登録やお会計もスムーズに行えるでしょう。アプリ内にはカメラ機能が付いており、バーコードを読み込めるようになっています。バーコードリーダーを別途で購入する必要がないので、導入コストの削減にもつながります。
- より高度な売上分析機能の付いた有料プランも用意
- 無料でネットショップが開設できるSquareオンラインビジネスと連携できる
- 月額利用料やPOSレジ本体は無料で導入可能
Squareの良い評判・口コミ
Squareの悪い評判・口コミ
参考:https://www.itreview.jp/products/square/reviews#review-120883
価格(税込) | 0円~ |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | Square社 |
BCPOS|株式会社ビジコム

BCPOSは株式会社ビジコムが提供している、小売店やアパレル店向けの機能が充実したPOSレジです。クレジットカード決済はもちろんのこと、交通系電子マネーやスマホ決済など幅広い決済方法に対応しているのが特徴です。We chat payやアリペイなど、他のPOSレジでは対応していないスマホ決済にも対応しています。
リアルタイムに在庫を反映させることで在庫管理も楽にでき、在庫切れのリスクも減らせるでしょう。仕入や店舗間での移動処理も、簡単に行えます。
- 効果的で簡単な棚卸
- 免税販売機能も標準搭載
- ECサイトの在庫と連動可能
価格(税込) | フリープラン:0円 スタンダードプラン:5,500円 クラウドプラン:11,000円 |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | 株式会社ビジコム |
POS+retail|ポスタス株式会社

「POS+retail」は小売店に特化したクラウド型のPOSレジです。売上管理だけでなく、在庫管理や帳票機能といった小売店・アパレル店になくてはならない機能が標準装備されています。
データ入力などの初期設定や設置は担当者がサポートしてくれるので、忙しくて初期設定を行う時間が取れないという店舗にもぴったりです。また、サポート体制が充実しているのも
「POS+retail」の特徴になります。365日電話サポートや全国駆けつけサポートで、万が一の時でも安心です。
- 小売店・アパレル店に特化した機能が豊富
- 簡単でスムーズに導入が可能
- 多言語対応で外国人のお客様にも対応できる
価格(税込) | 12,000円~/月 |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | ポスタス株式会社 |
パワクラ|株式会社タスネット

パワクラはECサイトと連携できる店舗総合管理システムです。店舗とお客様、ECサイト、倉庫、本部をリアルタイムにつなげることで高度な在庫管理や売上分析、顧客管理を行えるようになります。
期間限定クーポンの発行や、特定の顧客にLINEメッセージを行うなどアパレル店に効果的な集客・販促を低コストで実現できます。また、サポート体制も充実しており、テレビ電話を使ったオンライン相談も可能です。初めてPOSレジを導入して不安なことが多いという方にもおすすめです。
- 他社POSから乗り換え実績も豊富
- 全国どこでもオンライン相談が可能
- 複数店舗や倉庫の在庫を一元管理
価格(税込) | フリープラン:1店舗のみ0円 スタンダードプラン:7,000円/月 プレミアムプラン:要問合せ |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | 株式会社タスネット |
UレジSTORE|株式会社USEN

「UレジSTORE」はアパレルなど小売に特化したシンプルな操作性のPOSレジです。iPadを使うタイプのPOSレジで、在庫管理機能や免罪販売、売上分析機能や複数店舗管理、さらには取り置きや返品といった会計機能などアパレル店に必要な機能が充実しています。
また、期間や商品ごとに事前にセール設定ができるので、自動で値引きが適用されます。手動で割引を入力する必要がないので、入力漏れや割引率の間違いなど会計ミスの防止にもつながるでしょう。
- 豊富な集計・分析機能で店舗の状況を簡単に把握できる
- 24時間365日の万全なサポート体制
- リアルタイム反映で在庫管理も簡単
価格(税込) | 要問合せ |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | 株式会社USEN |
NEXPO|株式会社ユーエスエス

「NEXPO」はアパレルや雑貨店など小売業に強いiPad専用のPOSレジです。月額2,940円と低コストで在庫管理や顧客管理、売上管理までさまざまな機能を使うことができます。さらに、直感的に使用できるシンプルな操作性で、忙しい店舗運営の中でも簡単にPOSレジ操作を行えるでしょう。
タブレット型POSレジにしては珍しく、機能をカスタマイズできるのも「NEXPO」の特徴のひとつです。店舗に必要な機能を選ぶことで、オリジナルのPOSレジを作ることができるでしょう。
- 新規開業向けのiPad専用POSレジ
- 店舗に必要な機能を予算に応じてカスタマイズできる
- アプリをダウンロードするだけで簡単導入
価格(税込) | 基本料金:980円 在庫管理機能:980円 売上分析機能:980円 複数店舗管理:500円 クレジットカード連携機能:1,500円など |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | 株式会社ユーエスエス |
EasyPOS|株式会社メガ

最短3日とスピーディな導入ができるPOSレジです。「小売・アパレル向け」POSレジだけでなく、アミューズメント店向けやサロン・エステ向け、飲食店向けなどさまざまな業種に最適なパッケージが用意されています。
「小売・アパレル向け」のPOSレジシステムは、ポイントカードシステムや売上分析など必要な機能を揃えています。また、磁器リーダーを実装しているので、クレジットカードやポイントカードの読み込みにも対応可能です。
- 充実した顧客管理機能で集客にも役立つ
- クラウドによるデータ管理が可能
- 最短3日と業界最速水準のスピーディな導入ができるPOSレジ
価格(税込) | 月額15,000円(税抜)~ |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | 株式会社メガ |
birdiePOS|株式会社dual&Co.

「birdiePOS」はアパレル特化型のクラウドPOSレジサービスです。SKU管理を始め、商品・伝票管理から集計までアパレル店に必要なあらゆる業務に対応しています。専用の端末などを購入する必要はなく、既に持っているパソコンやタブレットからすべてのデータを確認することが可能です。
WMSやEC、ネクストエンジン、Airペイなどと連携させることで、容易にアパレル管理を行うことができます。さらに、サポート体制も充実しており、メールや電話、オンラインマニュアルで万が一の時でも安心です。
- データを可視化してひと目で情報を把握できる
- 災害やシステム障害時にはオフラインでの業務も可能
- 端末制限がないので持ち出しも簡単
価格(税込) | 要問合せ |
売上データ分析機能 | 〇 |
在庫管理機能 | 〇 |
会社名 | 株式会社dual&Co. |
アラジンオフィス for fashion

アラジンオフィス for fashionは、株式会社アイルから提供されているアパレル店舗に特化したPOSレジサービスです。アパレルやファッションメーカー、卸売業に必須である、受発注の処理機能、仕入れ処理、売上管理やハンディー連携など、さまざまな機能が搭載されています。
すでに5,000社以上のユーザーに提供実績があり、これほどの企業への導入を実現できていることも信頼度の高さが伺えます。また、導入企業のうち98.4%のリピート率となっており、一度導入した企業は何度も利用したくなるほど充実したサービスを提供しているのです。
定着率が高いのは担当者のサポートが徹底していることが影響しており、メンテナンスはもちろん、システムの開発提案や分析など、さまざまなことを手助けしてもらえます。
- アパレルに特化したPOSレジサービスで、すでに5,000社以上に導入実績がある
- リピート率は98%以上で、サービスの信頼度が高い
- サポートに定評があり、システム開発からメンテナンスまで、サポートしてもらえる
価格(税込) | 要お問合せ |
売上データ分析管理 | ◯ |
在庫管理機能 | ◯ |
会社名 | 株式会社アイル |
ファッションマネージャーワールドワイド

ファッションマネージャーワールドワイドは、その名の通りアパレル・ファッション業者向けに作られたPOSレジサービスです。売上から会計まで、あらゆる業務をオールインワンでサポートしてくれます。20年以上にわたって培われたノウハウが詰め込まれており、アパレル業界のさまざまなニーズに対応。本部だけではなく、物流倉庫や各店舗の情報を一元的に管理することを可能にします。
導入実績も豊富で、アパレル企業に対して20年に渡ってサービスを提供し、2,200店舗で利用されている実績があります。タブレットPCやスマホから簡単にアクセスが可能で、顧客を待たせることがないため、さまざまな要望に応えることが可能です。
- 20年の対応実績ノウハウが詰め込まれたPOSレジサービス
- 売上管理〜会計処理まで、全ての業務の効率化が可能
- 本部、物流倉庫、各店舗の情報を一元的に管理することができる
poscom neo(ポスカム・ネオ)

ポスカム・ネオは、全国ではすでに20,000以上の店舗で導入されているアパレル店向けのPOSレジサービスです。こちらのサービスは、すでにWindowsを保有している方であれば、デスクトップやノートパソコン、タブレットなど、さまざまな媒体で利用することができます。
また、基本的にPOSレジはオンラインで利用するため、停電時には利用できないケースもあります。しかし、ポスカム・ネオはオフラインでも利用することができ、いざという時にも安心して利用できるのが魅力です。
- 全国20,000店舗以上で導入されているため、信頼度が高い
- Windowsとの相性が良く、デスクトップやノートPC、タブレットで利用可能
- 停電時でもオフラインで利用することができる

posco(ポスコ)

poscoは、カスタマイズ式で柔軟性のあるPOSレジサービスです。創業以来30年にわたって培われたノウハウを詰め込んでおり、在庫管理はもちろん、キャッシュレス対応や外務のシステムとの連動など、幅広い性能となっています。店舗の状況に合わせて機能もカスタマイズできるため、なるべく自店舗に合わせた機能が搭載されたサービスが良い場合にはおすすめと言えるでしょう。
また、サポート体制も充実しており、どのような機能が必要なのか、すでにPOSレジを導入している場合の対応など、さまざまなことを相談することが可能です。手厚いサポート体制が整っている業者を利用したい方にもおすすめと言えます。
- 柔軟なカスタマイズが可能
- 在庫管理やキャッシュレス対応など、幅広い機能が充実
- 手厚いサポート体制
アパレル店舗にPOSレジを導入するメリット
実際に、アパレル店舗にPOSレジを導入するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、具体的なメリットについて詳しく解説していきます。
会計処理の負担が軽くなる
まず、アパレル店にPOSレジを導入することで、会計処理の負担が軽くなるのは大きなメリットと言えるでしょう。バーコードをワンタッチで読み取らせるだけで自動で計算されるため、計算ミスを減らすことができます。
また、フルセルフレジタイプを導入すれば顧客が全て自分自身で会計処理を行ってくれるため、トラブルになることもありません。また、自動釣銭機とセットで導入すれば、釣銭のミスを無くすことが可能です。このように、会計処理の負担を減らすことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
売上の分析ができる
POSシステムとの連動により、細かな売上分析を行えるようになります。日々の売上は随時データに蓄積されるため、月間や年間を通してどの時期に売上が伸びているのかを分析することができます。
収益性の高い時間を分析することができれば、その時間だけピンポイントで人材を配置するなど、適切な運営につながるでしょう。経営改善に役立てたいという方にはPOSレジの導入をおすすめします。
在庫管理が可能になる
アパレル店で POSレジを導入する場合にチェックしておきたい機能として、在庫管理が挙げられます。店舗にどれだけ在庫が残っているのか、また、不足している商品は何かなどを把握することができれば、業務の効率化につながるでしょう。
そのため、導入前には必ず在庫管理が行えるPOSレジを検討するのがおすすめです。なお、スマレジなどのサービスでは充実した在庫管理機能も搭載されているため、在庫管理を利用したいのであれば導入をおすすめします。
キャッシュレス対応が可能になる
また、POSレジの導入によってキャッシュレス対応が可能になります。
現在では現金を持ち歩かない顧客も増えており、クレジットカードや電子マネーで決済が行えないだけで機会損失に繋がってしまいます。POSレジは基本的にどの機種でもキャッシュレスに対応しているため、よりスムーズな会計が行えるようになります。
今後もキャッシュレス利用者は増加する傾向にあるため、もし導入していない場合には早めに検討するのが良いでしょう。
人件費の削減につながる
このほかに、無駄な人件費を削減することができるのも、大きなメリットと言えるでしょう。会計ミスが減ることにより、レジ締め作業もスムーズに終わらせることができるようになります。そのため、残業する時間も減り、無駄な残業代を減らすことが可能になるのです。
また、店舗が忙しい時間帯を分析することができれば、その時間だけ人員を配置して他の時間には人手を減らすなどの対応も行えます。こうしたことから、人件費の削減につながるのもPOSレジの魅力と言えるでしょう。
アパレル店舗にPOSレジを導入する際の注意点
上記で解説したようなメリットもある一方、導入時にはいくつか注意すべき点もあります。ここでは、アパレル店舗にPOSレジを導入する際の注意点を解説します。
初期費用が掛かる
まず、導入時には初期費用が必要になります。セルフレジの価格相場として、100~300万円程度となっており、こうした初期投資が必要になってしまう点には注意が必要になるでしょう。
ただし、現在ではスクエアなど初期費用が掛からないサービスも提供されているため、もしコストを抑えて利用を開始したいのであれば、こうしたサービスを活用してみるのもおすすめです。なお、セミセルフレジやフルセルフレジの価格相場については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ランニングコストが掛かる
POSレジを利用する場合、導入時のコスト以外にも、ランニングコストが必要になります。売上分析や顧客管理、在庫管理などのPOSシステムの利用額として、おおよそ月額1~2万円程度必要になるでしょう。最初の導入費以外にも運営費が必要になる点には注意が必要となります。
スタッフが使い慣れるまでに時間が掛かる
また、実際に導入してから現場のスタッフがPOSレジの操作に慣れるまで、時間が掛かってしまうのも注意点の一つです。最初は使い方が分からずに困ってしまうことも多いため、使い方の指導などを行う必要があるでしょう。
ただし、使い方については導入時にトレーニングを行ってくれる業者も多いため、そうしたサービスを利用すれば負担を減らすことができます。例えば、POS+やスマレジなどでは、導入時のサポートも手厚いです。
設置スペースが必要になる
このほかにも、POSレジを設置する場合にはある程度の設置スペースが必要になります。iPadなどを活用するタイプの場合には本体そのものはスペースは不要ですが、自動釣銭機とセットで利用する場合はある程度のスペース確保が必須となるでしょう。
事前にどの程度のスペースが必要なのかチェックしておき、しっかりと計算した上で導入するようにしましょう。
アパレル向けPOSレジの選び方
さまざまなPOSレジがありますが、どのような点に注意して選んだら良いのでしょうか。ここからは、アパレル向けPOSレジの選び方を解説していきます。
アパレル向けの機能が入っているか
最初のポイントは「アパレル向け機能が入っているか」という点です。アパレル業界で多い問題としては、余剰在庫や売上予測の難しさ、アイテム数の多さによる人的ミスなどが挙げられます。それぞれの店舗で抱える問題点を挙げ、解決するための機能が搭載されているPOSレジを選びましょう。
たとえば、在庫管理機能や売上分析機能、ECサイトとの連携といった機能が入っていると、アパレル店の運営をより効率的に行えるようになるでしょう。商品管理も自動化されるため、人的ミスの軽減にもつながります。
また、扱う商材も他の業界に比べて違う点があります。アパレル業界では季節に合わせた商材を仕入れる必要があり、カラーやサイズも1種類ではないので細かな属性まで管理しなければなりません。商品登録の際に、細かなカテゴリ分けができる機能が付いたPOSレジを選ぶ必要があるでしょう。
価格やコスパ
次のポイントは「価格やコスパ」です。無料で導入できるPOSレジアプリも多いですが、そのアプリをダウンロードするための端末が必要になります。既に持っているモバイル端末を使用することもできますが、大画面のタブレットなどを使用するとより見やすくなります。
端末以外にも、バーコードリーダーやレシートプリンターなど周辺機器を購入しなければならないケースもあります。導入費用と月額料金、さらには機能追加料金や保守費用などを総合的に見て、コスパの良いPOSレジを選ぶようにしましょう。
顧客管理機能の有無
「顧客管理機能の有無」もぜひチェックしておきたいポイントです。必ずしも必要な機能というわけではありませんが、顧客管理機能が付いているかどうかはそのお店の接客の質にも大きく関わってきます。
たとえば、過去の購入履歴などを確認できるPOSレジであれば、お客様の好みに合わせた提案ができるでしょう。また、POSレジの中には、特定の顧客を絞り込んで効果的な販促ができるものもあります。集客効果が期待できるだけでなく顧客満足度の向上にもつながるので、ぜひ顧客管理機能が付いたPOSレジを選びましょう。

操作性
次は「操作性」をチェックすることが大切です。新人が入ってきた時や臨時でアルバイトを雇った時にもすぐに使いこなせるように、直感的な操作ができるPOSレジを導入しましょう。レジの使い方を指導する時間や手間が省けることで、人件費の削減にもつながります。
また、クレジットカード決済などの際には、お客様自身に電子署名をもらわなければならないケースもあります。操作方法が複雑なものや反応が悪いものだと、会計業務が遅くなりお客様のストレスになってしまうでしょう。いろいろな人が使用するPOSレジだからこそ、使いやすいものを選ぶことがポイントなのです。
サイズ
アパレル店に置くPOSレジは「サイズ」もチェックするべきポイントです。小さな店舗であれば、iPadやiPhoneを使ったPOSレジがおすすめです。レジスターに近い大型のPOSレジを置いてしまうと、店舗の運営を邪魔してしまう可能性があります。
キャッシュレス決済端末やレシートプリンターなど、周辺機器を設置するとさらにスペースが必要になります。アパレル店の運営を邪魔しない、小型のPOSレジを選ぶようにしましょう。小型のPOSレジは持ち運びも楽なので、店舗に並べた商品と見比べながら操作するのにも便利です。
サポート体制
最後のポイントは「サポート体制」です。さまざまなPOSレジがありますが、それぞれのメーカーによってサポート内容が異なります。POSレジの中には、サポート費用が別途かかるものもあるので注意が必要です。
POSレジの使い方が分からなくなったり、災害時やシステム障害などで使用できなくなったりすることも考えられます。万が一の時に迅速に対応してくれるPOSレジを選ぶことが大切です。POSレジが使えなくなると店舗の運営に支障が出るだけでなくお客様にも迷惑がかかりますので、できるだけ早急に対応する必要があります。
アパレル業界向けPOSレジの価格相場
POSレジを導入する際に、一番のネックとなるのが「価格」ではないでしょうか。POSレジと聞くと「高そう」というイメージを抱く人も少なくありません。ここからは、アパレル業界向けPOSレジの価格相場を紹介していきます。
POSレジにはターミナル型、パソコン型、タブレット型の3種類があります。一番高額なのはターミナル型で、導入費用が50~100万円ほどかかります。据え置きタイプのPOSレジで、機能をカスタマイズしたい方におすすめです。
次に高額なのは「パソコン型」のPOSレジです。無料のものから50万円ほどかかるものもあります。月額費用は5,000円~2万円程度で、保守費用が別途かかるケースもあるので注意しましょう。
最もリーズナブルに使用できるのが、タブレット型のPOSレジです。初期費用は0~20万円、月額費用も無料で使えるPOSレジもあります。月額費用がかかるものでも、2万円程度が相場でしょう。スマレジやAirレジ、ユビレジなどが代表的です。
アパレルにおける在庫管理をPOSレジで行う方法
これまでアパレル業界では、在庫管理をExcelや紙ベースの在庫管理票を使って行ってきました。POSレジであれば、在庫管理が楽に行なえるようになります。
POSレジはネットワークに繋がっており、商品を売り上げると自動的に在庫が減るように設定されています。いつ誰が在庫を補充したのかといったログも表示されるため、最新の情報をクラウド上で確認可能です。
また、POSレジの中には在庫が少なくなるとアラートで知らせてくれる機能が付いているものもあります。在庫切れで販売チャンスを逃してしまうというリスクを避けることができるので、店舗の売上向上にも役立ちます。
さらに、クラウドを使用しているため、店舗内だけでなく事務所や自宅でも在庫の状態を確認できるというメリットがあります。わざわざ店舗に出向いて在庫の確認をする必要がないうえに、複数店舗の在庫状況を一元管理することも可能です。
アパレル業界における課題とは?
アパレル業界で最も大きな課題となるのが「在庫問題」です。春夏秋冬それぞれのシーズンに合わせた素材や種類があるうえに、S・M・L・LLなどサイズ展開もさまざまです。
さらに、その年ごとにトレンドも異なるので、前年度の服をシーズンごとに使いまわすといったこともできません。そのため、適切な数の在庫を維持することは、アパレル業界にとっても難しい問題なのです。
商品を仕入れすぎると、売れなかった場合に余剰在庫を抱えることになります。反対に在庫が足りなくなると、せっかくの販売機会を逃すことになるでしょう。
適切な数の在庫をキープするためには、売れ筋商品を的確に把握する必要があります。さらに、在庫が少なくなってきたタイミングで、在庫切れになる前に発注をかけることも求められるでしょう。
アパレル店のPOSレジに必要な機能とは?
ここからは、アパレル店のPOSレジに必要な機能を解説していきます。どのような機能を搭載したPOSレジが良いかどうか、POSレジを選ぶ際の参考にしてください。
在庫管理機能
最初は「在庫管理機能」です。先述したように、アパレル店で在庫数を的確に管理することで、店舗の売上アップにもつながるでしょう。POSレジであれば、事前に商品の在庫数を登録しておくことができます。
商品をバーコードで読み取って会計処理をすると、登録した在庫数から自動で数が減っていくシステムです。リアルタイムに在庫数が変動するので、気づいたらバックヤードに在庫がなかったなどのトラブルを防ぐことにもつながります。
複数店舗との情報連携
複数店舗を経営している店舗であれば、「複数店舗との情報連携」機能も欲しいところです。これまで複数店舗の売上情報を管理するためには、各店舗の売上をExcelなどでまとめて報告する必要がありました。
しかし、POSレジを使うことで、各店舗の売上情報が自動的に送信されます。それにより、レジ締めを待たずに、管理者がいつでもどこでも売上情報を管理できるようになるのです。
他の店舗の在庫状況もすぐに確認できるので、お客様の希望に沿った商品提供ができるでしょう。売上アップ効果が期待できるだけでなく、顧客満足度の向上にもつながります。
顧客情報の管理
次は「顧客情報の管理」機能です。顧客がどのような商品を購入したのか、購買履歴がデータに残るので好みを分析できるようになります。それにより、顧客ひとりひとりのニーズに合わせたサービス提供が可能になるでしょう。
また、顧客データを絞り込んで、特定の顧客に販促活動を行うこともできます。たとえば、誕生月に特別クーポンを発効したり、購入額数の多い顧客に優待キャンペーンのお知らせメールを配信したりといったサービスも行えるようになるでしょう。
キャッシュレス決済
「キャッシュレス決済」も、アパレル店に必要な機能のひとつです。近年はキャッシュレス化が進み、現金を持ち歩かない人も増えてきました。
お財布を持たずにふらりと立ち寄ったお店がキャッシュレス決済可能であれば、クレジットカードやモバイル決済などを使って気に入った商品を購入することができます。
また、気に入った商品が手持ちの現金以上の金額であっても、キャッシュレス決済なら手軽に購入できるでしょう。競合店との差別化を図るためにも、今後はキャッシュレス決済の導入が求められます。
ECとの連携
最後は「ECとの連携機能」です。最近は店舗に足を運ばず、家で手軽に商品を注文できる「ネット注文」の需要が高まっています。店舗では買わなかった人も、家に帰ってから「やっぱり欲しい」とネットで商品を探すケースもあるでしょう。
そのため、ネットショップで商品を提供するアパレル店が増えてきています。ネットショップを展開している店舗であれば、ネットショップと実店舗の在庫を連動させることで在庫切れや余剰在庫のリスクを避けることができるでしょう。
アパレル業界のPOSレジ導入事例は?
ある輸入販売店では、キャッシュレス決済も可能なPOSレジを導入しました。タブレットのカメラをバーコードスキャナーとして使用することで、レジ周りをすっきりさせることができています。
また、在庫管理機能が付いていることで、在庫管理や入荷作業に必要な手間や時間を削減できたそうです。
別のセレクトショップでは、扱っているアイテム数が多いため売上データを正確に管理できないという課題を抱えていました。
また、細かな商品が多く、レジ締め作業にもかなりの時間を要していたようです。POSレジの導入により、正確な売上データの把握やレジ締め時間の削減効果を得ることができました。月末の棚卸も楽に行なえるようになり、スタッフの業務負担も軽減されたそうです。
アパレル店舗にPOSレジを導入する際に使える補助金
業務効率化や顧客満足度の向上に役立つPOSレジですが、周辺機器の購入や月額料金などで費用がかかります。予算オーバーで導入を躊躇っている店舗は、ぜひ補助金の活用も検討してみましょう。
ここからは、アパレル向けPOSレジを導入する際に使える可能性のある補助金制度を紹介していきます。
IT導入補助金
まずは「IT導入補助金」です。経済産業省が取り組んでいる制度で、中小企業がITツールを導入する場合の経費を助成します。業務効率化や売上向上を目的としており、経営課題に合ったITツールを導入しなければなりません。
ITツールの導入費用には、クラウド利用料やソフトウェア・ハードウェアの代金が含まれます。助成されるのはITツールの導入にかかった経費の1/2~3/4となり、かなりの額がまかなえるのでぜひ活用を検討してみましょう。経費がかからない無料のPOSレジの場合は、補助金制度の対象外となるので注意が必要です。
ものづくり補助金
「ものづくり補助金」は商品の開発や設備投資により、生産性の向上を目的とした取り組みに対して支給される補助金です。対象となる設備投資には、タブレット端末などのハードウェアから生産性向上に役立つ機器・設備などが含まれます。
ものづくり補助金には一般型とグローバル展開型の2つの枠がありますが、POSレジの導入に適用されるのは「一般型」です。ただし、需給には条件があり、条件を満たせなかった場合は受けた補助金を返還しなければなりません。
業務改善助成金
「業務改善助成金」は、中小企業が生産性を高めることで最低賃金を引き上げることを目的とした制度です。最低賃金の引き上げ額により、助成額は変わってきます。助成される金額は20~600万円なので、POSレジ導入の際の費用をまかなえるでしょう。
ただし、POSレジを導入したことで生産性が高まったことと、従業員の最低賃金を一定以上引き上げたことを証明する書類が必要です。また、それにより他の従業員の給料が下がったなどといった場合は対象外となります。「事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額」は30円以内でなければならないので注意しましょう。
小規模事業者持続化補助金
「小規模事業者持続化補助金」は、常勤の従業員数が20人以下の事業所を対象にした制度です。商業やサービス業の場合は常勤の従業員数が5人以下となり条件が厳しいので、条件を満たしているかどうかを事前に確認しておくようにしましょう。
条件には従業員の人数以外にも資本金や出資金、課税所得の平均額など細かなものも設けられています。申請受付には締切日もあるため、詳しい情報はその都度公式ホームページを確認するようにしましょう。
まとめ
アパレル業界におすすめのPOSレジを紹介してきました。アパレル店を運営していくうえでは、在庫管理や売れ筋商品の見極めなどが求められます。余剰在庫を抱えたり、在庫切れを起こしたりといった在庫に関する問題を抱える店舗も少なくありません。
そのような店舗の課題を解決できるよう、在庫管理や顧客管理などといった機能を搭載しているPOSレジを選ぶようにしましょう。無料のPOSレジであれば、初めてPOSレジを導入する人でも手軽に導入しやすいはずです。さまざまなPOSレジを比較し、自分たちの店舗にぴったりのPOSレジを探しましょう。
よくある質問
- POSレジとはなんですか?
-
POSレジとは、商品に付属しているバーコードを読み取り、販売情報を集積することができるシステムが搭載されているレジのことです。「どの商品を」「いつ」「誰に」「どれくらい」販売しているのかがデータで把握できるようになります。業種を問わず近年導入が進められており、今後も需要の拡大が予想されます。
- アパレル店にPOSレジを導入するメリットはどのようなことですか?
-
アパレル店にPOSレジを導入するメリットは以下の通りです。
- 売上分析や顧客情報の管理ができるようになる
- 仕入れ情報や販売情報を把握できるようになる
- 業務の効率化により、人件費の削減につながる
- 在庫管理が可能になる
- キャッシュレス対応ができる
- メルマガなどを配信すれば、顧客のリピートにつながる
- アパレル店にPOSレジを導入するデメリットはありますか?
-
アパレル店にPOSレジを導入するデメリットは以下の通りです。
- 初期費用やランニングコストが掛かる
- スタッフにやり方を教える手間が掛かる
- 設置するためのスペースが必要(自動釣銭機などとセットど導入する場合)
- アパレル店に導入するPOSレジの価格相場はいくらですか?
-
POSレジにはターミナル型・パソコン型・タブレット型の3種類ありますが、それぞれの価格相場は以下の通りです。
- ターミナル型・・・50~100万円程度
- パソコン型・・・無料〜50万円程度(月額費用5,000円〜2万円)
- タブレット型・・・0〜20万円程度(月額無料〜2万円程度)


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